昨年度、研究協力協定を締結した黒部市社協とjinjer㈱に、今年4月、広域的な活動と調査研究機能の強化と独立を図るため、黒部市社会福祉協議会から派生した一般社団法人SMARTふくしラボが加わり、4月より黒部市社協で始まった導入実験の効果や変化における中間報告、進捗具合並びに現時点でどの程度の効果が出ているか等を報告いたします。また、記者会見後に共同研究チームで、黒部市内の福祉事業所を訪問。現場を視察するとともに、福祉現場の業務効率に向けた課題解決策の検討等も行います。
(福)黒部市社会福祉協議会と(株)jinjer並びに(一社)SMARTふくしラボによる「福祉分野におけるICTを活用した業務効率改善『ふくしDX』の共同研究プロジェクト」
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社会福祉法人黒部市社会福祉協議会「誰もが安心して暮らせるやさしい福祉のまちづくり」の推進2
黒部市 社会 福祉 協議会黒部市全体の「しあわせ」について話し合い、考え続ける場づくりが仕事3
自分たちのまちは、自分たちで良くしていくNothing About Us Without Us!4
5ICTや新しい技術革新を活かした地域福祉の推進へ shakyo3.0スマート社協3.0構想【ビジネスチャット】コミュニケーションツールで働く人がより働きやすくする。【地域福祉分野におけるICT利活用実証実験】支援する人が支援しやすい環境づくりICTリテラシーが低い、後期高齢者を支える官民協働のプラットフォーム※国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社日新システムズ、黒部市社協の三者協定【LINE botによる相談窓口】相談のハードルを下げ、早くからのリーチをつなげるしくみ将来的な情報発信のキーとなるしくみ【ふくしDX】業務効率改善を行い福祉現場での人材不足を解消。民間企業との共同研究PJ【5goals for 黒部】市民に分かりやすく伝え、みんなの目指すべきgoalを示す。【個人活動の可視化】社会にどう貢献したか、自分自身の活動ログが見えるようにする。【ふくしDXの推進基盤】社団法人を立ち上げふくし全体のデジタル化、DX推進を図る組織の立ち上げ。【SW-MaaSの開発】トヨタモビリティ基金と福祉版移動シェアサービスの研究開発一般社団法人SMARTふくしラボの設立福祉版移動シェアサービスSW-MaaSSocial welfare Mobility as a service
6俯瞰して見て、考える。今の重点テーマ支援者が支援しやすい環境づくり
コロナ禍で世の中の働き方が変わり、バックオフィス全体のDXが加速しました。人事部門のDXを支援させて頂くなかで、オンラインでの雇用契約に加え、契約書や請求書などの電子契約サービス、WEB会議などのコミュニケーションサービスなど、バックオフィス全般としてのご要望を企業様より多数頂きました。「人事」領域に限らず複数プロダクトを同一のプラットフォームで提供することが、企業が抱えている労働力不足や、デジタル技術の活用などの本質的な課題解決につながることだと感じ、jinjerは「バックオフィス向けクラウドサービス」へと進化致しました。「バックオフィスクラウドサービス」
jinjerとは『人事・総務など管理に関わる仕事をひとつのプラットフォーム』業務の統合管理が可能
jinjerとは“バックオフィス“に関わるすべてのデータを一元的に集約出来る国内で唯一のクラウド(SaaS型)サービス※SaaSベンダーで人事・勤怠・給与・経費の完全連動のデータベースを保有しているのはjinjerだけ(2021年10月時点)
導入企業
jinjerの特徴業界唯一無二の完全統合型データベースのため、社員の皆様の情報が点在せず、部署毎にマスタメンテナンス不要人事 勤怠労務給与経費コンディションワークフロー雇用契約書紙・他社システムを導入の場合①従業員A ②従業員A手動連携③従業員A手動連携jinjerのデータの流れ
jinjerの特徴入社 在職中 退職社会保険雇用保険電子申請TODO管理ダッシュボード定期配信通常配信アラートコンディション管理経費申請交通費申請交際費申請仮払申請支払い依頼勘定科目計上部門FBデータ自動仕訳入社処理従業員管理グループ管理組織改編レポートDatabase性別所属口座休職住所通勤家族給与社保血液型労保労働契約在籍区分国籍緊急連絡先資格雇用区分生年月日職歴採用入社年月日学歴各種課税マイナンバー住所変更 氏名変更年調収集マイナンバーマスタ管理データ出力カスタマイズ打刻シフト休暇管理残業管理36協定就業規則月次集計給与連動アラート予実管理月次計算賞与計算月変算定源泉徴収給与明細賃金台帳年調計算FBデータ入社処理異動申請退社申請代理承認カスタマイズ労働条件通知書契約締結タイムスタンプ書類作成人事連携扶養変更 異動Life Time社員の皆様の【入社】から【退職】まで、すべてjinjer内で完結することが可能
jinjerの特徴マイページTOP画面勤怠管理 給与明細身上変更申請・ワークフロー 年末調整マイプロフィールマイページ機能により、社員の皆様の窓口が一つで完結するため、社員の皆様が混乱せず、とっても使いやすい
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福祉分野のDXを加速させるための組織mission3年間で福祉分野のデジタル化とDXを急加速させるためのエンジンになる。vision福祉の現場でICT利活用やDXが進み、より本来の仕事に注力できるようになり、働きやすさと共にやりがいが生まれる。15
