Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
技術も運営も全部やる!クラウドネイティブハンズオンのウラ話
Search
Tatsuki Minami
May 23, 2025
Programming
0
68
技術も運営も全部やる!クラウドネイティブハンズオンのウラ話
Tatsuki Minami
May 23, 2025
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
Processing Gem ベースの、2D レトロゲームエンジンの開発
tokujiros
2
120
知っているようで知らない"rails new"の世界 / The World of "rails new" You Think You Know but Don't
luccafort
PRO
1
100
「手軽で便利」に潜む罠。 Popover API を WCAG 2.2の視点で安全に使うには
taitotnk
0
830
rage against annotate_predecessor
junk0612
0
160
個人軟體時代
ethanhuang13
0
320
AI時代のUIはどこへ行く?
yusukebe
17
8.7k
print("Hello, World")
eddie
1
520
基礎から学ぶ大画面対応(Learning Large-Screen Support from the Ground Up)
tomoya0x00
0
410
go test -json そして testing.T.Attr / Kyoto.go #63
utgwkk
3
280
プロパティベーステストによるUIテスト: LLMによるプロパティ定義生成でエッジケースを捉える
tetta_pdnt
0
300
Android端末で実現するオンデバイスLLM 2025
masayukisuda
1
120
MCPでVibe Working。そして、結局はContext Eng(略)/ Working with Vibe on MCP And Context Eng
rkaga
5
2.2k
Featured
See All Featured
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.9k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.8k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
23
1.4k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
Transcript
CloudNative Days Summer 2025 技術も運営も全部やる!クラウドネイ ティブハンズオンのウラ話 CloudNative Days Summer実行委員会 南
達輝 株式会社ジラフ Twitter : @south__1003 羽山 公平 Supership株式会社 Twitter : @hymaaa_k 1
CNDS2025 実行委員会メンバー 南 達輝(株式会社ジラフ) CNDT2023 CNDS2025 ハンズオンチームリーダー X:@south__1003 フロントエンドからKubernetesまでやるフルスタックエンジニア 悪く言えば器用貧乏
Cloud Native DaysはCNDT2023から参加 ハンズオンの作成、運営に関わる 2
CNDS2025 実行委員会メンバー 羽山公平(Supership株式会社) X:@hymaaa_k 現在、社内のクラウド利用を横断的に支援する CCoE(Cloud Center of Excellence)として、パブリッククラウドにおけるアカウントや組織 (Organization)の管理、ガバナンス体制の整備を担当しています。クラウド活用の
最適化と安全性の両立を目指し、技術面・運用面の両側から社内のクラウド活用を推 進しています。 コミュニティ活動としては、CNDT2023 からハンズオンチームの一員として参加し、 ハンズオンコンテンツの作成や運営を行ってきました。加えて、KGDC をはじめとし た技術コミュニティにも実行委員として参加しています。 3
CNDS2025 実行委員チーム紹介 Dreamkast Broadcast Observability Promotion Secretariat Contents Creators Hands-On
4
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 5
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 6
ハンズオンチームとしてのPassion💪 Cloud Nativeを盛り上げたい!!!! • 実際にOSSや技術に触れてもらい興味や関心を深めてもらう • とにかく技術に触れたい! ◦ コンテンツチームの中で一番技術に触れられる! •
「やりたい」ことを形にする 7
過去のハンズオンチームの実績 • CNDT2023から過去4回ハンズオンを開催 ◦ 累計参加人数 100人超 ◦ 毎回満席になるほどの好評 • CNDT
2023でデモブース出展 8
技術書典で出版 • CNDT2023で行われたものをベースに加筆・修正 • 当日には物理本も完売 • 現在も電子版はオンライン上で購入可能 9
今年のハンズオン実施結果 • 5/19 @オンライン ◦ 満員御礼 ◦ 初めての完全オンライン開催 10
ちなみに 11
過去のハンズオンに一回でも参加したことがある人 12
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 13
14 ハンズオンを1から作成!
