【7817】パラマウントベッドHD

サマリー：
市場では、介護分野での強い需要が見込まれる。ベッド事業のみならず、介護分野で様々な収益源を持つ同社は、市場のトレンドとも相まって、収益面で大きな飛躍が期待できる。

1. 企業概要
2. 業績
3. 業界動向
4. 企業分析
5. 財務分析
6. Appendix

Transcript

1. Paramount Bed Holdings Co Ltd（7817） Takeaki Kumagai 本コメンタリーで言及された見方および情報は2020年2月15日時点のもので、変更される可能性があります。マーケット・コメンタリーに示されている見方は、 ある一定時点の意見に過ぎず、特定の投資または市場全体に関する予想、リサーチ、投資助言として依拠すべきではありません。言及された情報は、証券 の購入または売却のための推奨として捉えるべきではありません。
2. 目次 1. 企業概要 2. 業績 3. 業界動向 4. 企業分析 5. 財務分析 6. Appendix @T.Kuma
3. 会社概要と沿革 1. 企業概要 会社名 パラマウントベッドホールディングス(株) 事業内容 医療・介護用ベッド最大手。施設向けに強み。 子会社でレンタル・メンテなども。 代表者氏名 木村 恭介 本社住所 〒136-8671 東京都江東区東砂２－１４－５ 地図 決算期 3 月 従業員数 24 人 資本金 4,207(百万円) (2019/3現在) 日本基準 平均年収 8,514,509 円 ▪会社概要 ▪沿革 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma
4. セグメント別売上と業績推移 2. 業績 ▪セグメント別の売上(2019年度) サマリー： ü 売上高は堅調に推移、800億円に到達 ü 販管費率の上昇により営業利益は微減、純利益は投資損による減少 ü ベッドとレンタル事業が中核 ü 海外比率は8.3% (単位：百万円) 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma
5. セグメント詳細 ▪ベッド事業 (58.5％) ▪レンタル事業 (24％) サマリー： ü 医療機関や高齢者施設、在宅介護が主な販売先 ü ベッドの販売台数は減少、売上は増加→単価が↑、高機能化 2. 業績 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma
6. 市場動向〜介護と医療市場〜 @T.Kuma
7. 介護市場：要介護者数、施設利用者数 今後、高齢化によって要介護者数、施設利用者は更に増加する見込みです。また社会保障審議会によると、施設利用者 数は2025年に114万人に達する見込みです。10年で1.5倍増加する計算です。 出典：社会保障審議会介護保険部会、介護分野の最近の動向より抜粋 ▪介護区分 (要介護1〜5) 3. 業界動向 @T.Kuma
8. 医療市場：病床数 病床数は減少もしくは、横ばい。今後、大きく増加する見通しはない。 出典：厚生労働省、医療提供体制を取りまく現状等についてより抜粋 3. 業界動向 @T.Kuma
9. 今後の見通し 市場では、介護分野での強い需要が見込まれる。ベッド事業のみならず、介護分野で様々な収益源を持つ同社は、市場 のトレンドとも相まって、収益面で大きな飛躍が期待できる。 4. 企業分析 ▪経営全体、ファイナンス • 事業間のシナジーが非常に高く、収益力がある • 現金を多く保有、かつ毎年安定的にキャッシュを稼いでいるため、財務健全性が高い • 余剰資金が多いため、株主還元や積極的な投資（新規事業・海外投資・M&A）が期待できる ▪ベッド事業 • 引き続き、強い需要が見込まれる • レンタル事業とのシナジーがある、レンタル事業がエントリーポイントとなりベッド事業への顧客流入になる可能性 • 介護分野では、介護施設・在宅介護からの需要がますます伸びると考えられる • 現在は一番の販売先である医療は、今後大きな伸びは見込めないが、安定した収益源になるであろう • スリープテックへの参入を模索しており、コンシューマー向けが新たな事業の核となる可能性を秘めている ▪レンタル事業 • 介護分野では、介護施設・在宅介護からの需要がますます伸びると考えられる • 在宅介護でコストを安く抑えたい層からの一定の需要が見込まれる @T.Kuma
10. 財務分析 基本指標 5. 財務分析 売上、営業利益は堅調。純利益は投資損益で上下する傾向あり。 (単位：百万円) @T.Kuma 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成
11. 財務分析 財務安全性 5. 財務分析 財務は健全である。現金を多く保有しており、流動比率は300%を超えている。 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma
12. 財務分析 利益構造分析 5. 財務分析 固定費が低く抑えられており、限界利益率は45%程度。損益分岐点売上比率は66%、安定的に利益を獲得できている。 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma
13. スリープテックに参入 コンシューマー向けに新製品を投入。睡眠に関する特許にも力を入れており、今後収益の核となるかもしれない。 6. Appendix 出典：パラマウントベッドHD、HP・有価証券報告書をもとに作成 @T.Kuma