【黒部市社会福祉協議会との関係性】〇広域的な活動のプラットフォーム・黒部市内に限らず、近隣との連携や全国各地との共同研究など、広域で活動を行うためのプラットフォームになる。【2022年度】①国・県のモデル事業「小規模法人ネットワーク化事業」(黒部市、入善町の6法人で構成)の事務局②トヨタモビリティ基金との共同研究事業「福祉版移動シェアサービス SW-MaaS開発」(黒部、豊岡、高崎)〇調査研究機能の強化と独立・黒部市社協の経営戦略係で進めていたシンクタンク機能、新規事業開発等の事業の一部を社団法人へ移行。企業との共同研究や民間財源を活用し、調査研究機能を強化していく。行政や社協からの助成金は受けず(事業受託はあり)、独立性を担保して活動を進めていく。〇持続可能な事業推進体制・2022年度は、市社協職員2名を出向(財源はトヨタモビリティ基金の研究事業費)で専従となり、総務課経営戦略係から1名を兼務の体制で立ち上げ支援を行う。以降、次年度より自主財源での運営を確立し、持続可能な体制をつくる。広域的な活動と調査研究機能の強化と独立16
【福祉分野を「smartふくし」に押し上げるエンジンに】3年間で一気に、福祉分野をsmart化する。※smart(スマート):賢い デジタルやDXを理解し、上手く活かすことのできる状態福祉団体・組織・法人Smartふくし【フェーズ①】ネットワーク化課題の棚卸し、整理と集約【フェーズ②】デジタル化紙からデジタルへの置き換え【フェーズ③】DX(デジタルトランスフォーメーション)業務改革【フェーズ④】全体最適化持続可能な地域・体制整備SmartふくしEngine機能強化【シンクタンク】データ活用データの見える化・EBPM機能強化【シビックテック】人材育成・場活動の担い手、場づくり【市民参加】住民主体のまちづくりじぶんのまちを自分たちで良くしていく17
【smartふくしラボのポジション】 簡単に言うと、福祉団体と民間企業・研究機関の間にはコーディネートがいる福祉団体・組織・法人SMARTふくしラボ民間企業・研究機関困りごとの整理課題発見組織内の合意形成業務改善DX支援福祉ニーズへのマッチング商品開発実証実験販路拡大ICT※リテラシー推進※福祉寄りに伴走支援していくことが強み最終目標:smartにつながる状態※smart(スマート):賢い デジタルやDXを理解し、上手く活かすことのできる状態※リテラシー:「(何らかのカタチで表現されたものを)適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」 18
SMARTふくしラボ学び合う場learning実験する場experiment研究する場laboratoryビックデータ蓄積/利活用福祉分野のデジタル化・DX研究民間企業との共同研究地域での実証実験フォーラム開催リテラシー向上ビジネスモデル事業化プログラム開発セミナー勉強会ローカライズ他地域への展開福祉団体支援【3つの場づくり】Core competenceからの事業展開19
もし、福祉事業を展開するときに、もし、総務系の事務を効率よくできたら?各法人の総務系事務にかかる負担は大雇用契約・勤怠管理・労務管理・人事記録・社会保険等手続きさらに法人間が連携をして集約できたら総務系事務をアウトソーシングできる可能性もある本来事業にもっと力を入れることが出来る福祉サービスの質の向上2 1
介護・障害支援業界の概況22介護分野は全職種と比べて人材不足【介護需要の予測】 【有効求人倍率】2030年まで需要増が続く出典:日本医師会 地域医療情報システムhttp://jmap.jp/ 、厚生労働省00.511.522.533.544.517年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年■全国平均■黒部市■介護分野■全職種平成2030年予測 2035年予測 2040年予測 2045年予測2025年予測2020年予測2015年国勢調査
vision福祉の現場でICT利活用やDXが進み、より本来の仕事に注力できるようになり、働きやすさと共にやりがいが生まれる。
3者連携の共同研究へ一般社団法人SMARTふくしラボが参画することにより、調査分析を強化する
共同研究プロジェクト福祉分野におけるICTを活用した業務効率改善(ふくしDX)の実現
共同研究プロジェクトjinjer活用による「業務の可視化・改善項目の定点観測」による効率化の実現
共同研究プロジェクト共同研究プロジェクト期間内の活動内容2022年4月実証実験開始職員・入居者向けにアンケート調査・データ化jinjerを活用した業務効率化アンケートデータ可視化セミナー定期開催DXの成功事例を福祉へ伝え、事例増やす現地への視察現地確認し、現場の業務・課題を知る
効果検証の数値設定3年間での費用対効果と導入経費の捻出を検討する。目 標総務系の業務を行う人件費約4,000,000円を削減し、50%をジンジャーアプリ導入経費、50%を地域福祉事業や新規事業へ人と時間を投資していく。
脱ハンコ⇒PC or スマホ
黒部市社会福祉協議会 jinjer導入後の効果
黒部市社会福祉協議会 jinjer導入後の効果【削減時間(見込) 】年間削減405時間(月間34時間)【削減費用 (見込)* 】82万円*根拠:時給2,000円、就業者:39名
黒部市社会福祉協議会 jinjer導入後の効果初期導入時の負担(週1〜2回MTG/1ヶ月)担当者/責任者が必要業務・作業の変化時間(コスト)の削減ミスの抑制(自動計算)心理的負担の軽減デメリットメリット
「ふくしDX」を推進し、働きやすさと共にやりがいが生まれる職場へ