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ざんねんなプロダクト開発事典
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suzukentaro
November 02, 2022
Technology
6
14k
ざんねんなプロダクト開発事典
2022/11/02のPMConf2022で登壇した内容になります。
登壇セッションのYoutubeはコチラ。
https://www.youtube.com/watch?v=jNRb5CppCIQ
suzukentaro
November 02, 2022
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Transcript
ざんねんな 2022/11/02 プロダクト開発事典 リリース日
プロローグ 人類の誕生から500万年。 人類は文明を持ち、世の中には様々なプロダクトが生まれ、プロダクトも様々に進化してきました。 2
プロローグ そして令和の現代。 プロダクトも、プロダクト開発も高度化したはずなのに、世の中にはまだざんねんなプロダクト開発 事例はたくさんあります。 3
プロローグ このセッションではこれまで見聞き・体験したざんねんなプロダクト開発事例をいくつかご紹介し、 ざんねんなプロダクト開発事例から学びを得て、素敵なプロダクト開発を目指すためのヒントに なればと考えています。 4
自己紹介 • 鈴木 健太郎(Twitter:@suzukentaro) • 年齢:39歳 • 開発ディレクター/PM歴:17年 • 現職:株式会社Timers
Product Manager Leader 5
家族の絆を深めるプロダクト「Famm」 Famm(ファム)は、お子様の写真・動画共有/子育て費用の相談会つき撮影会/ママのためのキャ リアスクール/出張撮影など、子育て家族の理想のライフデザインに寄り添うブランドです。 6
詳しくは https://famm.us/ 7
話を戻して... 8
プロダクト開発って複雑です 9
プロダクト開発って複雑です 10
ざんねんな プロダクト企画 11
企画:プロダクトゴール未決問題 😨 ゴールを決めない = 顧客を見ていない = 仮説がなく学びがない ◦ 作っていくうちに、リリースしたら、ゴールはいずれわかる!という闇雲感 ◦
メンバーのゴールイメージがバラバラ 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦ まず直近で解決したい顧客課題だけに絞って企画してみる ◦ 議論やワークショップを通じて、メンバーとゴールのすり合わせてみる 12 プロダクトビジョン プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール プロダクトゴール 施策 施策 施策 施策 施策 施策
企画:Input過多/Output過多問題 😨 どちらも過剰だと動きが悪くなる ◦ Input過多:過剰計画/過剰分析/過剰規則で動き出せない ◦ Output過多:過剰に作りすぎて、発見より先にアイデアが枯渇してしまう 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦
リスク分析/回避策の検討はしつつ、小さく早く実績を見る方法を考える ◦ 分析、ふりかえり、社内勉強会など Inputする時間を少しでも確保する 2.5次元の彼女 86話 13
14 ざんねんな プロダクト開発
開発:プロダクトゴールの説明不足/自由度不足問題 😨 ゴールの説明ではなく、機能の説明に終始している ◦ プロダクトの顧客課題や、価値の説明をしていない ◦ プロダクトメンバーが仕様書通りの開発しかできない状態になってないか? 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦
プロダクトのWhyとWhatを説明し、共感してもらう ◦ ワークショップなどを通じて、プロダクトゴールを一緒に考えてもらう 15 プロダクトゴール
小話:プロダクトゴールの説明不足/自由度不足問題 16 リーンキャンバス バリュープロポジションキャンバス 💊プロダクトメンバーと議論して一緒に作ることが大事
開発:リリース予定日 > 品質になってしまう問題 😨 リリース予定日が優先されすぎている ◦ リリース予定日 > 顧客の期待になぜかなってしまっている ◦
間に合わないものを期限までに作ろうとしている 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦ リリース予定日を対外公表しない ◦ リリース予定日に出せないと何が起こるのか想定、確認する ◦ 予定日が変えられないなら、実装要件を減らす検討する 17 リリース日
18 ざんねんな プロダクト運用
運用:各所からの要望の優先順位がつけられない問題 😨 横やりが止められない ◦ ある部門がなぜそんな要求をするのか、その部門の目標を知っていますか? ◦ 偉い人からの一声により開発が大混乱 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦
複数部署から要望が届いたら、各部署に優先順位を決めてもらう ◦ 影の意思決定者がいたら、表に引きずり出して対話するのも PMの仕事 ◦ プロダクトビジョン・ゴールに合ってない要望は「 No」の説明を 19
運用:社内ニーズを無視してしまっている問題 😨 顧客は最重要視すべきだが、事業継続性もまた大事です ◦ 社内の期待通り、期待以上の成果を上げていますか? ◦ 開発メンバーの業務ストレスは問題ないですか?(アナタも問題ないですか?) 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦
上司や関連部署に、プロダクトが期待に沿えているか細かく探りを入れる ◦ 持続継続可能な開発体制を目指し、怪しさを感じたら上長に相談する 20
運用:表層問題で悲観してしまう問題 😨 小事や短期の結果で絶望してしまう ◦ やれること、やらねばならないことはまだありませんか? ◦ あなたが簡単に諦めてしまったら、顧客の課題は誰が解決するのでしょう? 💊 ざんねんを避けるアプローチ ◦
リリース直後が不調 = 顧客課題について理解が増えたと考える ◦ 意地を張り続けるのもまた危険なので、撤退ラインも検討してみる 21
ざんねんな プロダクト開発 を避けるために 22
プロダクトは気を抜いていると 23
学習してざんねんアンテナを張り巡らせよう 😇 ざんねんを社内外から学び、致命傷を避けよう 🏢 社内から認識を合わせて学ぼう 📝 プロジェクト資料 開発メンバー
関係部門 偉い人 🌐 社外から事例を学ぼう 💭 ユーザーヒアリング 📙 メディア(書籍、記事、動画、ポッドキャスト) 🤝 コミュニティ・勉強会 🏝 プライベートなリフレッシュの時間 24
さいごに 「プロダクト」とは、コストをクリアし、マーケットに持続的に受け入れられることが大事です。 ざんねんを避けるだけでは、ゴールには辿り着けません。 皆さまが顧客と社内の期待に 持続的に挑戦していける プロダクト開発を行える事を願います 25
さいごのさいごに 株式会社Timersでは、一緒に子育て家族の課題解決に取り組んでくれるPMを絶賛募集中です。 💖持続的に挑戦していけるための、ユニークな福利厚生なども用意しています。 https://timers-inc.com/recruit 26