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開発マネージャー1年目が語る、開発マネージャーのお仕事

WHIsaiyo
February 16, 2023

 開発マネージャー1年目が語る、開発マネージャーのお仕事

開発マネージャーになって約1年経って、大変なこと、面白いこと、たくさん経験してきました。
経験が浅いからこそ言える、実は大変だった話、当たり前じゃなかった話、こういう喜びがあるんだという話、メンバー時代にやっといて良かった話など、多岐にわたる開発マネージャーの仕事や考え方、思いなどをお話して、「マネージャーになりたい人」「マネージャーのしごとを知っておきたい人」「ガーディアンスピリットを磨きたい人」「やるつもりはないけどマネージャーになったときにうまくやりたい人」に向けて、inspireできるような話ができればと思います。

添田 雅規[Works Human Intelligence]

株式会社Works Human Intelligence
Product Div. CWS Dept. Payroll Grp.

2015年に入社以降、プロダクトの導入コンサル、開発などを経験。
2022年1月から開発部門でマネージャー。
新規性の高いキラキラ仕事より、地味だが中長期的にがじわじわ効いてくる改善系のほうが性に合っているタイプのエンジニアだと思っています。

WHIsaiyo

February 16, 2023
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Transcript

  1. 開発マネージャー1年目が語る、開発マネージャーのお仕事
    ~未来のマネージャーたちに届け~
    Works Human Intelligence Co., Ltd.
    添田 雅規
    Developers Summit 2023

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  2. Self-Introduction
    添田 雅規(Masanori SOEDA)
    Product Div. CWS Dept. Payroll Grp. (Group Manager)
    @soepysoechang
    https://qiita.com/soepy
    新卒8年目。
    開発、導入、コンサルなどを経て、2022年1月よりCWS Dept復活に伴い、
    Payroll Grpのマネージャーを仰せつかり、現在に至る。
    キラキラ開発も好きだが、泥臭い改善も好きなアラサーエンジニア。
    野球(観る、やる)音楽(雑食系)、競馬、物理、気象など

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  3. 我々の会社
    Mission
    Vision
    複雑化、多様化する社会課題を人の知恵を結集し解決することで「はたらく」を楽しくする
    知恵とテクノロジーで「COMPANY」を進化させ、お客様に最も信頼されるHRテック業界の
    リーディングカンパニーになる
    社員が成長する環境を作り、その成長にコミットし、我々が最も「はたらく」を楽しんでいる

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  4. 我々の会社
    Value

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  5. 今日の話
    どんな仕事があって
    どういう経緯でマネージャーになって
    どういう事に気づき
    どういうことを思い考えているか

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  6. 今日の話
    40分じゃ足りないので
    部分的にダイジェストで。。。
    部分的に外部のドキュメントに任せて。。

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  7. ゴール
    「なりたい」「やってみたい」「やれるかも」と思うような方を、
    1人でも増やすこと
    やってきたことがマネージャーになってからも支えになっている
    と言う事が伝わる

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  8. ★マネージャーになりたい人
    ★マネージャーになったときにうまくやりたい人(現在そのつもりはなくても)
    ★自分の仕事の質を上げたいと思っている人(裏テーマ)
    メインターゲット

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  9. Agenda
    1. マネージャーになるまでの経緯
    2. WHIのプロダクト開発とチーム発足
    3. マネージャーになってからの気づきと支え
    4. 想っていること考えていること

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  10. Agenda
    1. マネージャーになるまでの経緯
    2. WHIのプロダクト開発とチーム発足
    3. マネージャーになってからの気づきと支え
    4. 想っていること考えていること

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  11. 2021年10月ごろ
    Product Div.の大規模な組織改変の予定が発表

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  12. ある日突然、今の上長とのOneOnOneが入る

