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これなら始められる!やりたい事から整理する、IoTデバイスとセンサー選び【SORACOM Di...

これなら始められる!やりたい事から整理する、IoTデバイスとセンサー選び【SORACOM Discovery 2025】

IoTを始めたいけれど、どんなセンサーを選べばいいのかわからない方におすすめのセッションです。「離れた場所から状態を確認したい」「繰り返し作業を省力化したい」など、やりたいことに合わせたセンサーやIoTデバイスの選び方を事例と共にわかりやすく紹介します。また、用途や設置環境に応じて検討すべきポイントも簡潔に解説します。これからIoTを始めたい方、デバイス選びに悩んでいる方に、導入のヒントをお届けします。

株式会社ソラコム ソリューションアーキテクト 内田 学

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SORACOM PRO

July 30, 2025
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Transcript

  1. センサー/デバイス “モノ” センサー 現象のデジタル化 マイコン センサーの制御 ラズベリーパイ (ラズパイ) Raspberry Pi

    エムファイブ スタック M5Stack ワィオ Wio シリーズ 照度センサー 気圧センサー 距離センサー センサー + マイコン = IoT デバイス それぞれを選び、つなげる IoT デバイスは 2つの要素で 構成されている IoT デバイスとは
  2. • 現場で起こっている現象をセンサーやカメラを用いてデジタル化する ハードウェア • 何かしらのデータを取得(デジタル化)する • ネットワークに接続でき、取得したデータを送信できる • 複数のデバイスから構成されることもある •

    既存のセンサー、通信機能、電源などを組み合わせたもの • 人の操作は必須ではない • 現象を「数値」に変えるのがセンサー • センサーを制御し、通信や電源管理をするのがマイコン IoT デバイスとは
  3. • みなさんのやりたいことは明確になっていますか? • 環境を改善したい、遠隔から操作したい...etc • やりたいことを適切な抽象度に ✕ 環境を改善したい • なにを(What)どのように(How)したい

    • 例えば、温度を一定に保ちたい △ 遠隔から操作したい • いつ(When)なぜ(Why)何のために • 目的と手段を整理する • 例えば、状況確認のために、任意のタイミングで遠隔から操作したい • まずはじめに やりたいことを適切な抽象度で明確にする ことが大切 • 必要となる IoT デバイスの要件が見えてくる やりたいこと
  4. IoT の取り組み方 《 省力化・自動化 》 社内課題を デジタルで解消 《 既存ビジネスのスマート化 》

    顧客や現場と デジタルでつながる 《 新規事業 》 デジタルで 新しい価値創り 後付け IoT 既存の設備やシステムに追加 組み込み IoT 製品やサービスに組み込む
  5. やりたいことに適したIoTの導入方法は? デジタル化したい設備や 対象がある? [例] : 生産ラインや電力使用量(PLC)、メー ター、紙のチェックリスト、作業者の安 全、輸送中の状態 後付け IoT

    既存の設備やシステムに追加 通信/IoT を組み込みたい 製品がある? [例] : 新事業向け IoT デバイス、家電やサイ ネージ等の現製品への IoT/通信対応モデ ル作り 組み込み IoT 製品やサービスに組み込む
  6. • はじめから 100% を求めない • 正解が決まっている / わかっているわけではない • 世の中は常に変化し続けている

    • リリースした瞬間からその仕組は古くなっていく • IoT システムも変化しつづける • やりたいことをある程度満たすデバイス • コストと機能のバランス • 素早く繰り返す • 1 回やった(やってみた)結果を元にカイゼン(し続ける) • 既製品を使ったり、買って使うことでスピードを出す IoT デバイスの選び方
  7. ✓ カメラ ✓ GPS ✓ 温・湿度 ✓ 加速度 ✓ ボタン

    ✓ 接点 すぐに使える SORACOM の IoT デバイス センサー+通信 一体型 既設システム 追加型 乾電池で動く IoT ボタン SORACOM LTE-M Button 4種のセンサーとバッテリー内蔵 GPS マルチユニット SORACOM Edition クラウド型カメラサービス ソラカメ Wi-Fi コンピューターに LTE 通信を追加 センサー・構内 LAN 中継器 産業用 LTE Wi-Fi ルーター R1510-4L 《 Linux 向け 》 SORACOM Onyx ― LTE USB ドングル 《 Windows 向け 》 USB Type-C® & USB-A 両対応 UD-USC1
  8. 開発に要する期間 日 週 月~ 《 LTE-M 通信搭載 IoT ボタン 》

    SORACOM LTE-M Button 個性的な デバイスづくり パソコンや 小型コンピュータの IoT デバイス化 完成品による サービス開発への集中 センサーとの 組み合わせ 目的で選べる SORACOM の IoT デバイス 《 センサー + LTE-M 通信 》 GPS マルチユニット SORACOM Edition 《 Mini PCIe I/F LTE モデム 》 EC21-J (Mini PCIe 版) 《 プロトタイプマイコン向けモジュール 》 M5Stack 用 3G 拡張ボード 《 LTE-M モデム搭載プロトタイプ向けマイコン 》 Wio BG770A v1.0 《 接点インターフェイス付き IoT ボタン 》 SORACOM LTE-M Button Plus 《 USB 型 LTE モデム 》 UD-USC1 SORACOM Onyx 《 USB 型 LTE モデム 》 SORACOM Onyx 《 LTE-M 通信搭載 GPS & BLE 中継器 》 ビーコン対応 GPS トラッカー GW 《 LTE モデム搭載プロトタイプ向けマイコン 》 Wio LTE JP Version 《 量産向け通信モジュール 》 Type 1SC (iSIM) BG96 (LGA) 《 Wifi内蔵 クラウド カメラ 》 ATOM Cam シリーズ 《 シガーソケット型GPSトラッカー 》 RT299
  9. センサー活用には「ひらめき」が不可欠 得たい情報を “現象” として捉え、デジタル化する センサーの仕様 得たい情報 「現象」を 結びつける 技術側 •

