Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

アウトカム志向な組織になるためのプロダクトオーナーの取り組み / RettyBeerBash#8

Retty
January 25, 2022

アウトカム志向な組織になるためのプロダクトオーナーの取り組み / RettyBeerBash#8

2022/01/25にオンライン開催した自社イベントのスライドです
https://retty.connpass.com/event/234373/

Retty

January 25, 2022
Tweet

More Decks by Retty

Other Decks in Business

Transcript

  1. View Slide

  2. 2
    アウトカム志向な組織になるための
    プロダクトオーナーの取り組み

    View Slide

  3. 3
    HR室 新卒エンジニア採用
    好物:パン、焼きそば
    趣味:お笑いをみる、K-POP、パン屋巡り
    経歴:2016年 保険代理店(2年)
       2018年 人材紹介会社(2年半)
       2021年 株式会社BSMO(半年)
            Retty株式会社
    前職では中途採用を中心に人事・労務・総務と幅広く経験して
    きましたが、Rettyのビジョンへ共感して人事採用として
    昨年11月に入社しました。「全社員が愛を語れる会社作り」を
    目指しています。
    榎本 麻衣 Mai Enomoto


    View Slide

  4. 4
    プロダクト部門担当執行役員 VPoP
    スクラムでの立ち位置:全体のプロダクトオーナー
    好物:粉もん、海鮮
    趣味:サッカー、サウナ、ゴルフ、読書
    経歴:2012年 株式会社Speee(2.5年)
       2014年 チケットアプリスタートアップ(0.5年)
       2015年 Retty株式会社(7年)
    「皆に愛される熱狂的なプロダクトを作りたい、
    作る力をつけたい」という想いでRettyに入社。
    Webディレクターや新卒採用責任者を経て、
    現在はVPoPとして、プロダクトの戦略策定と実行、
    プロダクト開発組織作りを担当。
    野口大貴 Hiroki Noguchi


    View Slide

  5. 5
    エンジニアリング部門 マネージャー
    スクラムでの立ち位置:ステークホルダー
    好物:立ち食いそば
    趣味:競馬、映画鑑賞
    経歴:2006年 キヤノン株式会社(13年)
       2019年 Retty株式会社(2年)
    顧客にとって価値のあるプロダクトを、チーム一丸となって協力し、短
    期間にリリースする開発体制のあり方を模索しています。
    社内でのロールは開発部門のマネージャーですが、アジャイルの推進
    者・コーチとしての動きも行っています。
    常松祐一 Yuichi Tsunematsu


    View Slide

  6. 6
    プロダクト部門 マネージャー
    スクラムでの立ち位置:toB側のプロダクトオーナー
    好物:納豆明太子ごはん
    趣味:ブレイクダンスのyoutubeを見ること
    経歴:2014年 Retty株式会社(8年)
    元々はRettyの営業出身でしたが、4年前にPMに職種転換していま
    す。1年ほど前からtoB側のPOを担当しています。
    顧客にとって価値のあるプロダクトを作るために、社内受託なPMチー
    ムからの脱却を目指して推進中です。
    神山 拓也 Takuya Kamiyama


    View Slide

  7. Vision
    7
    食を通じて
    世界中の人々を
    Happyに。
    世界に誇る日本の文化であり、世界中の人々の
    暮らしの中心でもある、「食」という分野で、お店
    を探す人とお店の人の双方がHappyになれる、
    そんな世界を実現したい。その為に、お店をオス
    スメするというポジティブな感情で人をつなぐ事が
    Rettyの目標です。

    View Slide

  8. 8
    あなたにBESTな
    お店が見つかる

    View Slide

  9. サービス開始から現在まで急成長
    9

    View Slide

  10. ユーザーさんにとってのRetty
    10
    実名型
    点数評価のない
    おすすめの口コミ
    「ヒト」から探す
    信頼できるヒトから、自分にあったお店を見つけることができる
    実名型グルメプラットフォーム

    View Slide

  11. 11
    ビジネスモデル

    View Slide

  12. 12
    アンケートのご協力をお願いします!

