『リモートワーク』について

リモートワークについての本を読んだのでまとめました。

『強いチームはオフィスを捨てる』
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JFLJ13W

Transcript

1. 『リモートワーク』について しおざわはじめ
2. リモートワーク 2 • オフィスに出社せずに働くこと • 例えば、 ◦ オフィスに出社せずに自宅で働く ◦ ２日間は出社し、残り３日間はカフェで働く ◦ 午前中は自宅で働き、午後はオフィスで働く
3. リモートワークの浸透 3 • リモートワークは確実に社会に浸透中 ※ 『強いチームはオフィスを捨てる』より引用
4. 日本でのリモートワーク 4 • 日本でも導入企業が増加 • COVID-19 の影響でさらに増加 • ただし、大企業と中小企業に導入差あり https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd124210.html 企業のテレワーク導入率の推移
5. リモートワークの是非 5 • IBM や Yahoo! (USA) の在宅勤務とりやめ 『従業員は「チームメンバーと同じ場所」に移るか、自宅に近い場所で働ける 　IBMのほかの職に応募するか、さもなければ退社する必要があるという。』 　　　　　　　　　　　　　　　ref: https://wired.jp/2017/05/26/ibm-remote-workers/ → レイオフの都合のいい理由付けという指摘も • Google や Apple はリモートワークを強く推進していない
6. リモートワークの今後 6 • よくもわるくも、リモートワークの流れは止められない https://jp.wsj.com/articles/SB11627286305521544534204583190802877777238
7. 7 『強いチームはオフィスを捨てる』 　原題：REMOTE: OFFICE NOT REQUIRED 　ジェイソン・フリード、 　デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン著、 　早川書房 (2014)
8. 8 ”リモートワークという働き方を、 より深く公平に検討する”
9. 効率・生産性について
10. 10 集中して仕事をしたい場所は？と聞いて、 「昼間のオフィス」 と答える人は少ない。
11. オフィスについて 11 • オフィスは生産性が低い • 各々が好きな場所で作業することで生産性が高まる • オフィスはなくさなくてもよい → ただし、一等地に豪勢なオフィスを用意する必要はない
12. 12 通勤は時間の無駄使い
13. 通勤について 13 • リモートワークで通勤がなくなるのは大きな利点 • 通勤が長いほど幸福度が低下する
14. 14 みんなで対面で集中して議論することで ひらめきが生まれるのでは？
15. ひらめきについて 15 • ひらめきが生まれる回数はそうそうない → ほとんどが、ひらめきを「ブラッシュアップ」する仕事 • 毎日顔を合わせる必要はない → 数ヶ月一度顔を合わせることを推奨
16. 16 家で仕事して集中できる？
17. 家での仕事について 17 • 集中できる環境作りは必要 ◦ 仕事部屋があるとベスト • 仕事が楽しければ他の誘惑に負けないはず
18. 18 みんなばらばらの時間・場所で働くと非効率じゃない？
19. 勤務時間について 19 • コアタイムは作った方がよい → ４時間くらいは同じ時間に働くと効率 → ただし、9時5時を強制しないほうがいい • 地球の裏側同士で効率的にリモートワークするのは難しいかも
20. しおざわ的まとめ 20 • リモートワークによってほとんどの仕事の生産性は高まる • 通勤がなくなるのは大きい（特に日本の首都圏において） ◦ 通勤の社会損失は数千億〜数兆とも。 • 家に作業環境を確保するのがやや大変かも • 企業全体として生産性が高まるかは議論あり ◦ 研究開発においては10%程度生産性を低下させるという研究も
21. 働き方の変化
22. 22 ミーティングはどうすればいい？
23. ミーティングについて 23 • 各種ツールを適切につかいこなす ◦ Hangout, Zoom, Skype… • 画面を共有する機能を使いこなすことが重要 • そもそもミーティングを減らすようにしよう！
