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スペースマーケットとタイムゾーン

 スペースマーケットとタイムゾーン

Shinjuku.rb #26

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Hiroaki Ninomiya

June 24, 2015
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Transcript

  1. スペースマーケットと タイムゾーン 2015/6/24 Shinjuku.rb #26 二宮啓聡

  2. 自己紹介 • 二宮啓聡(にのみやひろあき) ◦ 株式会社スペースマーケット UXデザイン部 EN ▪ 開発基盤周り(CI/自動テストなど) ▪

    Railsのアップデート ▪ (bot作成:Hubot楽しい) ◦ ブログ:http://blog.spacemarket.com/author/treby/ • 最近やったタイムゾーン周りの改修についてお 話しします
  3. None
  4. スペースマーケットについて • 「ユニークなスペースを簡単にネットで1時間単 位から貸し借り出来るサービス」 ◦ https://spacemarket.com/ ▪ 古民家で開発合宿 ▪ 三軒茶屋のカフェで定例ミーティング

    ▪ キッチン付きのスペースで手作りパーティ ◦ スペース・事例紹介:http://beyond.spacemarket.com/ ◦ エンジニア採用やってます
  5. スペースマーケットとタイムゾーン • 場所探しから予約・やりとり、決済まで ◦ スペースの予約情報 ▪ 利用開始時間 ▪ 利用終了時間 ◦

    料金支払い情報 ▪ 支払い期限 • ビジネスの肝となる部分に時間情報が存在して いる状態
  6. タイムゾーンを取り巻く問題 • システムのタイムゾーン:未設定(UTC) • フロントエンドからのリクエスト →datetime_selectと同様の仕組み ◦ 1i、2iといった情報を元に組み立てる。 ◦ →

    Railsのタイムゾーンの時間として解釈 • 結果、2015年6月24日19時30分というパラメー タ ◦ DB上では”2015-06-24 19:30:00 UTC”という表現に
  7. 何が問題か→DB上でUTCとJSTが混在 • バッチ処理など ◦ DB上の時間を扱うデータ ▪ 実際にはJSTを表しているのに、UTCとして入ってい る。。。 ◦ この結果、ところどころの処理に±9.hoursといったハック

    が散見される状態に…… ▪ つらい • 将来的なグローバル展開時 ◦ 明らかに応用が利かない。つらい。
  8. 理想とする状態 • DB上では全ての時間情報をUTCで持つ • 指定される時間は適切なタイムゾーンで表示さ れる ◦ 更新時間など、表示される時間 ▪ ユーザーのタイムゾーン

    ◦ スペースの予約情報 ▪ スペースのタイムゾーン
  9. 解決への取り組み • 適切なタイムゾーンを利用するような修正 • 既存データに整合性を持たせる ◦ 一括更新の必要→メンテナンス

  10. 適切なタイムゾーンを利用 • https://www.reinteractive.net/posts/168- dealing-with-timezones-effectively-in-rails ◦ around_actionにて class ApplicationController < ActionController::Base

    around_filter :set_time_zone def set_time_zone(&block) time_zone = current_user.try(:time_zone) || 'UTC' Time.use_zone(time_zone, &block) end end
  11. 既存データに整合性を持たせる • 手順書・巻き戻し手順書の作成 ◦ どのような手順で行うのかをドキュメント化 ◦ 巻き戻しの手順をドキュメント化 ◦ エンジニアでレビュー •

    アクセスの少ない時間にメンテ実施 ◦ 月曜日朝2:00から5:00 ▪ スペースマーケット初のメンテナンス ▪ 自分にとっても入社後初めての深夜作業 ◦ 実施時間の調整や告知、全社への周知など
  12. 手順書の作成 • スペースマーケットCTOの鈴木作のドキュメント共有サービスを利用 ◦ https://teamdocs.io/

  13. メンテナンスの実施

  14. メンテナンスの実施

  15. メンテナンスの実施

  16. メンテナンスの実施 • 裏側 ◦ ひたすら該当部分から9時間引く ◦ タイムゾーン対応コードの配布 ◦ 本当に大丈夫なのかの確認 ▪

    一連のフローをStaging環境にて確認
  17. メンテナンス後の反響 • サービス側においては概ねクリティカルな問題 はなかった • 一部でタイムゾーン対応修正漏れ ◦ 営業側で使うツール(Salesforce)に投入する日にちが1 日ずれていたり •

    潜在的なバグの発覚
  18. タイムゾーン修正対応漏れ • ラベルをつけて管理

  19. 潜在的なバグの発覚 • メンテ後に飛び始めたMackerelアラート(CPU使用率) ◦ ログ調べたところ特定のデータを扱うあるアクションが重いのが判明

  20. 潜在的なバグの発覚 •

  21. 潜在的なバグの発覚 • ユーザー入力データによってループの回数が爆 発的に増える箇所がCPUリソースの枯渇という 形で露見 ◦ ループの中でTime.zone.atが使われており、これが Time.atよりコストのかかる処理だったことから障害レベ ルまで処理に時間がかかるようになり、判明 •

    そもそもそこの処理改善できるよね、とリファク タリングのきっかけに。
  22. まとめ • Railsとタイムゾーンの話について弊社のケース を紹介しました。 ◦ すでにサービス入っていると調整や告知などの作業も 入ってくるので大変になってきます。 ◦ でも今回作業を行ったことでなんとか弊社では幸せにな れました。

    ◦ みなさまのところでは、複数タイムゾーン対応、どうされ ていますか? • ありがとうございました!