15
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン 16 • Star数250弱 • Cloud NativeなOSSの基本的な使い方 • 複数のOSSを組み合わせた使い方 •
sshとターミナルへコマンドが入力できれば始められる • 環境構築のコマンドも用意 • 日本語でできる
• 「やりたい」ことを出し合う ◦ GitOps ◦ CI/CD ◦ Service Mesh ◦
Observability 一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン 17
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • 発散したアイデアを整理 • Cloud Native Trail Map をベースに整理 ◦
「やる順番」 ◦ 「技術的なつながり」 18
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • チャートを作り流れで学習可能 ◦ 参加者がやりたい技術を触れる! ◦ 技術の繋がりを意識できる! • 1チャプターを通した際の時間を計測 ◦
多すぎず、少なすぎずを意識 19
一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン • 開催毎にアップデートを繰り返す ◦ 最新のバージョンで学ぶ事ができる ◦ 必要に応じて新規チャプターを追加 ◦ KPTを実施することで過去回で起こった問題を修正 •
実行委員がメンターを行う ◦ 疑問点や質問を気軽にできる 20
ハンズオンでできること • Kubernetesの基礎から監視・ログ・トレース・プロファイリングまで実践的 に学べる • Gitを使った継続的デリバリーや段階的リリースを体験できる • サービス間通信の制御やネットワーク可視化の仕組みを理解できる 21
ハンズオンを作ってみた感想 22
バージョン管理とアップデートが大変 23
バージョン管理 • Helmfileを使用 ◦ HelmChartの宣言的デプロイを可能にするためのツール • GithubのTag機能の使用 ◦ ハンズオン開催毎にTagを打つことで過去に行われたものが参照可能 24
Helmfile • メリット ◦ 使用するChartリポジトリ、Chartの情報を管理できる ◦ 1つのファイルで複数Chartをデプロイできる ◦ バージョンを管理できる 25
アップデート戦略 • ハンズオン開催時に一気に上げる • 破壊的変更は一旦考えない • Renovateを使用 26
27 Renovate • メリット ◦ 自動でバージョンアップのPullRequestを生成してくれる ▪ マイナーバージョンやパッチバージョンの場合は自動でマージも可 能 ◦
作成されたPull Request内に以下の内容が生成 ▪ パッケージのバージョンの情報 ▪ そのアップデートがどういうアップデートなのか ▪ リリースノートへのリンク
28
29 それでも バージョンアップは大変!! • ハンズオンのバージョンアップは手動による確認 • OSSの数だけアップデート作業をしないといけない ◦ 全部確認しないと… ◦
依存関係があると、アップデートがないOSSでも確認しないと…
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 30
使用しているOSSの紹介 31
使用しているOSS(一部) • Observability ◦ Prometheus ◦ Grafana ◦ Loki ◦
Tempo ◦ Pyroscope ◦ Open Telemetry • Network ◦ Istio ◦ Cilium • CI/CD ◦ Argo CD ◦ Argo Rollouts 32 選定理由は 実行委員が「やりたい」OSS・技術
Grafana • Grafana Labs が公開しているログ・データ可視化のためのツール • 様々なデータベースからリアルタイムで取得してダッシュボードが作成可能 • メトリクス/ログ/トレースを可視化する基盤として、Prometheusとともに よく用いられる
33
Grafanaの最近のアップデート • v12.0が2025年5月にリリース • dashboardのGit同期機能が実験的機能としてリリース • DrilldownがGA 34
Istio • サービスメッシュを提供するOSS • マイクロサービス間の通信を可視化・制御・保護 ◦ Envoy Proxy(データプレーン)とIstiod(コントロールプレーン)で構成 • Sidecarモデルを採用(Sidecarが不要なAmbient
