Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

マネージャーこそ真剣に考える 「情報量の差」を意識したオンボーディング

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.

マネージャーこそ真剣に考える 「情報量の差」を意識したオンボーディング

吉祥寺PMにおける「マネジメントする人される人ナイト」というイベントで登壇した内容のスライドです。実際に見せた内容については、公開の予定がないため、気になる方は https://x.com/suguru_ohki までDMで相談いただければと思います。

[内容について]
マネージャーの皆様方、こんなことありませんか?マネジメントされる方々こういうことありませんか?という話をしています。またそのまとめを行い、そのまとめよりオンボーディングをこう作ると良いよーという具体事例を見せました。

Avatar for Suguru Oki / スー

Suguru Oki / スー

May 16, 2025

More Decks by Suguru Oki / スー

Other Decks in Business

Transcript

  1. マネージャーとメンバーの情報差分が生じる原因 1. 役割の違いによる情報アクセスの差 2. 暗黙知の共有不足 3. コミュニケーションの非対称性 4. 期待値の不明確さ 5.

    時間的制約とコンテキストスイッチング 6. 認知バイアスと視点の相違 7. 組織構造による情報遮断 8. 経験と知識の非対称性 8
  2. オンボーディングにおける認知負荷の問題 研究によって明らかになった事実: 新しいチーム参加者は平均して 300〜400% の認知負荷を経験する これは通常業務の 3〜4倍の精神的負担 を意味する 結果として約 23%

    の新入社員が最初の6ヶ月で退職を検討 なぜ新メンバーはすぐに活躍できないんだろう? 認知リソースが情報処理だけで消費されてしまい、本来の 能力発揮ができないんですね 33
  3. 認知負荷を考慮したオンボーディング設計のポイント 1. チャンク化(情報の分割) 研究結果:一度に処理できる情報は5±2チャンクが限界 → 大量の情報を意味のある小さな単位に分割して提供 2. 段階的複雑性(Progressive Complexity) 研究結果:複雑性を徐々に上げることで学習曲線が最大40%改善

    → シンプルなタスクから始め、徐々に難易度を上げていく 3. マルチモーダル学習 研究結果:異なる知覚チャネルを利用すると記憶定着率が22%向上 → 文書、図解、実践、ディスカッションなど複数の方法を組み合わせる 35
  4. 情報差分を減らすドキュメント設計の研究知見 情報アーキテクチャの最適化 研究結果: 適切な情報構造化により検索時間が最大68%減少 知識マップ: 情報間の関連性を視覚化 階層的整理: 3レベル以内の階層構造が最も理解されやすい 命名規則: 一貫した命名により検索負荷を軽減

    ジャストインタイム情報提供の効果 研究結果: 必要なタイミングでの情報提供で学習効率が31%向上 コンテキスト依存ヘルプ: 作業中に必要な情報だけを表示 FAQ形式: 実際に発生した問題と解決策の整理 チェックリスト: 認知負荷を外部化して作業精度を向上 37
  5. 参考文献・研究論文 Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects

    on learning. Cognitive Science, 12, 257-285. Collins, A., Brown, J. S., & Newman, S. E. (1989). Cognitive apprenticeship: Teaching the crafts of reading, writing, and mathematics. Knowing, learning, and instruction: Essays in honor of Robert Glaser, 18, 32-42. Artino, A. R. (2008). Cognitive load theory and the role of learner experience: An abbreviated review for educational practitioners. AACE Journal, 16(4), 425-439. Mayee, R. E., & Moreno, R. (2003). Nine ways to reduce cognitive load in multimedia learning. Educational Psychologist, 38(1), 43-52. Begel, A., & Simon, B. (2008). Novice software developers, all over again. Proceedings of the Fourth International Workshop on Computing Education Research, 3-14. Johnson, A., & Senges, M. (2010). Learning to be a programmer in a complex 39