24. 24 情報の共有が大変じゃない？
25. 情報の共有について 25 • オフィスにいればすぐに答えられる質問への答えに苦労するかも → 「次の作業は何？」「明日の資料はどこ？」 • 情報をオープンにしておくことが重要 • ツールを適切に使う ◦ Github, Google Docs/Spreadsheet/Slide, Backlog, ...
26. 26 お互いの進捗が分からなくならない？
27. 進捗について 27 • リモートだとまわりの様子が見えにくくなる • 進捗は細かく共有したほうがよい → デイリースクラムが効果的？
28. 28 すぐに質問できなくならない？
29. 質問について 29 • 何でもすぐに答えを期待する文化は変えよう → オフィスの非効率性の一因 • 質問を分類して対応しよう ◦ 回答はあとでもよい → チャットで聞く ◦ すぐに回答がほしい → Hangout/電話で聞く
30. しおざわ的まとめ 30 • リモートワークでは働き方を変える必要 ◦ 今までの働き方を無理に維持しようとするとうまくいかない • Openness を意識するとよい ◦ 情報、資料、進捗、、、、 • コミュニケーションが今まで以上に重要に
31. 会社側からみたリモートワーク
32. 32 コストは削減できる？
33. コスト削減について 33 • コスト削減できる場合が多い ◦ 都会の高級オフィス → 田舎の小さいオフィス ▪ IBM がオフィスを削減して数千億円削減 ◦ 人件費の安い地域での採用 • ただし、コスト削減を目標にしないほうがよい ◦ コスト削減よりも仕事の価値を高めること目標にしよう
34. 34 社員がきちんと働いているか不安
35. 社員の仕事について 35 • 席を管理するのはやめよう → 会社にいるから大丈夫という判断はなくすべき • 仕事をしない人はオフィスでも仕事をしていない → 「サボる人に合わせるのではなく、イケてる人の生産性をさらに高めてあ げましょう」https://logmi.jp/business/articles/243422 • 信用できない社員がいるのは採用の問題
36. 36 人材採用については？
37. 人材採用について 37 • 世界中の人材を相手にできる強み！ • 田舎居住者にも都会並みの賃金を出せる → 待遇の差別化 • 「リモートワーク可」は魅力的な求人 • ただし、今まで以上にコミュニケーション能力を重視する必要がある
38. 38 社員をどうマネジメントすればよい？
39. マネジメントについて 39 • 「席」によるマネジメントはできない → 社員がオフィスにいることを見張るマネジメントは不可能 • 「成果」によるマネジメントに切り替える → 何をなしとげたか？を見張らなければならない
40. 40 他にもリモートワークのメリットはある？
41. 単一障害点について 41 • リモートワークによって単一障害点がなくなる • オフィスの単一障害点 ◦ オフィスの電気設備の故障 ◦ 災害などによる通勤手段がなくなる
42. しおざわ的まとめ 42 • 会社側にも一定のメリットがある ◦ コスト削減、人材採用、単一障害点の除去 • マネジメントのやり方は大きく変えないといけない ◦ 「席」から「成果」へのマネジメント
43. 従業員から見たリモートワーク
44. 44 家で仕事がきちんとできるかな？
45. 家での仕事について 45 • 多くの場合家でも仕事はできる • むしろ「働き過ぎ」に気をつけたほうがよい • 仕事/プライベートを切り替えられる環境を作る → 着替える、専用の部屋を用意する、仕事のコンピュータは別にする
46. 46 どうやって仕事を評価されるの？
47. 評価について 47 • 「勤務態度」による評価が機能しない ◦ 毎朝、きちんと机にいることが評価されない • 「成果」による評価になる → 常に一定の成果を出す → 成果をコミュニケーションする
48. 48 そうはいっても仕事がはかどらないんですが・・・
49. モチベーションについて 49 • 環境を変えてみる ◦ カフェ・コワーキングスペースで仕事をしてみる • リモートワークのせいではないかもしれない → 今の仕事に問題があるかも？
50. しおざわ的まとめ 50 • 働き過ぎに注意する ◦ ついつい夜に仕事パソコンを開いてしまう • 評価の仕方が変化する点に注意する ◦ 「席」から「成果」へ