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  13. CWS Dept.でマネージャーやってほしい。
    Kさん、Yさんからは「添田さんならやれるだ
    ろう」と聞いています。
    メンバーはこんな感じを予定しています。
    (やっぱり来たか)
    断る理由がないのでお受けします。
    承知です。(ハードモードな予感)

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  14. そんなこんなでマネージャーを引き受けた

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  15. ただあまりピンときてないので

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  16. ● マネージャーの最も大切な仕事 (英治出版)
    ● TEAM JOURNEY (翔泳社)
    ● SIMPLE RULES (三笠書房)
    ● シンプル思考 (集英社新書)
    ● LeanとDevOpsの科学 (インプレス)
    ● エッセンシャル思考 (かんき出版)
    ● シリコンバレー式最強の育て方 (かんき出版)
    ● 悩む力 (きずな出版)
    ● etc…
    とりあえず本を読もう(2ヶ月くらい)

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  17. どういうチームにすべきか
    どういう組織にしたいか

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  18. 我々は何者なのか、何をするチームなのか定義した

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  19. 担当領域を再度確認して、、
    2022年1月Group発足

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  20. Agenda
    1. マネージャーになるまでの経緯
    2. WHIのプロダクト開発とチーム発足
    3. マネージャーになってからの気づきと支え
    4. 想っていること考えていること

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  21. 担当領域を再度確認する

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  22. ● CWS Dept.
    ○ Workforce Self-Service
    ○ 従業員が日々利用する申請や照会がメインのプロダクト
    ● Payroll Grp.
    ○ 給与、給与計算などの意味
    ○ お金にかかわる領域の機能やサブシステムを担当する
    ○ 機能強化、不具合修正、リファクタ、問い合わせ対応、etc
    解説

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  23. 給与明細、給与振込口座、手当系、社会保険情報、退職金、共済会、財形貯
    蓄、持株会、社内預金、生損保、個人年金、積立金、貸付金、健康保険、寮
    社宅、企業年金、カフェテリアプラン、認定、etc
    私のGroupの守備範囲は広い
    いっぱいあるのが伝わればOK

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  24. 給与明細、給与振込口座、手当系、社会保険情報、退職金、共済会、財形貯
    蓄、持株会、社内預金、生損保、個人年金、積立金、貸付金、健康保険、寮
    社宅、企業年金、カフェテリアプラン、認定、etc
    私のGroupの守備範囲は広い
    経験があった機能サブシステム
    いっぱいあるのが伝わればOK

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  25. やばい

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  26. ◯以上は0か1ばっかり
    つまりだれかコケたら終わるし
    コケなくても終わる
    スキルマップで確認

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  27. やばい

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  28. ヒアリング
    テストコード書いたことないひと。挙手。
    これはまずい
    土台固めたいが、
    すでにコミット案件が、、

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  29. いろいろやばい

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  30. 焦ってもテンパっても良いこと無い
    地道に、計画的に、戦略的にやろう

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  31. Agenda
    1. マネージャーになるまでの経緯
    2. WHIのプロダクト開発とチーム発足
    3. マネージャーになってからの気づきと支え
    4. 想っていること考えていること

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  32. ひとまずやるべきは
    ● サブシステムの保守体制強化
    ● プログラマーとしての能力強化

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  33. 地道にやりたいが急いでやりたい
    ただし工数に余裕はそんなにない

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  34. キーワードは
    「効率よく」「着実に」「迷いなく」
    「一緒にやる」「コツコツやる」

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  35. ぜんぶ今までやってきたことを応用できるんじゃね?!
    気づき

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  36. 工数をしっかり計測し、
    ボトルネックや改善できる点を見つける
    気づき-効率よく

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  37. 見積もりや振り返りのためデータ収集をする
    Togglを利用して工数を精密測定
    APIでデータを抜き取り集計
    チケット1つにどのくらい
    かかるかわかったりする。
    TODOごとに集計すれば、
    平均してどこにどのくらい
    工数かかるかも見積もれる。

