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印刷画像検査へのディープラーニング適用(JAGAT研究会セミナー)

 印刷画像検査へのディープラーニング適用(JAGAT研究会セミナー)

JAGAT(日本印刷技術協会)研究会セミナー 2019/10/08 の講演資料です。「印刷画像検査へのディープラーニング適用」というタイトルでタクトピクセルの代表 玉城が講演しました。機械学習技術を企業で活用する際の困難や、印刷画像検査の2次検査としての分類器生成時のノウハウなどを解説しました。

2019/10/08 14:00~ @日本印刷技術協会
https://www.jagat.or.jp/tg101520266

Taktpixel Co., Ltd.

October 08, 2019
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Transcript

  1. 3 玉城哲平 たまき てっぺい 代表取締役 CEO/CTO 分子構造計算、最適化問題の数値解析手法 科学技術計算ソフトウェア開発企業で半導体シミュレー ターや数値計算ライブラリの開発 ナビタスビジョン株式会社

    画像検査ソフトウェアAsmil Vision 新規開発 タクトピクセルを辻谷と共同創業 横浜国立大学博士課程(社会人)所属 趣味 クラシック音楽(バイオリン、ビオラ)、 読書、マラソン O O O O O O O O O O O O O O O O O C H3 CH3 CH3 CH3 C H3 C H3 固定相 移動相 Flow
  2. 機械学習技術導入の流れ ここでは、蓄積された情報を元に抽象レベルの高い仕組みやルール(モデル)を抽出し、 それに基づいて予測や自動処理を行う技術を指しています。 データ収集 前処理 モデル作成 システム化 必要なデータを収集して データベースに格納します。 予測したい付加情報を抽出

    したり、アノテーション作 業を行います。 モデル化のための基本的な 画像処理や、高い精度のモ デルを作成するためのデー タの増幅などの前処理を行 います。 モデルの作成を行います。 学習処理を行うためのパラ メータの探索や、ニューラ ルネットワークの構造を決 定し、精度を確認します。 予測モデルを実際の現場で 使用するため、既存のシス テムや装置への組み込みを 行います。
  3. データ収集 前処理 モデル作成 システム化 アノテーション作業 • 良品/不良品 • 検出部位 •

    欠陥品種 • テクスチャ 良品 不良品 見当ズレ セパムラ 黒点 ピンホール 歯抜け 警戒紙 面積 面積・輝度 輝度 面積・輝度 良品 不良品
  4. データ収集 前処理 モデル作成 システム化 • TensorFlowTMをベースにした独自 の深層学習エンジン”DLC-Tian” • 小ロット多品種の印刷製造現場に適 用するための

    汎用的な学習済みモデル生成 ※TensorFlowTMはGoogle LLCが開発しオープンソースとして公開している数値計算のためのソフトウェアライブラリです。 機械学習OSS製ライブラリ ・TensorFlow ・Caffe ・Chainer ・PyTorch
  5. データ収集 前処理 モデル作成 システム化 検査装置 ファイル サーバー 管理者PC 業務システム クラウドコンピューティングサービス

    AWS (EC2, Batch, ECS, S3, RDS) コンテナ Docker 認証、データ管理 (バックエンド) PHP(Laravel Framework) GUI (フロントエンド) Vue.js (element-ui) データベース MySQL 機械学習、データ解析 AWS Batch, AWS ECS, Python (Tensorflow, Keras, numpy, pandas) ローカルアプリケーション C#.NET (Windows Forms, WPF), Python, Node.js 画像処理 OpenCV, HALCON 技術基盤
  6. 機械学習技術導入の流れ データ収集 前処理 モデル作成 システム化 必要なデータを収集して データベースに格納します。 予測したい付加情報を抽出 したり、アノテーション作 業を行います。

    モデル化のための基本的な 画像処理や、高い精度のモ デルを作成するためのデー タの増幅などの前処理を行 います。 モデルの作成を行います。 学習処理を行うためのパラ メータの探索や、ニューラ ルネットワークの構造を決 定し、精度を確認します。 予測モデルを実際の現場で 使用するため、既存のシス テムや装置への組み込みを 行います。 装置メーカー様、 受託システム開発 当社有償サービス
  7. 基本機能 • ストレージ • 画像をアップロードしデータセット単位で保管する • データセットの分割・結合・編集作業が行える • アノテーション •

    分類作業に集中できるシンプルな画面設計 • 権限機能によって安全に作業依頼ができる • データの前処理 • 検査画像の特長を失わないようなデータの増幅を行う • 学習 • 専門知識無しで学習処理の実行が可能 • 解析 • 学習済みモデルの精度を分析する • 適切な学習済みモデルをダウンロードできる • 推論 • 検査装置などに組み込んでオフラインで高速処理ができる
  8. 16

  9. 画像検査装置 仕上げ工程 ベリファイ工程 (データ検品) 画像自動分類 アプリケーション 事前判別 確実に良品と思われる ものを排除してベリ ファイ工程の負担を削

