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教師・教育支援者のための情報セキュリティ第十三回
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sonodam
January 31, 2019
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教師・教育支援者のための情報セキュリティ第十三回
2018年度東京学芸大学
インシデント対応
sonodam
January 31, 2019
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Transcript
教師・教育支援者の ための 情報セキュリティ 第十三回:インシデント対応 園田道夫
インシデントとは何か • セキュリティ上の事件、事故 • 情報漏洩、ウイルス感染など • 「行く末を危うくしない対 応」が重要
予兆の検知 • 検知体制は重要だが、内部での検知 →エスカレーションは困難? –ルール違反検知 –(例えば)いじめ検知 –ウイルス感染前検知←辛うじてできて いるのはこれくらい?
他人から知らされる • 外部からの通報やお知らせ – 外部のセキュリティ組織から「おたくや られてまっせ。他に迷惑なんで何とかし て」とお知らせが来る – 保護者からの連絡 –
第三者からの連絡 – いきなり弁護士が来る – いきなり訴状が来る • 警察からのお知らせ
事例:「先生は危機感不足」の封書、 中から紛失USB • 岡山県奈義町教委は9日、町立奈義小学校の30歳代女性教諭が201 2年4月、児童の個人情報が入った個人所有のUSBメモリーを紛失して いたと発表した。 • 今月8日にUSBが町教委に郵送され、紛失の事実が判明。同小校長は 事実を町教委に伝えていなかった。今のところ、悪用された形跡はないと いう。
• 町教委によると、女性教諭は12年4月下旬、2008~12年度に勤 務した美咲町や鏡野町の小学校や奈義小の児童計228人の名前や電話番 号、成績などが入ったUSBを紛失したことに気付き、校長に報告して校 内などを探したが見つからなかった。教諭は職員室の机の中に保管してい ると思っていたが、自宅に時々持ち帰っていたという。 • 紛失したUSBは「1住民」と書かれた封書で届き、「先日拾って、中 身を確認したが、小学校のものではないか。個人情報を扱う先生として危 機感が不足しているのではないか」などと指摘する手紙が同封されていた。 • 笠木義孝教育長は「情報管理検討会議を設置して検証し、校内の情報管 理体制の見直しや再発防止の研修を実施したい」と話している。 • (2014年1月10日08時09分 読売新聞)
事例:SQLインジェクション攻撃 • http://www.security-next.com/102017 • 1月5日にウェブサーバを管理する委託先よ り異常を検知したとの連絡があり、その後 の調査で「脆弱性診断ツール」を用いたと 見られる不正アクセスが行われていたこと が判明したという。
事例:なりすましサイト • http://www.security-next.com/101811 • ベースボール・マガジン社は、同社になりす ました不正サイトが確認されているとして、 注意を喚起した。詐欺の可能性がある。 • 同社によれば、問題のサイトは「日用品、生 活雑貨」の販売をうたっており、有名スポー
ツブランドのウェアなどを販売しているかの ように偽装。会社概要に同社の名称や住所、 電話番号などを記載していた。 • 一方、会社概要には同社と無関係である担当 者名とメールアドレスを表示していたという。
質問: • 学校という組織にはどんな リスクがあるのか? • 例えば東京学芸大学?
学校が抱えるリスク? • ウイルス感染パソコンが出た – そのパソコンは学校の備品か個人の持ち物か • 学校の持つWebサービスがサイバー攻撃 にやられてしもうた • 成績データを誤送信してしまった
• 学生の個人情報入りのUSBメモリを紛失 してしもうた • なりすましメールにおカネを盗られた
初動対応? • ウイルス感染パソコンが出た – そのパソコンは学校の備品か個人の持ち物か • 質問:このあとどうする?
初動対応? • 学校の持つWebサービスがサイバー攻撃に やられてしもうた • 質問:このあとどうする? • 質問:みなさんに何かできることがある?
初動対応? • 成績データを誤送信してしまった • 質問:このあとどうする?
初動対応? • 学生の個人情報入りのUSBメモリを紛失 してしもうた • 質問:このあとどうする?
初動対応? • なりすましメールにおカネ盗られた • 質問:このあとどうする?
初動対応とは • 対応できること、対応できないことを はっきりさせておく – ウイルス感染事例? – サイバー攻撃? – 誤送信?
– USB紛失? – 送金(振り込み)しちゃった? • できないときにどうするか? – そりゃ専門家に頼むしかなかろうw
初動対応のために • 事前にできることは何か? – 避難訓練的なもの – ご参考:CYDER演習 • https://cyder.nict.go.jp/ •
事前に準備しておくものは? – 誰(どの組織)にどう報告・連絡するのか? – 誰が責任者になるのか? – 誰がどの担当になるのか?
サイバー攻撃 • ウイルス感染、サービスへの攻撃などの事 件は、最終的には警察に届けることも考慮 する必要がある • 届けられた警察は証拠保全、鑑識活動を行う • 証拠保全=コンピューターの中身を極力い じらず、可能なら中身のコピーを作る
• 証拠保全できないのなら、自分たちで調べ る(=証拠汚染)などせず、できるだけ早 く警察に渡す
サービスを止める、復活させる • 攻撃されたサービスを止めるの か止めないのか • 止めたサービスをいつ復活させ るのか –何が揃ったら復活させる?
