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「仕訳」から「取引」へ(fAD2026)

 「仕訳」から「取引」へ(fAD2026)

freee Advisor Day 2026(福岡・東京)の登壇資料です。テーマは「仕訳」から「取引」へ。仕訳は、取引日・勘定科目・金額に情報をそぎ落として集計しやすくした記録様式で、紙しか記録手段がなかった時代に最適化されたものでした。コンピューターでの記録・集計が前提になると、シンプルな記録様式であるがゆえに摘要欄に様々な情報を押し込むしかなくなり、管理のための運用負荷が高い状態になりました。ERPをベースにしたfreee会計の「取引」は発生と決済から構成され、仕訳はその裏側で生成されます。freeeが難しいと感じられてきた理由は、仕訳よりも自由度が低いこの構造の存在意義が理解されなかったところにあります。AI時代に人に残るのは、仕訳を切る作業ではなく、正しい仕訳が登録される仕組みを定義する仕事です。機能の操作ではなく概念のレベルで「取引」と「仕訳」の繋がりをとらえると、freee会計の使い方は一気に見えてきます。

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Shunsuke Takeuchi PRO

September 15, 2026

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Transcript

  1. プロフィール • 金融機関のシステム企画部門、会計事務所、スタート アップのバックオフィスで実務経験を積み、独立。 • 業務の棚卸・構造化から継続的な改善の仕組みづくり までを一貫して支援する「業務設計士」として活動。 • 2025年12月、書籍『業務設計の教科書』(技術評論 武内

    俊介 Shunsuke Takeuchi 株式会社KEELL 代表取締役 業務設計士®・税理士 社)を出版。 • 現在は業務設計の専門家として複数企業の支援を展開 しながら、「業務がもっと速く、もっとスムーズに回 る」を実現するための業務プラットフォーム「KEELL (キール)」を開発中。
  2. 付属情報が増える仕訳 掛けでの仕入れ処理 仕入 80,000 ステーショナリー部 買掛金 80,000 (山田商店) ボールペン(@80)1,000本/ 山田商店/翌月末払い

    前払金の取り崩しの処理 保険料 50,000 製造部 前払費用 50,000 損害保険(@50,000、10/24) /AB損保 入力方法が「仕訳」のみであるため 摘要欄に様々な情報が詰め込まれる
  3. 発生したものは決済される 取 引 ① 仕訳 発生 発生 決済 決済 ②

    発生主義に準拠しているため、発生が常に先にある (同時はありうるが、決済が先にくることはない) ※決済に無関係な処理は 振替伝票を使う
  4. freee会計の構造 freee会計 レジ EC 取引 口座 発生 現金 現金出納帳 決済

    銀行 銀行明細 仕訳 クレカ クレカ明細 請求書 (発行) 請求書 (受取)
  5. 「+更新」:すでにある取引に、勘定科目の振替を追加する 取 引 ① 発生 発生 +更新 ② 仕訳は「点」の情報。 仕訳

    +更新 取引という枠組みの中で 「線」となる。 ①’ 決済 決済 +更新 ②’ +更新 順序や関係性を考えて 登録する必要があるため 最初は難しく感じる
  6. 「+更新」のつかいどころ③ 前受金 •年間払い等の収益 ◦サブスク売上 ◦保守料 前払費用 •翌月の利用料の前払い ◦事務所の家賃 ◦弁護士等の顧問料 •年間払い等の費用

    ◦保険料 ◦保守料 発生(請求書の発行・受領)と同時に 「+更新」で振替処理を登録する •別途管理が不要(取引内で完結) •翌期以降の振替も一括登録できる 月次の収支管理が容易になる
  7. 業務の全体像・業務の流れを見よう 鳥の目: ビジネスサイドも 含めて業務全体を 見渡す ビジネスサイド 受注 納品 請求書 発行

    証憑回収 自動で経理 魚の目: 最初から最後まで 業務全体の 流れを見る 入金 口座連携 発生 タグ 経理サイド 決済 試算表 財務 諸表