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  38. 毎日進んでる感が無いと、モチベーションキープ難しい
    進捗見えないとサポートを得るのも提供するのも難しい
    気づき-着実に

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  39. TODO分解で着実にGoalに迫る
    Goal
    TODO
    TODO
    TODO
    TODO
    TODO
    TODO
    X時間
    X時間
    X時間
    X時間
    X時間
    X時間
    Small
    Goal
    Small
    Goal
    Small
    Goal
    Small
    Goal
    Small
    Goal
    Small
    Goal
    2~4時間で終わるレベルまでTODOを分解できるようになると、マネジメント側
    の進捗管理上も、自分のモチベーションの観点でもVery Good!

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  40. やることがたくさんありすぎ
    何からやればよいか、どうやって進めたらいいか
    気づき-迷いなく

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  41. 緊急度・重要度を見極め迷いなく
    重要
    緊急


    4 3
    9:00 1
    10:00 3
    11:00 2
    12:00 休憩
    13:00 2
    14:00 2
    15:00 2
    16:00 2
    17:00 4
    例えば、、
    翌日期限

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  42. 1人でやるにも続かないし
    自分を超えることができない
    スケールもムズい
    気づき-一緒にやる

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  43. 2番目に踊る人になるといいことある
    参考:二人目に踊るやつがいる組織は強い https://note.com/sho0113/n/n4468b7d5cb0e

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  44. できないことをできるようにする
    日々一歩ずつ確実に成長するには
    気づき-コツコツやる

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  45. 生きたスキルを持ち続けるAction Plan
    日頃から訓練する
    ● 毎日何かしらのコードを書く
    ● 毎日プロダクトのコードに触れる
    ● 必要そうなコミュニティには突撃し
    てみる
    ● 個人開発で気になる技術に触れる
    etc...
    ▶主体的にやることが最も重要!!

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  46. 生きたスキルを持ち続けるAction Plan
    日頃から訓練する
    ただし、練習時間は取りにくい
    →業務の中や業務関連のモノで経験とス
    キルを上げていく事が重要
    1. 学んだことを即実戦投入
    2. 日次振り返り

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  47. 1. 学んだことを即実戦投入
    INPUT
    勉強会、レビューなど
    OUTPUT(Practice)
    復習、実践
    OUTPUT(Business)
    実戦
    仕事、タスクごとにテーマ
    を課す。
    他はダメでもこれだけは自
    分のものにする、inputする
    という意識で取り組む。
    ▶仕事の意味付け
    inputしたものはすぐに
    outputする。
    理想は24時間以内。
    例)MockMvcの書き方を勉
    強会で学んだ。
    ⇒翌日、担当しているモジ
    ュールで実際に書いてみる。
    同様のモノに触れるのが3回
    目なので、質もスピードも
    高い状態で、パフォーマン
    スが上がる。

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  48. 2. 日次振り返り
    自力でできなかったこと
    を書き出す TODOリストにする 消し込む
    その日、できなかったこと、
    苦戦したこと、誰かのサポ
    ートを受けたこと、を思い
    出しておく。
    アクションプランとともに
    TODOにリストアップする。
    アクションプランには
    outputを含めます。
    inputだけでは足りないです。
    できるだけ早いうちに、
    日々、愚直に消し込んでい
    く。
    1ヶ月とか経つと忘れるので
    完全に忘れる前にやる。

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  49. 生きたスキルを持ち続けるAction Plan
    日々ステップアップし
    日頃から訓練する 常にハイパフォーマンス
    を出せる状態

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  50. 最も効率のいい勉強法を身に着けてからいい感じな話
    https://soepysoechang-af.hatenablog.jp/entry/2021/11/24/095339
    生きたスキルを持ち続けるAction Plan

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  51. チームマネジメントに応用
    応用

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  52. 見積もりや振り返りのためデータ収集をする
    工数と実績を
    突き合せ
    次の目標を設定
    再び計測
    チームとしての
    成長のサイクル