    減する。 事後判別 確実に致命的な欠陥と なりそうなものを強制 的に欠陥指定して流出 事故を防止する。 1 2 3 学習済みモデル データ収集 システム化 ベリファイ工程の効率化
  10. 印刷画像向けの特徴 技術課題 ・定量的な問題が多い ・複数画像を入力 ・背景絵柄が変化する 犬や猫などの写真(3チャ ンネルカラー画像)分類は ノウハウが一般化してき ている 検査

    ・自動検査装置の結果の精度 をさらに向上させたい ・結果を解析して生産管理に 生かしたい 印刷画像向け深層学習画像分類エンジン → 問題設定の見直し → モデルの工夫 → 大規模データ学習
  11. 画像の例 良品/不良品分類 欠陥品種分類 画像と分類項目の例 × 不良品 × 不良品 × 不良品

    良品 良品 毛ごみ インキカス 汚れ 異物 見当ズレ 毛ごみの付着は不良品として処置する インキカスは不良品として処置する 汚れは不良品として処置する 払ったら落ちる異物は良品扱い 微細な見当ズレは良品扱い
  12. アノテーションの省力化 • 半教師あり学習 • アクティブラーニング 推論 ラベル無しデータ モデル 1 :

    50% 効率的なアノテーション 追加する教師データ モデル2 : 60% 抽出 教師データ
  13. 独自の深層学習モデル • TensorFlowTMをベースにした独自の深層学習エンジン”DLC-Tian” • 数百万枚規模の大規模データセットの学習が可能 • 印刷の品質検査に適したネットワークモデルを開発 • 欠陥流出を最小に抑えるための数値最適化手法 •

    過学習を抑えるための工夫 • 小ロット多品種の印刷製造現場に適用するための 汎用的な学習済みモデル生成 • 任意の深層学習エンジンの導入も可能 (別途APIの開発が必要になる場合があります。) ※TensorFlowTMはGoogle LLCが開発しオープンソースとして公開している数値計算のためのソフトウェアライブラリです。
  14. 深層学習モデルの設計 入力層 中間層 中間層 出力層 [b, x, y, c] b:

    バッチサイズ x: 画像サイズ幅 y: 画像サイズ高さ c: 画像チャンネル数 画像チャンネル数を4 チャンネル以上にする 適切な前処理を行う 適切な規模のネット ワーク構造とする (大きすぎるのも良 くない) 全結合層(Fully Connected)層 より Global Average Pooling層 学習条件 ・ImageNet等からの転移学習は行わない。 ランダム初期値で学習を開始する。 ・StepwiseでLearning Rateを設定する。 ・Optimizerはあまり精度に影響しない。 Dropout層よりBatch Normalize 層が重要 Residual層も取り入れる 11,283,478 26,073,878 23,593,174 50,474,518 134,360,598 55,784,214 139,670,294 21,818,390 54,313,942 0 20,000,000 40,000,000 60,000,000 80,000,000 100,000,000 120,000,000 140,000,000 160,000,000 Parameter size 定性的な分類問題 に落とし込む 精度と計算量の バランスがいい 印刷画像向け深層学習画像分類エンジン
  15. 機械学習技術導入の流れ データ収集 前処理 モデル作成 システム化 必要なデータを収集して データベースに格納します。 予測したい付加情報を抽出 したり、アノテーション作 業を行います。

    モデル化のための基本的な 画像処理や、高い精度のモ デルを作成するためのデー タの増幅などの前処理を行 います。 モデルの作成を行います。 学習処理を行うためのパラ メータの探索や、ニューラ ルネットワークの構造を決 定し、精度を確認します。 予測モデルを実際の現場で 使用するため、既存のシス テムや装置への組み込みを 行います。 結果(精度の確認)が重要
  16. 企業概要 屋号 タクトピクセル株式会社 / Taktpixel Co., Ltd. / TPX 事業内容

    AI,機械学習関連技術の研究開発 画像処理ソフトウェア製品の開発と販売 設立 2018年 1月 役員構成 代表取締役, CEO/CTO 玉城 哲平 取締役, CFO 辻 誠 事業所 横浜市(桜木町駅) Webサイト https://taktpixel.co.jp/ 39
  17. CONFIDENITIAL Taktpixel Co., Ltd. 41 リアルタイム全品画像検査 で培った高速画像処理技術 を応用します。 これまで難しかった高度な 画像認識や画像変換を実現

    します。 デザイン校正や印刷品の検 査等、製造工程の省力化に 取り組んでいます。 画像処理 深層学習 印刷製造 マルチプラットフォーム開発 パッケージ開発 クラウドサービス 事 業 領 域
  18. 2019/5/20 CONFIDENTIAL 44 契約書 パッケージ 広告 チラシ 書類 書籍 プレゼン資料

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