    View Slide

  13. 13
    アウトカム志向な組織になるための
    プロダクトオーナーの取り組み

    View Slide

  14. 大規模スクラム(LeSS)

    14
    Large Scale Scrum

    View Slide

  15. 大規模スクラム(LeSS)

    15
    BackLog
    SM
    Engineer
    Engineer
    めいじ
    SM
    Engineer
    Engineer
    きりん
    SM
    Engineer
    Engineer
    ももてん
    SM
    Engineer
    Engineer
    はらみ
    PO=VPoP
    PM
    Planner
    Designer
    デジタル
    マーケティング
    PM
    Planner
    Designer
    投稿体験
    PM
    Planner
    Designer
    ネット予約
    PM
    Planner
    Designer
    飲食店向け
    プロダクト部門 エンジニアリング部門
    WhatとWhyに責任を持つ Howに責任を持つ
    全員で
    ユーザーに価値を届ける
    プロダクトバックログを作る
    Feature Team
    (上記含め全5チーム)
    User Story Team
    (上記含め全5チーム)

    View Slide

  16. LeSSにおけるPM組織の概観

    16
    Retty飲食店事業
    開発
    to B:お店さん向け
    to C:ユーザーさん ネット予約
    投稿・コミュニティ
    カスタマーサポート
    PM
    ロードマップ バックログ
    ロードマップ バックログ
    Manager
    決定者
    PO
    決定者
    PO
    承認者
    Planner
    PM Planner
    マーケティング
    PM Planner

    View Slide

  17. 4. PMの育成

    2021年 アウトカム志向な組織になるためにうまくいった話

    17
    2. リファインメントが

    良くなった

    1. アウトカムが共通言語に

    3. 試行錯誤中だが、

    ロードマップを作り始めた

    5. 進め方おかしくない?

    の振り返りができるように


    View Slide

  18. 18
    1. アウトカムが共通言語に


    View Slide

  19. アウトプットとアウトカム

    19
    開発・リリースした
    プロダクトの機能
    例)個室検索機能
    顧客の課題解決
    顧客の行動変容
    例)個室のお店でゆったり
    食事を楽しめる。
    Rettyで個室の店を
    探すようになる。
    Output vs Outcome vs Impact - Crisp's Blog

    View Slide

  20. 20
    行動を変えるためには、まず旗を掲げる

    View Slide

  21. スプリントイベントへのアウトカムの組み込み

    21
    行動習慣・開発プロセスへのアウトカム組込み
    ● スプリント・四半期単位のゴールでアウトプット・アウトカム両方を明記
    ○ ゴールをアウトカム化したかったが、どうしてもアウトプットで記載してし
    まうので、両枠共設けることに
    ● 全社会議で前週の代表的なアウトカムを2例発表
    ● 四半期毎に開発のベストアウトカムを表彰

    View Slide

  22. 22
    2. リファインメントが 良くなった


    View Slide

  23. PM内で工数見積もりしてもらうことが目的化し、開発物が洗練されていない中で見積もりを依頼される
    エンジニアとPMが険悪なムードに。
    工数見積もりを行わないと開発ラインに載せるこ
    とができないため、開発物を洗練することよりも工
    数を見積もることが目的化。
    PMの状況

    必要性
    解決するべき問題なのか
    わからない

    妥当性
    最適な解決策なのか
    わからない

    実現性
     最適な詳細要件なのか
    わからない
    PMは急いで見積もりを要求するが、実際は上記い
    ずれかのパターンで認識が揃わず、見積もりの段
    階にまでに到達できない。
    認識が合わない3つのパターン
    絶対見積もりして
    もらうぞ!!
    2. リファインメントがよくなった (課題編)

    View Slide

  24. 問題整理&
    解決策の検討
    仕様書を書く
    施策相談
    ←ここが工夫ポイント
    施策相談や仕様書を書く前に、問題の整理や解
    決策を広く検討する。
    解決するべき問題の必要性や解決策の妥当性を
    整理することに注力。

    必要性
    解決するべき問題の定義

    妥当性
    最適な解決策の導き方

    実現性
     最適な詳細要件なのか
    わからない
    施策相談の前段階の準備 工夫した準備ポイント
    2. リファインメントがよくなった (解決編)