質問:広報的初動対応 • 例えば、学生情報の漏洩が発覚したとき • 誰に何をどういうタイミングで知らせる のか?
事例:宅ふぁいる便 • 2019年1月25日、インターネットでファイルを転送する「宅 ふぁいる便」のサーバーが不正アクセスされて、約480万件の 個人情報が漏洩していたことが発覚した。 – https://www.filesend.to/ • 漏洩したのは以下の情報: •
(1)2005年以降、全期間を通じてお客さまにご回答いただい ている情報 • 氏名(ふりがな)、ログイン用メールアドレス、ログインパス ワード、生年月日、性別、 職業・業種・職種※、居住地の都道 府県名、メールアドレス2、メールアドレス3 • (2)上記に加えて、2005年~2012年の期間でのみ、お客さ まに回答いただいていた情報 • 居住地の郵便番号、勤務先の都道府県名、勤務先の郵便番号、配 偶者※、子供※ • ※該当する選択肢番号を選ぶ形式のため、具体的な職業・業 種・職種、配偶者や子供の有無などは明記されていません
第1報~第3報、FAQ • 1月25日、26日、28日 • FAQ:29日更新が最新 • ちなみにFAQがエグい –パスワード暗号化してなかった
インシデント対応アワード • 最優秀賞は全員一致で決定! 第2回情報セ キュリティ事故対応アワード開催レポー ト – https://news.mynavi.jp/itsearch/article/ security/2536 –
「情報セキュリティ事故対応アワードは、セ キュリティ事故が起きてしまった後、説明責 任・情報開示の観点から見て、優れた対応を 行った団体・企業を表彰するイベントだ。」
インシデント対応アワード • 「富山大学は昨年、標的型メールによって研究者の PCがウイルス感染し、大量の通信が発生する事態に 陥った。ただし、PC内のデータは既に発表済みのも のばかりだったという。 • 受賞の決め手となったのは、攻撃手法やC2サーバ情 報など、情報セキュリティの専門家に役立つ貴重な 情報を提供したこと。根岸氏は「(接続先の内容を
リリースに含めていた企業は)富山大学以外で2016 年には見たことがない」と賞賛する。 • 辻氏は「富山大学が提供した情報は、関係者の安心に つながる部分です。そうした貴重な情報を出したと いうことが評価のポイントになりました」とコメン トした。」
インシデント対応アワード • 「最優秀賞は審査員全員の意見が一致! • 今回、最優秀賞に選ばれたのはパイプドHDだ。対象 となったのは、同グループ傘下の企業が提供するアパ レル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC」で 構築されたサイトに、外部からの不正アクセスが発生 し、個人情報が不正にダウンロードされたという事件 である。
• 北河氏は「第1報から第4報まで非常に詳細な報告書が 出ています。さらに、そのタイミングで社長自身が出 演した20分にも及ぶ報告動画がYoutubeにアップされ、 経営課題として全社的に取り組む姿勢を見せています。 会社の規模にもよりますが、最初だけ社長が登場して 後は担当者が説明するという発表形式が多いなか、直 接社長が説明するのは珍しいことです」と高く評価す る。」
インシデント対応アワード • 「次に重要なのは情報公開のチャネルだ。 piyokango氏は、「一般的には、Webサイトに公 開するべきです。ただし、情報共有と言ってもイ ンターネット上への公開が全てではありません。 サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)な ど、情報を共有する枠組みは既に複数存在します。 自分の組織が参加可能なところを確認し、そうし た既存の枠組みの活用も検討してほしいと思いま
す」とコメントする。また、「Webサイトはダ ウンする場合もある」(根岸氏)ので、非常時に備 え、Twitterなど複数のチャネルをあらかじめ用 意しておくことが必要だ。」
まとめ • 緊急連絡網の整備 – 連絡がつかないときにどうするかも考えておく • 誰が何を担当するのか決めておく – できれば手順も決めておく •
ケースに依っては、できるだけ早く警察に 通報する • 被害者や社会に対し、安心させるような情 報をできるだけ早期に発信する • 社会的経験値になるようにできるだけ詳細 な情報をレポートする
PostScript • 予兆に気づくには、予兆の知識 があるか、普段との違いに気づ くしか無い • 「普段」をどれだけ観察してい るかがキモ
レポートについて • 期末レポート提出先 – 宛先:
[email protected]
– +学芸Web?のメール – 複数のルートで確実に届くように –
学籍番号と名前記入お願いします • レポートのテーマは、講義の中で興味を 持ったテーマor情報セキュリティに関わる 何か • スライドはこちら: https://speakerdeck.com/sonodam • 自分ならそれをどう思うか、そして学生、 生徒にどう教えるかをまとめて下さい 28
テーマ一覧 • パスワード • ソーシャルエン ジニアリング • 法律と社会制度 • ウイルス
• 特定 • 匿名性と誹謗中傷 • 怪しいアプリ • 情報漏洩 • 遠隔操作事件 • 無線LAN • インシデント対応
提出期限 • レポートの締め切りは • 卒業・修了年度の方は2月18日(月)の12 時 • それ以外の方は25日(月)の12時 • いずれも日本時間
• ちなみにわたしが成績を付ける締め切りは それぞれ19日(火)の24時、26日(火)の 24時。時間がないのでよろしく
終