Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロダクショングレードストレージシステム on Kubernetes
Search
Satoru Takeuchi
PRO
September 17, 2021
Technology
3
4.3k
プロダクショングレードストレージシステム on Kubernetes
以下イベントの発表スライドです。
https://cndata.connpass.com/event/219690/
Satoru Takeuchi
PRO
September 17, 2021
Tweet
Share
More Decks by Satoru Takeuchi
See All by Satoru Takeuchi
eBPF
sat
PRO
1
100
waruiBPF
sat
PRO
0
99
eBPFとwaruiBPF
sat
PRO
4
3.2k
Pythonのコードの気になる行でスタックトレースを出す
sat
PRO
0
89
ソースコードを読むときの思考プロセスの例 ~markdownのレンダリング方法を知りたかった2 markdownパッケージ~
sat
PRO
0
180
様々なファイルシステム
sat
PRO
0
330
ソースを読む時の思考プロセスの例-MkDocs
sat
PRO
1
420
ソースを読むプロセスの例
sat
PRO
22
18k
メモリマップトファイル
sat
PRO
1
170
Other Decks in Technology
See All in Technology
AWSインフルエンサーへの道 / load of AWS Influencer
whisaiyo
0
230
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
1
770
投資戦略を量産せよ 2 - マケデコセミナー(2025/12/26)
gamella
0
490
通勤手当申請チェックエージェント開発のリアル
whisaiyo
3
530
テストセンター受験、オンライン受験、どっちなんだい?
yama3133
0
190
AIエージェントを5分で一気におさらい!AIエージェント「構築」元年に備えよう
yakumo
1
110
コールドスタンバイ構成でCDは可能か
hiramax
0
110
意外と知らない状態遷移テストの世界
nihonbuson
PRO
1
290
20251218_AIを活用した開発生産性向上の全社的な取り組みの進め方について / How to proceed with company-wide initiatives to improve development productivity using AI
yayoi_dd
0
740
2025年の医用画像AI/AI×medical_imaging_in_2025_generated_by_AI
tdys13
0
140
Entity Framework Core におけるIN句クエリ最適化について
htkym
0
130
さくらのクラウド開発ふりかえり2025
kazeburo
2
1.2k
Featured
See All Featured
Prompt Engineering for Job Search
mfonobong
0
130
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Why Your Marketing Sucks and What You Can Do About It - Sophie Logan
marketingsoph
0
48
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
61
45k
HU Berlin: Industrial-Strength Natural Language Processing with spaCy and Prodigy
inesmontani
PRO
0
110
AI in Enterprises - Java and Open Source to the Rescue
ivargrimstad
0
1.1k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
9
1.4k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
Ten Tips & Tricks for a 🌱 transition
stuffmc
0
37
My Coaching Mixtape
mlcsv
0
14
Evolving SEO for Evolving Search Engines
ryanjones
0
77
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.2k
Transcript
プロダクショングレード ストレージシステム on Kubernetes Sep. 17th, 2021 サイボウズ ストレージチーム sat
1
はじめに ▌サイボウズのインフラ基盤はKubernetesクラスタ ▌ストレージ基盤もK8sクラスタ上に構築 ▌今日はこのストレージ基盤について解説 2
もくじ ▌前提知識 ▌アーキテクチャ ▌使い方と管理方法 ▌課題と今後 3
前提知識 4
必要なストレージの種類 ▌高速ローカルブロックストレージ ⚫顧客データを扱うMySQLなど ▌中速&スケーラブルなブロックストレージ ⚫ファイルシステムを前提としたアプリのデータやメトリクスなど ▌大容量&スケーラブルなオブジェクトストレージ ⚫ログや添付ファイルなど 5
その他要件 ▌可能な限りオペレーションを自動化 ⚫宣言的管理 ▌ラック障害耐性 ⚫1ラック失っても運用継続 ⚫2ラックデータロスト無し ▌Bit-rot耐性 6
ストレージに対する考え方 ▌要件 ⚫ユーザデータの喪失は是が非でも避けたい ⚫障害時に即応したい ▌商用製品は後者が難しい ⚫ソースを見られないand/or手を入れられない ▌OSSの自前運用が有力な選択肢 7
選定結果 ▌高速ローカルブロックストレージ ⚫自作 ▌スケーラブルなストレージ ⚫OSSの分散ストレージCephを利用 ⚫OSSのCeph管理ソフトウェアRookを利用 8
高速ローカルブロックストレージ ▌以下要件を満たす既存ソフトが無かった ⚫ローカルストレージ用 ⚫Dynamic volume provisioning ⚫Topology/capacity aware scheduling ⚫
空き容量がもっとも多いノードにPVCを使うPodをスケジュール ▌TopoLVMというCSIドライバを自作 ▌可用性やデータの冗長性などはアプリが担保 9
スケーラブルなストレージ ▌Cephが全ての要件を満たしていた ⚫ブロックストレージとオブジェクトストレージを提供 ⚫データのレプリケーション可能 ⚫ラック障害耐性設定可能、bit-rot耐性あり ▌その他選定要件 ⚫ペタバイトスケールまで運用実績あり ⚫20年以上にわたって企業のバックアップを受けてアクティブに開発さ れてきた 10
Cephのアーキテクチャ(簡略版) 11 アプリ ストレージプール Ceph node disk disk node disk
