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技術も運営も全部やる!クラウドネイティブハンズオンのウラ話
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Tatsuki Minami
May 23, 2025
Programming
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技術も運営も全部やる!クラウドネイティブハンズオンのウラ話
Tatsuki Minami
May 23, 2025
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Transcript
CloudNative Days Summer 2025 技術も運営も全部やる!クラウドネイ ティブハンズオンのウラ話 CloudNative Days Summer実行委員会 南
達輝 株式会社ジラフ Twitter : @south__1003 羽山 公平 Supership株式会社 Twitter : @hymaaa_k 1
CNDS2025 実行委員会メンバー 南 達輝(株式会社ジラフ) CNDT2023 CNDS2025 ハンズオンチームリーダー X:@south__1003 フロントエンドからKubernetesまでやるフルスタックエンジニア 悪く言えば器用貧乏
Cloud Native DaysはCNDT2023から参加 ハンズオンの作成、運営に関わる 2
CNDS2025 実行委員会メンバー 羽山公平(Supership株式会社) X:@hymaaa_k 現在、社内のクラウド利用を横断的に支援する CCoE(Cloud Center of Excellence)として、パブリッククラウドにおけるアカウントや組織 (Organization)の管理、ガバナンス体制の整備を担当しています。クラウド活用の
最適化と安全性の両立を目指し、技術面・運用面の両側から社内のクラウド活用を推 進しています。 コミュニティ活動としては、CNDT2023 からハンズオンチームの一員として参加し、 ハンズオンコンテンツの作成や運営を行ってきました。加えて、KGDC をはじめとし た技術コミュニティにも実行委員として参加しています。 3
CNDS2025 実行委員チーム紹介 Dreamkast Broadcast Observability Promotion Secretariat Contents Creators Hands-On
4
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 5
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 6
ハンズオンチームとしてのPassion💪 Cloud Nativeを盛り上げたい!!!! • 実際にOSSや技術に触れてもらい興味や関心を深めてもらう • とにかく技術に触れたい! ◦ コンテンツチームの中で一番技術に触れられる! •
「やりたい」ことを形にする 7
過去のハンズオンチームの実績 • CNDT2023から過去4回ハンズオンを開催 ◦ 累計参加人数 100人超 ◦ 毎回満席になるほどの好評 • CNDT
2023でデモブース出展 8
技術書典で出版 • CNDT2023で行われたものをベースに加筆・修正 • 当日には物理本も完売 • 現在も電子版はオンライン上で購入可能 9
今年のハンズオン実施結果 • 5/19 @オンライン ◦ 満員御礼 ◦ 初めての完全オンライン開催 10
ちなみに 11
過去のハンズオンに一回でも参加したことがある人 12
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 13
14 ハンズオンを1から作成!
15
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン 16 • Star数250弱 • Cloud NativeなOSSの基本的な使い方 • 複数のOSSを組み合わせた使い方 •
sshとターミナルへコマンドが入力できれば始められる • 環境構築のコマンドも用意 • 日本語でできる
• 「やりたい」ことを出し合う ◦ GitOps ◦ CI/CD ◦ Service Mesh ◦
Observability 一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン 17
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • 発散したアイデアを整理 • Cloud Native Trail Map をベースに整理 ◦
「やる順番」 ◦ 「技術的なつながり」 18
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • チャートを作り流れで学習可能 ◦ 参加者がやりたい技術を触れる! ◦ 技術の繋がりを意識できる! • 1チャプターを通した際の時間を計測 ◦
多すぎず、少なすぎずを意識 19
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • 開催毎にアップデートを繰り返す ◦ 最新のバージョンで学ぶ事ができる ◦ 必要に応じて新規チャプターを追加 ◦ KPTを実施することで過去回で起こった問題を修正 •
実行委員がメンターを行う ◦ 疑問点や質問を気軽にできる 20
ハンズオンでできること • Kubernetesの基礎から監視・ログ・トレース・プロファイリングまで実践的 に学べる • Gitを使った継続的デリバリーや段階的リリースを体験できる • サービス間通信の制御やネットワーク可視化の仕組みを理解できる 21
ハンズオンを作ってみた感想 22
バージョン管理とアップデートが大変 23
バージョン管理 • Helmfileを使用 ◦ HelmChartの宣言的デプロイを可能にするためのツール • GithubのTag機能の使用 ◦ ハンズオン開催毎にTagを打つことで過去に行われたものが参照可能 24
Helmfile • メリット ◦ 使用するChartリポジトリ、Chartの情報を管理できる ◦ 1つのファイルで複数Chartをデプロイできる ◦ バージョンを管理できる 25
アップデート戦略 • ハンズオン開催時に一気に上げる • 破壊的変更は一旦考えない • Renovateを使用 26
