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Geolonia のデータ連携基盤とスマートシティ構想

Geolonia のデータ連携基盤とスマートシティ構想

Takayuki Miyauchi

February 18, 2025
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Transcript

  1. 2

  2. 5 Government as a Platform(GaaP) 「Government as a Service」 「Government

    as a Startup」 デジタル庁が掲げるビジョン 「減らせない社会インフラ」+「人口減少」「多死社会」「労働力不足」を解決するには、 行政サービスは GAFAM のようなプラットフォーマーを目指すべき 例: 「住民票」が引越事業者と API 連携しており、 市民が引っ越しを依頼すると住民票の移転も完了 行政サービスの多くが今後 API 化していく?
  3. 9 コンセプト • デジタルツインに資するデータを API 連携させるには、データのサイズを減らすために「関心があ る場所」を指し示すことができる必要がある。 → これがタイル番号であり、空間 ID

    の基本コンセ プト • 既存のデジタル地図の仕組みを API として利用することを想定しており、たとえば地理院地図ベク ターを今すぐに API として利用することが可能。 • 空間をオブジェクト化し、メタデータ(プロパティ)をアサインするためのオープンな仕様を共通 ライブラリで定義。 const space = new Space(<空間 ID>) (共通ライブラリによる空間オブジェクトの定義) 【コードがわかる方へ】この space オブジェクトに、地形や天候、センサーデータ等がプロパティとして セットされている状態をぜひ想像してみてください。 → これこそデジタルツインではないか?
  4. 94.5兆円 10 データフォーマット ベクトルタイル データ PNG 拡張子 PBF PNG データの保存方法

    拡張 GeoJSON 画像 (数値データをRGB値として保存) ユースケース 道路、建物などの地理空間情報 標高、天候などの数値データ 特徴 • 点や線、ポリゴンなどを扱うことに向いてい る • グラデーションがあるデータは苦手 • データ量によってファイルサイズが増える • 標高、風向など、グラデーションがあるデー タに向いている • ファイルサイズが一定である • 点や線、ポリゴンを扱うのは苦手 主にベクトルタイルかデータPNGを想定 その他にも GeoJSON もファイルフォーマットとして有力
  5. 11 システム構成例 A社: 気象データ(データ PNG タイル) B社: 人流データ(ベクトルタイル) 自治体A: センサーデータ(ベクトルタイル)

    国土地理院: 地形データ(データ PNG タイル) (例) 防災システム 空 間 I D で リ ク エ ス ト 中央に連携サーバーがあるのではなく、アプリケーションや都市OS等でデータを連携させる想定
  6. 12 事例紹介 - 香川県高松市 高松市が保有する各種地理空間情報やセン サーデータなどを「地図 API」として整備 • デジ田の事業の中では異例の20以上の連 携アプリケーションが誕生

    • 消防、警察など組織をまたがったデータ 連携を実現 関連する省庁からも高く評価していただいて おり、内閣府、国交省、デジタル庁などとの 連携プロジェクトも進行中
  7. 15 今後の展望 - Well-Being 指標との連携 デジタル庁は、スマートシティ事業の KPI を地域幸福度とすることを推奨(?) 人流データのメタデータとして、 Well-Being

    の主観指標のデータを連携することを 自治体と検討しています。 EBPM を実現するための 革新的なソリューションになると期待