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  53. TODO分解で着実にGoalに迫る

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  54. 緊急度・重要度を見極め迷いなく
    チケットの優先順位
    年間計画の優先順位
    ※GASと関数を駆使
    考え方をチームの計画に応用

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  55. チーム運営基盤を整えた
    本題に入ろう

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  56. ● サブシステムの保守体制強化
    ● プログラマーとしての能力強化

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  57. ● モブワーク
    ● ノーガードサブ対策
    チームの知識、技術の底上げ

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  58. モブワーク
    ● 51回以上実施
    ● 内容は多岐にわたる
    ○ モブプロ
    ○ ハンズオン
    ○ 打鍵
    ○ あつ読み
    ○ サブ勉強会
    ○ 雑談会 etc

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  59. ノーガードサブ対策
    ● 60回以上実施
    ● ほぼ全てにドメインと標準レベル
    の使用方法をドキュメント化

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  60. 個人的にはペアプロをメンバーと
    メンバー同士でペアプロも
    チームの知識、技術の底上げ

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  61. チームマネジメント、プロジェクトマネジメント
    は、意外と個人でやってきたことが応用できる。

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  62. 成果(まだ1年)
    {
    New
    Commers
    生産性を徐々に上げている
    (1件あたりの工数が減少傾向)
    version単位の対応件数も増やせている

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  63. 成果(まだ1年)
    2022年1月時点 2023年1月時点
    ベテランが1人抜け
    新人が2人合流したが
    ・△以上が明らかに改善
    ・◯以上も0が減っている

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  64. チームとして確実に成長している
    仕組みづくりとAction Planはマネージャーになる前までに
    やってきたことの応用で結構やれている
    マネージャーになる前までにやってきたスキルが、
    なんだかんだピンチのときの支えになっている

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  65. Agenda
    1. マネージャーになるまでの経緯
    2. WHIのプロダクト開発とチーム発足
    3. マネージャーになってからの気づきと支え
    4. 想っていること考えていること

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  66. 大きく4つあります。(私の場合)

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  67. ● チームの成果を最大化、最速化したい
    ● 隣のチームに負けたくない
    ● 自分を追い越していく、匹敵するメンバーと仕事したい
    ● 「今までの自分の成果×人数」以上の成果を常に出したい
    変わらぬ考えと想い
    メンバー各位が成長し続けられるように、
    メンバーが成長し活躍できる機会を作り出す
    最重要
    そのために

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  68. 試行錯誤
    参考:エンジニアリングマネージャーになって1か月でやった7つの事とやりたい2つの事
    デイリースクラム
    週次振り返り
    One On One ペアワーク
    モブワーク
    ドキュメンテーション
    trello
    あつ読み
    ペアプロ
    ハンズオン
    プロマネ
    仮説検証思考

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  69. WHIのマネージャーは複数の立場がある

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  70. ● 組織の長としての役割
    上司部下の関係
    (上にいることがある)

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  71. ● プロジェクトのリーダーとしての役割
    先頭を前を走る事が多い

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  72. ● チームのリーダーとしての役割
    輪の中にいることが多い

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  73. ● メンター、トレーナーとしての役割
    隣りにいることもある

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  74. チームとしての成長
    そのためのチームメンバーの成長
    どんな立場であってもこれを思い続け、挑戦し続ける

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  75. WHIのマネージャーはいろんなことをやっているが、
    メンバー時代の延長線上のスキルでやれることも結構ある。
    一方で、「成果を出す」ことから「成果を出させる」ことに
    役割が変わるので、スキルの使い方が変わる。
    他者の成長・成果のために自分のスキルを使える人が、マネ
    ージャーにふさわしい。
    最後に

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  76. 才能とか、天性の素質とかではなく、
    愚直に戦略を練り、
    逆算思考、仮説検証により問題と対峙することができれば、
    誰にでもチャンスがある。
    それがマネージャーの仕事だと思います。
    最後に

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