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楽楽精算のQA改革 / RAKUSTechCon2024_Kaneko

楽楽精算のQA改革 / RAKUSTechCon2024_Kaneko

◆イベント名
RAKUS Tech Conference 2024
https://techcon.rakus.co.jp/2024/

◆発表タイトル
楽楽精算のQA改革

◆登壇者
東京開発統括部 QA課 金子佳樹

Rakus_Dev

August 14, 2024
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Transcript

  1. 楽楽精算のQA組織の特徴 開発と運用に携わり、サービス全体の品質を見る QA≒テストという位置づけになることが多い中、楽楽精算のQAは結合テスト以降を担っています 5
 運用 開発 要求仕様 概要設計 UI設計 製造

    単体テスト 結合テスト 事業部テスト リリーステスト リリース 運用 問合せ対応 ※CSと連携 障害 管理 主にQAが担当している業務 運用から得た知見を開発へフィードバック
  2. QA専門組織化の背景 品質や顧客課題に向き合うため 元々は、開発エンジニアが開発と並行してテストも運用も行っていました 利用社数が増え、開発と並行してテスト/運用を行うことが難しくなってきました 7
 要求分析 開発 テスト 運用 開発

    開発と並行してテストと運用を行う難しさ • 「開発」と「問合せ対応」の優先度付けが難しい • 問合せから顧客課題の深い理解が難しい • テスト/運用の改善が進まない
  3. なぜ楽楽精算のQA組織は開発だけでなく運用も見るのか? 運用フェーズでないと本当の品質問題は見つからない ”品質は誰かにとっての価値である。”※を考えると顧客利用を妨げる状況は品質が悪いといえます 9
 運用
 開発
 要求仕様 概要設計 UI設計 製造

    単体テスト 結合テスト 事業部テスト リリーステスト
 リリース
 運用
 問合せ対応
 ※CSと連携
 障害 管理
 ※G.M.Weinberg「ワインバーグのシステム思考法」より 運用フェーズでないと 実際の顧客の声は拾うことができない
  4. インボイス制度(おさらい) 消費税の適正な申告と納付を支援する新しい税制 2023年10月に開始された消費税インボイス制度により、売買の様々なところへ対応が必要となり ました 11
 売り手 (領収書・請求書の発行側) 買い手 (領収書・請求書の受領側) 税務署

    適格事業者登録 領収書・請求書発行 (※事業者登録番号など 必要要素を含んだインボイス) 領収書・請求書受取 インボイス対応 経費精算 インボイス対応 会計処理 (消費税 仕入税額控除)
  5. 運用からのフィードバックが重要だと感じた例① AI-OCRバージョンアップで識別できなくなった領収書 AI-OCRバージョンアップに伴って 全体精度は上がったが正しく読み取れなくなった領収書が発生しました 13
 特定の 領収書
 楽楽精算
 AI-OCR v1


    特定の 領収書
 楽楽精算
 AI-OCR v2
 正しく識別
 誤って識別
 AI-OCRバージョンアップ後
 AI-OCRバージョンアップ前
 リリースにより新たな顧客課題が発生しているかもしれない リリース後に顧客の声を拾うことも重要
  6. 運用からのフィードバックが重要だと感じた例③ 事業者登録番号の未入力 経費精算にあたり領収書・請求書の事業者登録番号は制度開始前は必要ありませんでしたが、 2023年10月以降は、仕入税額控除のために、事業者登録番号の入力が必要となりました 17
 楽楽精算
 領収書/請求書 
 事業者登録番号 


    制度開始前は
 未入力で問題なかった
 楽楽精算
 領収書/請求書 
 事業者登録番号 
 制度開始後は入力しないと税額控除されない 
 が、未入力率が高い
 制度開始以降(2023/10以降)
 制度開始以前(2023/10以前)
 制度開始とともに機能活用できているか確認していくことで 顧客課題をいち早く気づくことができる
  7. 取り組み① 増加する運用に対して改善 例:問合せ対応 対話型生成AIを用いて対応速度Up 21
 利用者 CS QA 開発 エンジニア 仕様等の 問合せ

    技術的な問合せ 実装等の調査 あらかじめAIに学習させて対応速度Up  ・調査の属人性を減らしQAの調査力Up  ・開発エンジニアへのエスカレ率Down  ・資料調査をAIにやってもらい速度Up ・再現確認 ・ログ調査 ・過去事例調査 ・仕様調査 など
  8. 取り組み④ 品質リスクに基づくテストのシフトレフト 案件の品質リスクを早期に解消 24
 案件の 品質リスク 開発 要求仕様 概要設計 UI設計 製造

    単体テスト 結合テスト 事業部テスト 主にQAが担当している業務 上流からQAが入り 品質リスクの早期解消