Meshも登場!ハンズオンで体験しよう!!) ◦ アプリケーションのコードを変更せずに導入可能 35
Istioの最近のアップデート • v1.26.0が5月にリリース • Kubernetes 1.29〜1.32を正式サポート(1.33は近日対応) • Gateway APIの自動生成リソースをカスタマイズ可能に ◦
ConfigMap指定でHPAやPDBも自動生成 • Ambient ModeにてTCPRouteサポートを追加 • EnvoyFilterでドメイン名指定のVirtualHostにマッチ可能に 36
ArgoCD • GitOpsによるアプリケーションの継続的デリバリーを実現するOSS • Pull型の仕組みにより、様々なGitレポジトリと連携可能 ◦ リモートとの差分を検出し、自動で同期・デプロイ • Web UI/CLI/CRD
など、多様な運用スタイルに対応 • Kustomize・Helmなど主要なマニフェスト管理ツールと連携 37
ArgoCDの最近のアップデート • 5月に2021年ぶりのメジャーバージョンアップ!(2.14→3.0) • リソース単位でのRBACの制御が可能に! • デフォルト値の最適化! ◦ logがjson形式になったり •
Secretの管理のベストプラクティスの更新 ◦ Secrets Operatorの利用を推奨 38
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 39
前回までは Argo Rollouts Demo Applicationを使用 • 単純なモノリシックなWebアプリ • 軽量でErrorの設定もしやすい •
TraceやLog周りを扱うのに不向き 40
現状の問題点 • ハンズオンのメンテナンスが限界に達している ◦ CNDW2024は準備期間が短く、OSSのアップデートしか出来なかった • 今のアプリケーションはOSSの魅力を全部引き出せていない ◦ オブザーバビリティやService Meshの良さをアピールするのにも限界
◦ 仕事の開発にそのまま繋げるには難しい • クラウドネイティブな開発も発信していきたい ◦ 運用にしかフォーカス出来ない 41
マイクロサービスのアプリケーションの作成 42
今回から マイクロサービスを使用したWebサービスを作成開始(未完成) • モノリシックからマイクロサービスへ • 複数言語を使用 ◦ Go ◦ Python
◦ TypeScript • 1から作成することで今後の拡張性を持たせる 43
今後の展望 44 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps ◦ CIや開発に関わる部分もハンズオン化! ◦
テストやビルドも自分たちで描けるようになる! ◦ クラウドネイティブな開発を体験できるようにしたい! • オブザーバビリティ • Service Mesh
今後の展望 45 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps • オブザーバビリティ ◦
サービス間通信の可視化を最大限に活かす! ◦ 伝わりにくかったサービス間の通信の苦労が伝わるかも...? ◦ トラブル対応や負荷試験など、現場に近い体験を提供 • Service Mesh
今後の展望 46 マイクロサービスを完成させてより実践的なハンズオンにする • CI/CD + GitOps • オブザーバビリティ •
Service Mesh ◦ サービス間の通信が複雑化へ ◦ 現実のシステムに近いシナリオを体験できるように!! ◦ Service Meshの「効果」と「必要性」が自然に理解できる!
今回のアジェンダ 1. ハンズオンチームとして取り組んできたこと 2. ハンズオンでできること・学べること 3. ハンズオンで使用されているOSSの説明・最近のアップデート 4. 今後のハンズオンチームとしての展望 5.
まとめ 47
まとめ • ハンズオンチームの熱意と過去の実績 ◦ 「やりたい」でここまで続いた ◦ 技術書典での出版 ◦ オフライン・オンライン開催の成功 •
OSSのアップデート管理と採用 ◦ Helmfileを利用した統一した管理 ◦ Renovateを用いたアップデートの自動化 • 実践的なマイクロサービス化への展望 ◦ 開発から運用までをハンズオンに 48
メンバー募集 CloudNative Daysでは一緒に参加してくださる実行委員を募集しています。 興味がある方は近くのスタッフまで気軽に相談してください。 49
Thank You for Attention 50