Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
キューとは何か
Search
tsuda.a
April 24, 2024
Programming
300
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
キューとは何か
キューが分からない、何に使うか不明、という話があったので、リングバッファを用いた例を使って説明を試みました。
tsuda.a
April 24, 2024
More Decks by tsuda.a
See All by tsuda.a
Git を GUI で使う話
tsudaahr
0
130
マジカルインクリメントと指数表記
tsudaahr
0
280
バックアップしていますか?
tsudaahr
0
160
RDB以前のファイル設計の話でもしようか(ぇ
tsudaahr
0
170
NPUわからん
tsudaahr
0
230
計算量オーダーの話
tsudaahr
1
480
クラウド初学者が抱える不安について
tsudaahr
0
470
等幅は死んだ(ぇ
tsudaahr
0
150
いくら眺めてもエラーの理由がわからないコードについて
tsudaahr
0
250
Other Decks in Programming
See All in Programming
業務時間外もAIに働いてもらう話
colorful12
3
9.9k
数年滞っていたダークモード対応をおよそ2週間で完了させる
chigichan24
0
670
[PyCon KR 2026] More Variants, More Diversity for AI Accelerators
achimnol
0
130
変化を抱擁するドキュメントの作り方 - ビジネスルール駆動開発がもたらす、コードとの新しい関係
ioki
2
110
AIを上手に使っていこうとしたら越境せざるを得なくなった話 〜実践1年で見えた境界を越えなければならない理由と進め方〜 / Crossing borders with AI
tomoyakitaura
3
1k
AWS DevOps Agentで インシデント対応をAIに任せたい
honmarkhunt
3
360
ソフトウェアラスタライザ
fadis
1
780
Deep dive into the select statement (GopherCon UK)
jespino
0
170
新人はどこまで自力でやり、どこからAIに頼るべきか/エンジニア育成に向き合う_先輩たちの悩みと知見共有会
toppan_digital_dev
1
560
Kiroで創り、AgentCoreで繋ぐ!AWSで実践する「AI-DLC」から「AIエージェント統合」までの最新地図
licux
2
300
まずはプロンプトガイドを読もう、話はそれからだ
kiakiraki
1
260
高専キャリア LT 発表内容
crysta1221
6
5.5k
Featured
See All Featured
The B2B funnel & how to create a winning content strategy
katarinadahlin
PRO
1
500
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
53k
Measuring Dark Social's Impact On Conversion and Attribution
stephenakadiri
2
270
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
34k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.6k
Deep Space Network (abreviated)
tonyrice
0
290
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
85
9.6k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
55
13k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Leveraging Curiosity to Care for An Aging Population
cassininazir
1
490
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
330
41k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
9
2.5k
Transcript
キューとは何か? すごい広島570 with IT初心者の会 85 LTDD 2024-3 #3 @tsuda_ahr
お題 • キューが分からない、何に使うか不明、という話があったので説明を試みて みます。
話すこと • 原始的な、データ構造としてのキューの話をします。
元ネタ https://speakerdeck.com/satoshi256kbyte/konpiyutasaiensuniokerukiyutosutatukunojie-shuo
この説明に疑問を持った
どこが疑問だったか • 並列並行処理とキューの説明が混在している。 • 待ち時間や輻輳の話も含まれている。 • 負荷の平準化(負荷分散)についても述べられている。 • 多分Amazon SQS
(Simple Queue Service) とかのサービスを念頭 に置いている。 • つまり、キューの説明としては盛り込みすぎでは?
ということで • 原始的なキューの目的やデータ構造についての説明を試みます。
そもそも「キュー」とは何か • 処理しないとならない、山積みの書類のこと(ぇ #比喩表現です念のため
現実だとこんな感じ キューから取り出して作業 する人 (下から取る) 山積みの書類 (キュー本体) キューに入れる人 (上にのせる)
応用1) 複数で処理する
応用2) Web(しろめ Web Server
手近な例 • レジ待ち。
コンピューターでは? • データ構造の一種として扱われる。
実装例 • たとえばリングバッファを使用する場合
リングバッファとは? • 末尾まで使うと先頭に戻ってくるような使い方をするバッファ 2 3 4 5 6 7 0
1 0 1 2 3 4 5 6 7 実際のリングバッファ リングバッファの概念図
ということで。 • キューの動きを追ってみます。
キューの動き(1) 5 1 6 2 0 7 4 3 5
6 2 0 7 4 3 5 1 6 0 7 4 3 1 2 Read ポインター : 0 Writeポインター : 0 Read ポインター : 0 Writeポインター : 1 Read ポインター : 0 Writeポインター : 2 初期状態 Enqueue(1) Enqueue(2) 書き込み 書き込み
キューの動き(2) 5 6 2 0 7 4 3 5 6
2 0 7 3 5 1 6 0 7 3 1 4 2 Read ポインター : 0 Writeポインター : 3 Read ポインター : 1 Writeポインター : 3 Read ポインター : 1 Writeポインター : 4 1 4 Enqueue(3) Dequeue(1) Enqueue(4) 書き込み 書き込み 読み込み
キューの動き(3) 5 6 0 7 4 3 5 1 6
2 0 7 5 1 6 0 7 3 1 4 2 Read ポインター : 2 Writeポインター : 4 Read ポインター : 3 Writeポインター : 4 Read ポインター : 4 Writeポインター : 4 2 3 4 Dequeue(2) Dequeue(3) Dequeue(4) 読み込み 読み込み 読み込み
特徴 • 固定長のバッファ(=固定サイズのメモリ)で実装可能。 • Read ポインターと Write ポインターに差があると、未読み出しのデータが ある。 •
バッファ数-1 のデータを蓄積可能。 (先の例の場合、バッファ数は 8 なので、7 データまで蓄積可能)
欠点 • バッファサイズに上限がある。 • なので最近はリスト構造などを使った無限長のキューの実装が多いのではな いか?
何がうれしいのか? • レジ待ちとほぼ一緒 • 要求の順番で処理ができる。 • 処理するほうは、一つずつ順番に処理できる。 • 要求するほうは、要求だけして逃げることもできる(=待たずに他の処理ができる)
デメリット • 要求に対して処理結果が即座に返せるなら、キューを使うメリットはほぼない。 • 順番は保証されるが、いつ結果が戻ってくるかはわからない。 • キューが長すぎるとひたすら戻ってこない。 • 今回説明した実装では、優先度を上げたりキャンセルしたりはできない。
こちらからは以上です。 • Any Question?