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Webサービスを育てるための組織作りと文化作り / Proper problem

soudai sone
December 14, 2018

Webサービスを育てるための組織作りと文化作り / Proper problem

soudai sone

December 14, 2018
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Transcript

  1. Webサービスを育てるための
    組織作りと文化作り

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  2. What is it?
    Webサービスは誰が作るか?

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  3. What is it?
    人が作る

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  4. What is it?
    “建築は大勢の人間が寄らんとできんわな。 そのためにも
    「木を組むには人の心を組め」というのが、まず棟梁の
    役割ですな。職人が50人おったら50人が私と同じ気持ち
    になってもらわんと、建物はできません。”
    -西岡常一(宮大工)-

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  5. What is it?
    Webサービスを育てるのは
    組織と文化

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  6. What is it?
    マネージャがWebサービスを
    育てるためにやってきたこと
    プレイヤー目線はPHPカンファレンス仙台で
    @ikkitang が話をしました
    https://speakerdeck.com/takahashiikki/phpconference-sendai2019-omicale

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  7. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  8. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  9. 自己紹介
    曽根 壮大(34歳)
    株式会社オミカレ 副社長/CTO
    • 日本PostgreSQLユーザ会 勉強会分科会 座長
    • 3人の子供がいます
    • 技術的にはWeb/LL言語/RDBが好きです
    そ ね た け と も

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  10. 自己紹介
    曽根 壮大(34歳)
    株式会社オミカレ 副社長/CTO
    • 日本PostgreSQLユーザ会 勉強会分科会 座長
    • 3人の子供がいます
    • 技術的にはWeb/LL言語/RDBが好きです
    そ ね た け と も

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  11. 婚活といえばオミカレ
    https://party-calendar.net/

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  12. 本を書きました
    https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4297104083/maple036-22/

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  13. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  14. Webサービスを育てる
    Webサービスは生き物

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  15. Webサービスを育てる
    Webサービスは生き物

    常に変化するし、成長する

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  16. Webサービスを育てる
    変化→コードの変更など
    成長→会員数の増加など

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  17. Webサービスを育てる
    如何に育てていくか

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  18. Webサービスを育てる
    • 追加した機能がヒットする
    • 企画がユーザに喜ばれる
    • 利用者・売上が順調に増える
    • データ量がたまる … 等
    意図した成長

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  19. Webサービスを育てる
    • SNSでバズる
    • 予想しない使われ方をする
    • 予想を超える速度で成長する
    • SEOの順位が突然変わる …等
    意図しない成長

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  20. Webサービスを育てる
    変化に強くなることが必要

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  21. Webサービスを育てる
    • サービスの成長に伴う変化に対応する
    • 予想通りにはならないからこそ、準備が必要
    • 障害対応を迅速に取れる体制とか高速にPDCA
    を回しながらリリース体制とか
    変化に強くなる

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  22. Webサービスを育てる
    変化に強くなることが必要

    システムと組織の両方

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  23. Webサービスを育てる
    Webサービスを育てるには
    変化に強い組織とシステムが必要

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  24. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  25. 組織と文化とチーム作り
    変化に強い組織

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  26. ここでの組織の定義
    共通の目的を持った集まり

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  27. ここでのチームの定義
    目的を達成するための集まり

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  28. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム

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  29. 組織と文化とチーム作り
    組織は意図的に作られる
    なぜならビジョンがあるから

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  30. 組織と文化とチーム作り
    チームは目的ありきなので
    偶発的な部分もある
    例えば採用

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  31. 組織と文化とチーム作り
    どんな組織を作りたいか?

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  32. 組織と文化とチーム作り
    どんな組織を作りたいか?

    組織がチームのカラーを決める

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  33. 組織と文化とチーム作り
    どんな組織を作りたいか?

    組織がチームのカラーを決める
    これが文化

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  34. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    文化がチームに
    影響を与える
    サービス

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  35. 組織と文化とチーム作り
    チームがサービスに影響を与える

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  36. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    サービス
    チームがサービスを作るので影響もある

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  37. 組織と文化とチーム作り
    チームがサービスに影響を与える

    コンウェイの法則

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  38. コンウェイの法則
    “組織の設計するシステムには、
    その組織のコミュニケーション構造を
    そのまま反映した設計になる
    という制約がある”

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  39. 組織と文化とチーム作り
    良い組織が作れば
    良い文化が生まれる

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  40. 組織と文化とチーム作り
    良い文化が形成されれば
    良いチームが作れる

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  41. 組織と文化とチーム作り
    良いチームが生まれれば、
    良いサービスを作れる

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  42. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  43. 試行錯誤の軌跡
    良いサービスを作るには
    良い組織が必要

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  44. 試行錯誤の軌跡
    組織は意図的に作る

    決定権がある人が決めれる

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  45. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    自由度を上げる

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  46. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    チームに
    裁量を与える

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  47. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    ボトムアップ

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  48. 試行錯誤の軌跡
    チームが自立すれば
    文化を作れる

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  49. 試行錯誤の軌跡
    文化を作れれば
    組織を変えれる

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  50. 試行錯誤の軌跡
    組織 チーム
    主従では無く相関

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  51. 試行錯誤の軌跡
    マネージャは組織から
    プレイヤーは文化から

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  52. 試行錯誤の軌跡
    良い組織を作るには?

