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ICH E12 新規高血圧治療用製剤の臨床評価
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xjorv
February 17, 2021
Education
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ICH E12 新規高血圧治療用製剤の臨床評価
ICH E12は新規高血圧治療用製剤の臨床評価についてのガイドラインです。
xjorv
February 17, 2021
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Transcript
ICH E12 新規高血圧治療用製剤の臨床評価 2021/1/22 Ver. 1.0
ガイドラインの概要 高血圧の治療に用いられる新規有効成分について • ガイドラインとしてではなく、基本文書として整備 • 完全な調和には至っていない • 他のICHや各国のガイドラインを背景とする
効能評価の一般的原則 収縮期/拡張期血圧への影響が効能であるものが対象 • 拡張期血圧をエンドポイントとしたものが多い • 収縮期血圧も対象としないといけない • 死亡・罹患率を評価項目とする研究は通常求められない • 死亡・罹患のリスク要因は研究の対象となる
研究対象となる患者群 様々な背景を持つ本態性高血圧*の患者を対象とする • 軽度から中程度の病状にある患者を研究対象とする • 重度の患者・併発症を持つ患者も対象とする • 併発症により器官に障害を持つものはプラセボ対象としない • 基本的にはすべての患者層を含む研究を行う
*原因不明の高血圧を本態性高血圧(Essential Hypertension)と呼ぶようだ *高齢者や特殊条件での高血圧患者に対しては層別化した研究を行うとされている
抗高血圧性の評価 ベースラインからの変化を対照と比較し、評価項目とする • 副次項目として、事前に定義した評価値を用いてよい • 治療後血圧が主要評価項目となる • 短期~長期の経時変化を取ってもよい
抗高血圧性の評価 ベースラインからの変化を対照と比較し、評価項目とする • 血圧は通常*正確に測定することが難しい • 短期研究は盲検、プラセボ対照で実施する • プラセボありの用量応答性研究などが推奨される • 長期研究では同効能有効成分を対照とする
• T/P比*をエンドポイントの一つとする *時間や状況、心理状態によるばらつきが大きい。ABPM(24時間測定)を用いると正確な測定がしやすい *Trough/Peak ratio、ABPMで有効成分による血圧低下が大きい時点(Peak)と小さい時点(Trough)での低下した血圧の比を指す
薬力学研究 薬力学研究を必要とする • 血行動態、腎機能、神経体液因子*への影響を調べる • 影響の大きさ、用量応答性、時間変化を調べる • 通常プラセボ対照で実施する *神経に影響を与えることで腎機能・心拍等に影響を与える血中に含まれる物質を指していると思われる。バソプレシンやアンジオテンシンなど
用量応答性研究 ランダム化、固定用量での並行群間研究が必要 • プラセボに加えて、最低でも3用量で検証する • 高血圧への効能を示すことができるデザインを採用する • 最小・最大用量を検証できる形が望ましい *神経に影響を与えることで腎機能・心拍等に影響を与える血中に含まれる物質を指していると思われる。バソプレシンやアンジオテンシンなど
標準治療法との比較研究 感度を確認するため、プラセボを含む形で行う • プラセボ、同効能有効成分、被験薬の3-armが望ましい • 長期ではプラセボを途中除外する形で行うとよい *神経に影響を与えることで腎機能・心拍等に影響を与える血中に含まれる物質を指していると思われる。バソプレシンやアンジオテンシンなど
安全性の検証 高血圧は患者数が多いため、E1に従うと被験者が少ない • E1では慢性投与では1500人程度で十分とされている • 起立時等の血圧の過剰低下を検証する • 血液血管系や器官へのダメージを評価しておく
他の抗高血圧薬との併用 短期~長期における併用の影響を調べておく • 高血圧薬は他の医薬品と併用される場合が多い • 併用時の効能・安全性の検証が重要となる • 要因研究や非応答性患者での検証を実施する