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業務が効率よく進む コミュニケーションから生じる信頼性

業務が効率よく進む コミュニケーションから生じる信頼性

サービスを支えていくために利用しているさまざまなSaaSを導入した知見、
信頼性を担保するためにどのようなチーム構成で開発しているのか

Satoru Mikami

April 18, 2019
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Transcript

  1. 自己紹介 三上 悟 (@saicologic) 株式会社Emotion Tech 開発部 部長 / VPoE

    経歴: Web開発14年目 / 5社目 2017年 3月入社 Tech Lead / Backend Engineer / 分析基盤構築 / SaaS導入など 2019年 1月 ~ 開発部長 趣味: ゲーム( 最近は、SEKIROプレイしてます ) 自己紹介
  2. 元ネタは、Googleの専門職です Customer Reliability Engineering 顧客信頼性エンジニアリング ”この役職に就く人のミッションは、Google と Google Cloud Platform

    のお客様とが 運用に関して運命共同体となり、お客様が Google に委ねている重要なアプリケーショ ンに対するお客様側の管理権限を高め、金銭的なものよりも意義のある運命を共有す ることにあります。” 2016-10-19 Google の新しい専門職 : CRE が必要な理由 https://cloudplatform-jp.googleblog.com/2016/10/google-cre.htm
  3. SaaSサービスの変遷 株式会社Emotion Tech 2017年 2018年 2019年 【2016/末】 esa導入 【2017/5】 仕様書を書きまくる

    【2018/10】 ノウハウ・ヘルプサイト 1 2 3 タイムライン 利用サービス
  4. esaを導入した経緯 株式会社Emotion Tech 社内情報のドキュメント共有ツールとしてスタート 主に開発者が使い始めた 2016年頃 導入 2017年 議事録、要件定義書、Tips、簡単なノウハウ、社内ルールなど 2018年

    営業やサポートのノウハウ、サービスの使い方ガイド 2019年 自己紹介、新入社員ハンズオン => ・数人が議事録やメモ用途に使い始める ・他部署連携が増えるにつれ、ノウハウ共有資料が増加 ・人が増えると、新入社員向けのオンボーディング資料が作られる
  5. チームの信頼はどう変化したか? 株式会社Emotion Tech ・最初、プロダクト開発部と管理部で 2〜3名しか書かない日々が続く。 1年くらい ・社内への情報発信を積極的におこなう姿勢をみせた Slackで共有、会議に参加して情報共有資料として使う ・ビジネスサイドとの打ち合わせ時に esaで書いた資料をみせる

    その場で決めたことをリアルタイムで編集することで便利さを理解してもらう ・ビジネスサイドの議事録担当者が真似して使い始める 文章の書き方、ドキュメントの検索の方法、画像のアップロード、タグの付け方、テンプレートの使い方 一つずつ教えながら、ツールを使えるようになってもらう 補助輪つきで一本書けるようになると、次回から1人で使えるようになる 困ったらいつでも聞いていいよと信頼関係をつくり、不安をなくす ・議事録で使い始めてたら勝ち 他の部署がどんな仕事をしているか見れるようになる TODOリストに〇〇さんに聞くと書かれていたら、先手をうっておくと信頼関係が築くきやすい ・当たり前のようにみんな書いてくれるようになる 2年位かかった。継続が大事 Tips ・普段からメモ帳をMarkdown式で書いておくと楽 ・議事録はテンプレート機能を使いましょう
  6. 2017年3月 ~ 8月ごろ 導入はじめ 株式会社Emotion Tech いろいろな問題 ・工数つけない ・大型機能開発の真っ最中 ・社員、フリーランス、協力会社もいる(カオス) ・新しいツールの使い方わからない

    ・Trelloのカンバンで十分では? => みんな主張が強いタイプで管理大変 => 導入推進者のエンジニアリングマネージャー退職 => Wrikeは使われなくなる
  7. 2017年8月 ~ 2018年8月ごろ 開発部ではWrikeあまり使われない時期 株式会社Emotion Tech ・プロダクトマネージャーが要求仕様書を作る エンジニアを信用し、いつまでにできそうかのみ聞く。ざっくり見積もり ・機能開発の工数計算はするが、工数をつけない ・デイリースタンドアップ

    朝会で昨日やったこと、本日やること、困ったことを共有(5分)。あと自由 ・機能単位のチケット管理。PMが管理 ・毎週の定例で機能の進捗を確認するのみ => Wrike使わなくても、すごい勢いで機能開発が加速 この時期、開発部の知らぬところで CS部・統計解析部のタスク管理で使われ始める。 納品日が決まっているレポート作成業務がっつり使われる
  8. ・背景を書いてもらいましょう 何に困っているのか、なぜその問題が起きてしまったのか ・タスクのゴール(最終成果物)を書いてもらいましょう 最終的にこうなっていると嬉しいということを書いてもらいます。 不満に思っているということは、期待した動作が実際に起きなかったからです ・問題が起きた環境を書いてもらいましょう 人の問題ではなく、環境の問題に起因することが多い。 ソフトウェアのバージョン、社内 or社外、打ち合わせ中などなど ・毎朝、CSと5分でもいいからデイリースタンドアップをしましょう

    CS:お客様から◯◯のお問い合わせがありました。不具合でしょうか? 開発:不具合ですので、リクエストフォームからチケットを作成してください ・報告内容は、テンプレート化しましょう 自動でチケット化される。あとで調査がしやすくなる。 開発側メールやチャットから Wrikeへの転記が不要になる。 チャットや口頭による時間の短縮 信頼がない、信頼度が下がるとは、相手の期待に答えられない不安から起きる 期待値の調整が大事。ツールの力を借りるのが良い 基本は、小さな火種を見つけて、早めに鎮火すること 信頼を得るための共通ノウハウ 株式会社Emotion Tech