    検出範囲、分解能、精度 • マイコンの有無、接続 I/F • 電源と消費電力 • 対応環境 • 法規制の対応状況 • 費用 ビジネス側 • 燃料の残量 • 機器の稼働 • 人の “密” 具合 • 作業員のストレス • 生産ラインの停止理由 • 生活の状況
  10. 距離センサー 距離センサー “cm” → “残量” へのひらめき https://ascii.jp/elem/000/004/062/4062400/2/ 得たい情報 → 燃料の残量

    現象 → 使えば燃料は減る…天井と燃料の距離 距離センサーで 燃料の残量がわかる
  11. • まずは「やりたいこと」をもう一度見直してみる • 抽象的なままだと、必要な機能やデバイスが見えてこない • 「やりたいこと」と「知りたいこと」を整理することで • 必要なデータや測定ポイントが明確になる • 「どんな情報を得たいか?」が明確になると

    • 自然と使えるセンサーや構成が見えてくる • 得たい情報を「現象」として捉える視点を持つと • 適したセンサーや設置場所、構成方法が導き出せる • 目的、課題、データの因果関係を「現場視点」で捉えるのがポイント IoTデバイス選定に迷ったときは?
  12. • やりたいことを軸に、事例を紹介 • 実際のIoT導入例から「やりたいこと」に注目してピックアップ • 「どんなことを実現したかったのか?」を想像してほしい • 業種や企業名ではなくやりたいことに注目 • 「この事例は応用できそうか?」を想像しながら見る

    • 100%一致していなくても、部分的にヒントが得られれば良い • 現在抱えている課題に「似た構造」がないかを探してみる やりたいことを実現するための ヒントやきっかけを持ち帰ってほしい 「やりたいこと」から考える事例の見かた
  13. 株式会社バンダイ 「Tamagotchi Paradise - Lab Tama」 全世界のお店に設置する巨大なたま ごっち「Lab Tama」を、IoTで遠 隔からコンテンツ配信・アップデー

    トを一括管理し、効率化を実現 利用したSORACOMサービス:SORACOM Air, Beam, Harvest 導入事例 サービス ©BANDAI
  14. チャレンジしてみるには? IoT デバイスを1個から購入できる SORACOM IoT ストア 無料の IoT 手順書 SORACOM

    IoT レシピ 自分で チャレンジする IoT のプロに相談する・依頼する SORACOM パートナースペース (SPS) 詳しいに人に 相談する 自分でやってみたい 相談しながら進めたい 使える部分を効率的に使って 作らずに、創る
  15. チャレンジしてみるには? IoT デバイスを1個から購入できる SORACOM IoT ストア 無料の IoT 手順書 SORACOM

    IoT レシピ 自分で チャレンジする 自分でやってみたい 使える部分を効率的に使って 作らずに、創る
  16. • IoTで位置情報の可視化 • GPS マルチユニット SORACOM Edition で作る「位置情報トラッキングシ ステム」 •

    レシピ難易度:★☆☆☆☆ • 必要な時間: 約40分 • 概算費用: 約12,500円 SORACOM IoT DIY レシピの例 https://soracom.jp/recipes_index/31288/
  17. • IoTカメラで人物検知と通知 (クラウド常時録画ライセンス版) • ソラカメで取得した画像から SORACOM Flux で人物を検知し、メールや チャットで通知して、SORACOM Lagoon

    でダッシュボードにも表示する • レシピ難易度:★☆☆☆☆ • 必要な時間: 約60分 • 概算費用: • 初期費用: 3,980円 • ソラカメ対応製品 ATOM Cam 2 の場合 • 月額費用: 1,993円 • Soracom Cloud Camera Services クラウド常時録画ライセンス: 月額 990 円 • SORACOM Flux: 月額 590 円 (クレジット使用量の上限値を変更した場合) • SORACOM Harvest Files: 月額 242 円 • SORACOM Harvest Data: 月額 171 円 SORACOM IoT DIY レシピの例 https://soracom.jp/recipes_index/32092/
  18. • 「やりたいこと」から整理すると、必要なIoTデバイス・構成が明確 になる • 現場の課題を具体化することで「測る・送る・見る」仕組みが整理しやすくな る • 後付けIoT・組み込みIoTの考え方で、導入アプローチを考える • 今ある設備でも新規製品でも、スモールスタートが可能

    • SORACOM IoTレシピとIoTストアで1個からすぐ試せる • レシピで手順と構成例を把握し、必要なデバイスはオンライン購入可能 • 導入事例を参考にして、はじめてサポートで壁打ち支援も活用 • 幅広い業界事例とオンライン支援サービスで、無理なくステップアップ可能 まとめ