    View Slide

  25. 25
    3. 試行錯誤中だが、 ロードマップを作り始めた


    View Slide

  26. 社内でのロードマップ目線合わせスライド
    ● 売上目標・プロダクトビジョンを実現するためのロードマップ
    ○ 毎週のゴール→Qのゴール→通期のゴール
    ● 適宜必要に応じて、見直しを行っていく
    ● 事業・ビジネスとして、リリース日を約束するものではなく、
    目線合わせするためのもの
    ● 1イテレーションの中で完結する小規模の施策・運用・不具合対応は
    バックログの中で都度判断していく
    ● ターゲットに対して提供価値は異なるので、
    ターゲット毎に実現したいゴールを定めていく
    ● 検証の結果プロセスが異なる場合もあるので、
    マイルストーンよりゴールを重視する

    View Slide

  27. 通期と四半期のゴール・バックログで構成
    四半期のゴール・
    バックログ
    通期実現したいゴール
    1年前から運用開始。コロナ禍でボラティリティが高い状態なので、現状1年程度のみ作成
    今後ビジョンと紐付け、2〜3年スパンで作っていく
    ゴール
    バックログ
    ゴール
    お店さん ユーザーさん
    お店さん ユーザーさん

    View Slide

  28. 28
    4. PMの育成


    View Slide

  29. Retty PMスキル
    5大要素を定義し、各要素の下に2〜3の小スキル要素が紐づく形式。
    各スキル要素(横)×グレード(高さ)を作り、評価に組み込む。
    5つのPMスキル
    ディスカバリー力
    意思決定
    推進力
    最後の砦
    英知
    ・開発のWhyとWhatを明確にするための仮説検証力
    問いを立てる力 / 検証設計力 / 検証実行力
    ・課題を突破するための意思決定
    判断材料の準備力 / 優先度判断力 / ロードマップ構築力
    ・信頼を受けながら、周りを巻き込み、推進する
    Ready力 / リリースマネジメント力 / 合意形成力
    ・プロダクトを守る最後の砦
    リスク管理力 / 障害対応力
    ・課題を的確に発見し、周りを巻き込むことができる
    ユーザー・マーケット理解・ Rettyに関する知識 / 開発知識 / 設計・デザイン力

    View Slide

  30. -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
    メンバーの特性に合わせて成長ロードマップを考えていく
    ディスカバリー力
    意思決定
    推進力
    最後の砦
    英知
    ディスカバリー力
    意思決定
    推進力
    最後の砦
    英知
    ディレクター出身
    プランナー Aさん
    分析出身
    PM Bさん
    時間軸

    View Slide

  31. 31
    5. 進め方おかしくない? の振り返りができるように


    View Slide

  32. 32
    5. 進め方おかしくない?が言えるようになった
    PMがWhy〜Howまで全てビジネス側とまとめて
    しまっているため、より良いHowを議論する余地
    が少なかった。実装段階で揉めることも、、、
    Why PMが中心となってまとめる
    What
    PMエンジニアと相談しながらまと
    める
    How
    エンジニアが中心となってまとめ

    PMはWhy&Whatを中心に。Howはエンジニアが
    中心でまとめるようになることになり、この課題に
    対してこの打ち手はおかしくない?という話が事前
    にできるようになった
    過去(2,3年くらい前) 現在
    Why PMが中心となってまとめる
    What PMが中心となってまとめる
    How PMが中心となってまとめる
    ※たまにエンジニアに相談する

    View Slide

  33. 2022年 これからRettyが頑張りたい話

    33
    4. 顧客解像度を高め、

    Rettyを外食業界に

    再PMFする

    2. 何だかんだ2〜3に

    分離していたバックログ

    ついに一本化

    1. 営業も含めた

    全社アジャイル組織

    売れるプロダクトを新たに創って
    いく


    3. 大規模PJを少なくして

    ディスカバリーしたい

    5. こんなPMを採用したい


    View Slide

  34. 34
    3. 大規模PJを少なくしてディスカバリーしたい


    View Slide

  35. 35
    大規模PJを少なくしてディスカバリーしたい
    ずっと規模感の大きいPJをやっている
    =ディスカバリーがおざなりに、、、
    Go To Eat対応 6ヶ月
    ネット予約 PayPayボーナス付与 3ヶ月
    請求システムの新規機能 6ヶ月
    広告ロジック改修 4ヶ月
    直近のPJ 工数
    お店管理画面リニューアル 1年6ヶ月
    ネット予約バックエンド
    システムのリニューアル
    1年9ヶ月