disk node disk disk … ブロックデバイス オブジェクト ブロックデバイス ブロックデバイス オブジェクト オブジェクトストレージ アプリ アプリ OSD OSD OSD OSD OSD OSD
Cephの管理方法 ▌課題: 生のCephは使いにくい ⚫複雑なコマンド体系 ⚫ドキュメントが充実していない ▌Rookを使って管理することにした ⚫Kubernetes上で動作する ⚫CNCF公式プロジェクト ⚫大手企業がバックアップして活発に開発されている ⚫「K8s上でCephならRook」というCephコミュニティの方針あり
12
Rook Rookのアーキテクチャ(簡略版) 13 アプリ ストレージプール Ceph node disk disk node
disk disk node disk disk … ブロックデバイス オブジェクト ブロックデバイス ブロックデバイス オブジェクト オブジェクトストレージ アプリ アプリ OSD OSD OSD OSD OSD OSD PV PV PV PV PV PV PV PVC Object Bucket Claim(OBC) Object Bucket(OB) PV PV PVC CSIドライバが管理
使い方と管理方法 14
ブロックストレージの使い方 ▌Storage classを指定してPVCを作るだけ ⚫ローカルブロックストレージ: topolvm-provisioner ⚫Cephブロックストレージ: ceph-block ▌自動拡張もサポート ⚫PVC autoresizerという自社OSSを使う
15
Cephのオブジェクトストレージの使い方 ▌Bucketを使うためのCustomResourceを書く 16 kind: ObjectBucketClaim metadata: name: test-object-bucket namespace: default
spec: generateBucketName: test-object-bucket storageClassName: ceph-bucket kind: Pod metadata: name: app-pod spec: containers: - name: foo envFrom: - configMapRef: name: test-object-bucket - secretRef: name: test-object-bucket • 今後はK8sの公式Container Object Storage Interfaceを使うように変更される見込み • COSIはK8s v1.23でのalphaサポートを目標に開発中 Bucketにアクセスする ための情報が入っている
インフラ基盤のハードウェア構成 ▌2種のサーバを詰めたラックを並べる 17 rack CS SS SS rack CS CS
SS rack CS CS SS SS … CS SS • Computing Server • 全サービスが使う • ストレージはNVMe SSD • Storage Server • Ceph専用 • ストレージはHDD CS SS
ストレージシステムの構成 18 Rook/Cephクラスタ Rook/Cephクラスタ オブジェクトストレージ ブロックストレージ HDD SS CS SSD
HDD HDD SSD NVMe SSD LogicalVolume LogicalVolume LogicalVolume LogicalVolume LogicalVolume LogicalVolume TopoLVMが管理 OB PV PV PV アプリ アプリ アプリ PVC PVC OBC PV VolumeGroup
▌CephCluster Custom Resource(CR)を書く 19 Rook/Cephクラスタの管理 storage: … count: 3 volumeClaimTemplates:
- spec: resources: requests: storage: 1Ti storageClassName: <storageclass-name> OSD用PVCのテンプレート OSDの数 • Cluster on HDD • local-storage storage classを指定 • クラスタ on NVMe SSD • topolvm-provisioner storage classを指定
▌管理者がcountフィールドを増やすだけ ▌後はRookなどが勝手にやってくれる 1. RookがOSD用PVCを作る ⚫ クラスタ on HDD: 対応するPVがすでに存在している ⚫
クラスタ on NVMe: 対応するPVはTopoLVMが動的に作成 2. RookがPV上にOSDのデータ構造を作る 3. RookがOSDをクラスタに組み込む 20 Cephクラスタの拡張
現状と今後 21
日常業務 ▌ストレージシステム開発 1. 試験用DCで検証、開発 2. 開発DC及び本番DCへのdeploy 3. 運用 ▌開発DCでは週に一回の全台再起動 ▌CephやRookに問題があれば可能な限りupstreamで直す
22
現状 ▌単一サイト運用のための基本的な機能検証は完了 ▌制限 ⚫性能は気にしないものとする ⚫可用性は保証しない 23
使用感 ▌ユーザとして使うのは楽 ⚫他のstorage classと変わらない ▌管理は基本的には楽 ⚫トラブル発生時もログやメトリクスを保存してある ▌Cephクラスタで障害が起きたときはつらい ⚫運用ノウハウが足りない ⚫Cephの問題なのかハードウェアの問題なのか切り分けに時間がかかる 24
これまでに遭遇した問題(1/5) ▌RookがOSD on LVMをサポートしない ⚫検証時にTopoLVMを使ってOSDを作ろうとしたときに発見 ▌現状 ⚫Upstream Rookを修正して解決 25
これまでに遭遇した問題(2/5) ▌ノードを再起動するとOSDが壊れる ▌全台再起動試験において検出 ▌原因 ⚫コンテナ環境におけるOSD操作の排他制御漏れ ▌現状 ⚫Upstream Rookを修正して解決 26
これまでに遭遇した問題(3/5) ▌ノードを再起動するとOSDが壊れる(前述のものとは別) ▌全台再起動試験において検出 ▌原因 ⚫ページキャッシュに不整合がある ⚫根本原因は特定できていない ▌現状 ⚫ パラメタ設定で回避中 ⚫修正はまだ無い
27
これまでに遭遇した問題(4/5) ▌オブジェクトストレージのindex再作成関連が終わらない ⚫運用中に検出 ▌原因 1. サービス用Pod上でindex再作成処理がはじまる 2. index再作成中はlivenessProbeに応答しないことがある 3. Podが殺される。1に戻る
▌現状 ⚫Upstream Rookのissueで対処方法議論中 28
これまでに遭遇した問題(5/5) ▌複数台同時にノードを再起動すると一部データがロスト ▌全台再起動試験中に検出 ▌現状 ⚫原因不明 ⚫Upstream Cephにissue発行済 ⚫再現試験予定。結果はissueにfeedback 29
今後について ▌やること ⚫未解決の問題を片づける ⚫性能チューニング&可用性を高める ⚫引き続き運用/開発技術の強化 ⚫機能追加 ⚫ リモートレプリケーション ⚫ バックアップ/リストア
▌一緒に働いてくれるかたを募集中! 30
31 おわり