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DNSSEC基礎とRoute53運用

Toru_Kubota
February 23, 2023

 DNSSEC基礎とRoute53運用

Toru_Kubota

February 23, 2023
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  1. DNSとDNSSECの基礎 ①www.example.com PC キャッシュ DNS 権威 DNS root 権威 DNS

    権威 DNS .com example.com Aレコード www 1.1.1.1 1.1.1.1 www.example.com ② ③ ④ ⑤ Aレコード www 1.1.1.1 ⑥ www.example.comのサイトを見たい時の流れ
  2. DNSとDNSSECの基礎 ①www.example.com PC キャッシュ DNS 権威 DNS root 権威 DNS

    権威 DNS .com example.com Aレコード www 1.1.1.1 1.1.1.1 www.example.com ② Aレコード www 2.2.2.2 2.2.2.2 偽サイト 悪い人がレコード偽造
  3. DNSとDNSSECの基礎 ①www.example.com PC キャッシュ DNS 権威 DNS root 権威 DNS

    権威 DNS .com example.com Aレコード www 1.1.1.1 1.1.1.1 www.example.com Aレコード www 1.1.1.1 ② www.example.comのサイトを見たい 公開鍵 電子署名 秘密鍵 電子署名 電子署名でレコードの正当性を保証
  4. 電子署名 (RRSIG) ハッシュ関数 A = 1.1.1.1 www.example.com PC キャッシュ DNS

    権威 DNS (ZSKの) 公開鍵 123456 秘密鍵 (ZSK) 電子署名 (RRSIG) A = 1.1.1.1 電子署名 (RRSIG) 123456 A = 1.1.1.1 123456 = 一致 権威DNSサーバ ①レコードに電子証明 キャッシュDNSサーバ ②レコードの電子証明の検証 (ZSKの) 公開鍵 ①レコードに電子署名 ②レコードの電子署名の検証 ハッシュ関数 DNSSECの仕組み(レコード署名)
  5. 電子署名 (RRSIG) ハッシュ関数 A = 1.1.1.1 www.example.com PC キャッシュ DNS

    権威 DNS (ZSKの) 公開鍵 123456 秘密鍵 (ZSK) 電子署名 (RRSIG) A = 1.1.1.1 電子署名 (RRSIG) 123456 A = 1.1.1.1 123456 = 一致 権威DNSサーバ ①レコードに電子証明 キャッシュDNSサーバ ②レコードの電子証明の検証 (ZSKの) 公開鍵 ①レコードに電子署名 ②レコードの電子署名の検証 ハッシュ関数 DNSSECの仕組み(レコード署名)
  6. 秘密鍵 ZSK ZSK:ゾーンに署名する秘密鍵 KSK:公開鍵を署名する秘密鍵 DS:DNSKEYのハッシュ値 DS 秘密鍵 KSK (ZSKの) 公開鍵

    (KSKの) 公開鍵 署名 ハッシュ関数 DS 権威DNSサーバ(example.com) 権威DNSサーバ(com) 親のDNSサーバにDSを登録する ことで公開鍵の正当性を保証する レコード 署名 DNSSECの仕組み(公開鍵の検証) この箇所の 正当性を保証
  7. 秘密鍵 ZSK ZSK:ゾーンに署名する秘密鍵 KSK:公開鍵を署名する秘密鍵 DS:DNSKEYのハッシュ値 DS 秘密鍵 KSK (ZSKの) 公開鍵

    (KSKの) 公開鍵 署名 ハッシュ関数 DS 権威DNSサーバ(example.com) 権威DNSサーバ(com) 親のDNSサーバにDSを登録する ことで公開鍵の正当性を保証する レコード 署名 DNSSECの仕組み(公開鍵の検証) この箇所の 正当性を保証 ①KSKの公開鍵は保証される ②KSKの秘密鍵は保証される ③ZSKの公開鍵は保証される
  8. 秘密鍵 ZSK DS 秘密鍵 KSK (ZSKの) 公開鍵 (KSKの) 公開鍵 署名

    ハッシュ関数 権威DNSサーバ(example.com) レコード 署名 Route53でのDNSSEC運用 AWS ユーザー ◆運用時 ・ ZSKの鍵管理はAWS側でやってくれる ・ KSKの管理はユーザ側で必要 ※鍵のローテが必要な場合 ◆費用 ・ DNSSECを有効にすることでの費用追加はなし ・ KMSの利用料金が追加