    View Slide

  36. 36
    4. 顧客解像度を高め、Rettyを外食業界に再PMFする


    View Slide

  37. 37
    取り組みの背景
    開発要望を
    もらう
    必要な機能の
    判断が
    できない
    なんでも
    開発する
    受託開発ループ 要望を作ることが目的化してしまうので
    アウトカムどころじゃない!!
    プロダクトのあ
    るべき状態が
    ない
    プロダクトディスカバリーに時間を避けなていなかったため、常にアウトカムが不明瞭な
    要件定義の無限ループ
    プロダクトの
    あるべき状態を
    考えられない

    View Slide

  38. 38
    大事にしたいこと
    Core
    Why
    What
    How
    良いプロダクト開発をするためには
    Core,Why,What,Howの一貫性が
    超大事

    View Slide

  39. 39
    まずは、、
    Core
    Why
    What
    How
    どんな飲食店のどんな集客課題を解決
    するかを明確にし、再PMFを目指す

    View Slide

  40. 40
    取り組んだこと
    上記プロセスを通じて注力する顧客セグメントを1つずつ攻略(PMF)する
    顧客セグメンテーション&
    集客課題の整理
    ソリューション仮説検証
    注力セグメント
    &
    解決する集客課題のFix
    まずはここまで
    できた

    View Slide

  41. 41
    5. こんなPMを採用したい


    View Slide

  42. 42
    コロナ禍による飲食業界への打撃は続く...

    View Slide

  43. 43
    コロナ禍による飲食業界への打撃は続く...
    危機はイノベーションを加速させる

    View Slide

  44. 44
    苦しい時だからこそ新たなニーズが生まれる
    モバイルオーダー
    飲食業界市場規模は2020年でも約11兆円
    集客一辺倒ではなく、業界全体のDXが求められる
    飲食店さんが持続的に儲かるように

    View Slide

  45. 45
    プロモーション売りから顧客の真の課題解決への脱皮
    顧客と伴走し、課題を解決していくSaaS企業としてのプロダクトマネジメントが必要

    View Slide

  46. 46
    Rettyはプロダクト・事業共に未成熟なフェイズ
    ユーザー数は競合大手と同水準
    多くのユーザー数を抱えているが、ネット予約やBizとしては改善の伸び代が大きい
    売上・ネット予約数は共に競合大手の
    1/10
    以下

    View Slide

  47. 47
    プロダクトディスカバリーをやっていきたいPM
    開発プロセス改善や個々メンバーのレベルアップにより、プロダクトデリバリー力は
    向上した。今後はディスカバリーにさらに注力していく!
    プロダクトデリバリー=
    堅牢でスケーラブルな実装を
    行い、安定しており安心できる
    価値を顧客に提供すること
    プロダクトディスカバリー=
    顧客のための
    ソリューションを考え抜くこと
    Marty Cagan氏記事の翻訳より

    View Slide

  48. 48
    点や短期ではなく、因果や線で顧客課題を考えられるPM
    点のKPIのみで考えると、KPIが伸びても
    相乗的な効果や体験全体へのインパクトが弱い
    因果や線で顧客課題を考えて、
    体験全体そしてKPIへのインパクトを狙う
    顧客課題に向き合い、中期的なインパクトを考えていく
    Happyにしたい顧客 n = 1 を明確にし、仮説検証を行う

    View Slide

  49. 49
    アンケートのご協力をお願いします!

    View Slide

  50. 次回イベント
    50

    View Slide

  51. 51
    Retty採用のご案内!

    View Slide

  52. 新卒・中途PM募集中です!
    募集要項はこちら

    View Slide

  53. 多数のポジションで積極採用中!
    53

    View Slide

  54. View Slide