27 Renovate • メリット ◦ 自動でバージョンアップのPullRequestを生成してくれる ▪ マイナーバージョンやパッチバージョンの場合は自動でマージも可 能 ◦
作成されたPull Request内に以下の内容が生成 ▪ パッケージのバージョンの情報 ▪ そのアップデートがどういうアップデートなのか ▪ リリースノートへのリンク
28
29 それでも バージョンアップは大変!! • ハンズオンのバージョンアップは手動による確認 • OSSの数だけアップデート作業をしないといけない ◦ 全部確認しないと… ◦
依存関係があると、アップデートがないOSSでも確認しないと…
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 30
使用しているOSSの紹介 31
使用しているOSS(一部) • Observability ◦ Prometheus ◦ Grafana ◦ Loki ◦
Tempo ◦ Pyroscope ◦ Open Telemetry • Network ◦ Istio ◦ Cilium • CI/CD ◦ Argo CD ◦ Argo Rollouts 32 選定理由は 実行委員が「やりたい」OSS・技術
Grafana • Grafana Labs が公開しているログ・データ可視化のためのツール • 様々なデータベースからリアルタイムで取得してダッシュボードが作成可能 • メトリクス/ログ/トレースを可視化する基盤として、Prometheusとともに よく用いられる
33
Grafanaの最近のアップデート • v12.0が2025年5月にリリース • dashboardのGit同期機能が実験的機能としてリリース • DrilldownがGA 34
Istio • サービスメッシュを提供するOSS • マイクロサービス間の通信を可視化・制御・保護 ◦ Envoy Proxy(データプレーン)とIstiod(コントロールプレーン)で構成 • Sidecarモデルを採用(Sidecarが不要なAmbient
Meshも登場!ハンズオンで体験しよう!!) ◦ アプリケーションのコードを変更せずに導入可能 35
Istioの最近のアップデート • v1.26.0が5月にリリース • Kubernetes 1.29〜1.32を正式サポート(1.33は近日対応) • Gateway APIの自動生成リソースをカスタマイズ可能に ◦
ConfigMap指定でHPAやPDBも自動生成 • Ambient ModeにてTCPRouteサポートを追加 • EnvoyFilterでドメイン名指定のVirtualHostにマッチ可能に 36
ArgoCD • GitOpsによるアプリケーションの継続的デリバリーを実現するOSS • Pull型の仕組みにより、様々なGitレポジトリと連携可能 ◦ リモートとの差分を検出し、自動で同期・デプロイ • Web UI/CLI/CRD
など、多様な運用スタイルに対応 • Kustomize・Helmなど主要なマニフェスト管理ツールと連携 37
ArgoCDの最近のアップデート • 5月に2021年ぶりのメジャーバージョンアップ!(2.14→3.0) • リソース単位でのRBACの制御が可能に! • デフォルト値の最適化! ◦ logがjson形式になったり •
Secretの管理のベストプラクティスの更新 ◦ Secrets Operatorの利用を推奨 38
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 39
前回までは Argo Rollouts Demo Applicationを使用 • 単純なモノリシックなWebアプリ • 軽量でErrorの設定もしやすい •
TraceやLog周りを扱うのに不向き 40
現状の問題点 • ハンズオンのメンテナンスが限界に達している ◦ CNDW2024は準備期間が短く、OSSのアップデートしか出来なかった • 今のアプリケーションはOSSの魅力を全部引き出せていない ◦ オブザーバビリティやService Meshの良さをアピールするのにも限界
◦ 仕事の開発にそのまま繋げるには難しい • クラウドネイティブな開発も発信していきたい ◦ 運用にしかフォーカス出来ない 41
マイクロサービスのアプリケーションの作成 42
今回から マイクロサービスを使用したWebサービスを作成開始(未完成) • モノリシックからマイクロサービスへ • 複数言語を使用 ◦ Go ◦ Python
◦ TypeScript • 1から作成することで今後の拡張性を持たせる 43
今後の展望 44 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps ◦ CIや開発に関わる部分もハンズオン化! ◦
テストやビルドも自分たちで描けるようになる! ◦ クラウドネイティブな開発を体験できるようにしたい! • オブザーバビリティ • Service Mesh
今後の展望 45 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps • オブザーバビリティ ◦
サービス間通信の可視化を最大限に活かす! ◦ 伝わりにくかったサービス間の通信の苦労が伝わるかも...? ◦ トラブル対応や負荷試験など、現場に近い体験を提供 • Service Mesh
今後の展望 46 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps • オブザーバビリティ •
Service Mesh ◦ サービス間の通信が複雑化へ ◦ 現実のシステムに近いシナリオを体験できるように!! ◦ Service Meshの「効果」と「必要性」が自然に理解できる!
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 47
まとめ • ハンズオンチームの熱意と過去の実績 ◦ 「やりたい」でここまで続いた ◦ 技術書典での出版 ◦ オフライン・オンライン開催の成功 •
OSSのアップデート管理と採用 ◦ Helmfileを利用した統一した管理 ◦ Renovateを用いたアップデートの自動化 • 実践的なマイクロサービス化への展望 ◦ 開発から運用までをハンズオンに 48
メンバー募集 CloudNative Daysでは一緒に参加してくださる実行委員を募集しています。 興味がある方は近くのスタッフまで気軽に相談してください。 49
Thank You for Attention 50