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  53. 試行錯誤の軌跡
    適切なサイズの問題を設定する

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  54. 試行錯誤の軌跡
    “適切な問題が生まれれば
    自然と解決する人が生まれる”
    https://www.1101.com/umeda_iwata/2008-11-13.html

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  55. 試行錯誤の軌跡
    • 問題を適切なサイズに細分化する
    • 問題のサイズに適切な人をアサインする
    • 問題を解決できるように人を育てる
    適切な問題のサイズの設定

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  56. 試行錯誤の軌跡
    • 問題を適切なサイズに細分化する
    • 問題のサイズに適切な人をアサインする
    • 問題を解決できるように人を育てる
    適切な問題のサイズの設定

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  57. 試行錯誤の軌跡
    自分の限界は自分が決める

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  58. 試行錯誤の軌跡
    • 行動をした時(またはその最中)
    • 結果を振り返った時(失敗・成功問わず)
    • 自分の限界を超えた時
    人が成長するタイミング

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  59. 試行錯誤の軌跡
    限界よりも少し大きな問題に
    チャレンジ出来る文化を作る

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  60. 試行錯誤の軌跡
    限界よりも少し大きな問題に
    チャレンジ出来る文化を作る
    大きすぎると人が潰れる
    もちろん仕組みや制度も含む

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  62. 試行錯誤の軌跡

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  63. 試行錯誤の軌跡
    問題がチームや文化を作り、
    そして組織を変える

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  64. 組織と文化とチーム作り
    組織
    チーム チーム
    サービス
    適切なチャレンジを
    伴うサービス
    チームの成長を促せる

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  65. 試行錯誤の軌跡
    最良の問題を見つける

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  66. View Slide

  67. 試行錯誤の軌跡
    最良の問題を見つける

    裁量を持たせて実行させる

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  68. 試行錯誤の軌跡
    プレイヤーの本質は問題解決
    マネージャの本質は問題提供

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  69. View Slide

  70. 試行錯誤の軌跡
    適切な問題を用意して
    チャレンジを評価する

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  71. View Slide

  72. 試行錯誤の軌跡
    適切な問題設定が出来れば
    Webサービスは育つ

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  73. One more thing…

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  74. One more thing
    実際のちょっとした
    Howの話をします

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  75. One more thing
    必要なこと

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  76. • チャレンジするための仕組み、つまり評価制度
    – 責任を現場に押し付けない責任の明確化
    • 適切な問題を設定するマネージメント
    – 適切なタスクの委譲
    – 各人、チームに合わせた問題設定
    • 新しい問題、大きな問題を生み出すビジョンを作る
    – これは経営者の仕事とも言えるかもしれません
    • チームメイトを信頼すること
    – チームメイトが辛いと言ったらそれは辛いこと
    – 自分自身にとって簡単なことだとしても

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  77. One more thing
    適切な問題の判断基準って
    どうやって決めますか?

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  78. One more thing
    適切な問題を設定することはとても難しい

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  79. • 適切な問題の設定の粒度調整や見積もりの質を上げる
    – そのために1on1などコミュニケーションをしっかり取る
    – 人の性質、得意不得意によって適切な問題の
    サイズや内容は変わる
    • 適切な問題が出来たかどうかを判断する
    – KPTやKPIを設定してしっかり振り返り、次回に活かす
    • 適切な問題を設定するための手法やツールは色々
    – 自分たちの方法を模索しながらやっていくしかない

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  80. One more thing
    満足してる人に対しての問題設定

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  81. • 新しい事をすることだけがチャレンジではない
    – 今のクオリティを上げて行くことチャレンジ
    – 単純な処理を1000件から1001件にチャレンジする
    – 一つの品質を上げる
    • 成功体験を与える
    – チャレンジしない=成功体験が足りない
    – 繰り返し、成功体験を与える
    – とにかく褒める

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  82. View Slide

  83. One more thing
    ちょっとしたTips

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  84. One more thing
    誰でも出来るけど
    担当が決まっていない雑務

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  85. One more thing
    同じ人がアサインされがち

    属人化になるし不公平

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  86. One more thing
    Botに決めさせる

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  87. One more thing
    • 朝会の司会などの定例業務
    • 簡単なサポート対応など優先順位高い
    割込タスク
    • みんなが嫌がるような面倒なタスク
    Botに決めさせるタスク例
    もちろん@soudaiも含んでる

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  88. One more thing
    やったら褒める

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  89. One more thing
    やったら褒める

    成功体験を与えるきっかけになる

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  90. One more thing
    コミュニケーションの場を作る

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  91. One more thing
    毎週1時間のミーティングよりも
    毎日5分の会話

    朝会でもなんでも良い
    ザイオンス効果

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  92. One more thing
    簡単な仕組みでも積み重ねが大事

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  93. あじぇんだ
    1 自己紹介
    2 Webサービスを育てる
    3 組織と文化とチーム作り
    4 試行錯誤の軌跡
    5 まとめ

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  94. まとめ
    適切な問題とはなにかを常に考える
    答えは常に変わる

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  95. まとめ
    売上かもしれないし
    技術負債の返却かもしれないし
    新しい技術のチャレンジかもしれない

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  96. まとめ
    チャレンジしてますか?
    あなたにとって適切な問題は何ですか?

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  97. まとめ
    チームにとって
    組織にとって
    プロダクトにとって

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  98. まとめ
    適切な問題を解決するのは
    プレイヤーです

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  99. まとめ
    マネージャーは仕組みで
    プレイヤーは技術で
    問題を解決していきましょう

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  100. ご清聴ありがとうございました

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