Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ICH E17 多地域での臨床開発 2
Search
xjorv
February 24, 2021
Education
0
150
ICH E17 多地域での臨床開発 2
ICH E17は多地域での臨床開発についてのガイドラインです。2では差異の事前検討、被験者・用量の選択、エンドポイント設定についてまとめています。
xjorv
February 24, 2021
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
1
5.4k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
440
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.4k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6k
粉体特性2
xjorv
0
2.4k
粉体特性1
xjorv
0
2.8k
皮膜5
xjorv
0
2.2k
皮膜4
xjorv
0
2.1k
皮膜3
xjorv
0
2.1k
Other Decks in Education
See All in Education
JPCERTから始まる草の根活動~セキュリティ文化醸成のためのアクション~
masakiokuda
0
180
Data Management and Analytics Specialisation
signer
PRO
0
1.4k
探究的な学び:Monaca Educationで学ぶプログラミングとちょっとした課題解決
asial_edu
0
380
미국 교환학생 가서 무료 홈스테이 살면서 인턴 취업하기
maryang
0
110
社外コミュニティと「学び」を考える
alchemy1115
2
160
日本の教育の未来 を考える テクノロジーは教育をどのように変えるのか
kzkmaeda
1
200
The Art of Note Taking
kanaya
1
130
Data Processing and Visualisation Frameworks - Lecture 6 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
1
2.4k
2025年度春学期 統計学 第3回 クロス集計と感度・特異度,データの可視化 (2025. 4. 24)
akiraasano
PRO
0
120
Interaction - Lecture 10 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
0
2k
Common STIs in London: Symptoms, Risks & Prevention
medicaldental
0
130
ビジネスモデル理解
takenawa
0
4k
Featured
See All Featured
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
28
5.4k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
71
4.9k
KATA
mclloyd
29
14k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.5k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.7k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.4k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
2.8k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
790
Transcript
ICH E17 多地域での臨床開発 2 2021/1/29 Ver. 1.0
地域間の差異についての事前検討 規制・群などの内性・外性の差異を明らかにし、検討する • 最も最近の、信頼性の高いデータに基づき検討する • 検討はMRCTsの計画段階で実施する • MRCTs実施中においてもデータ収集・検討を続ける *Multi-Regional Clinical
Trials、MRCTs
地域間の差異についての事前検討 事前検討時には、以下について考慮する • 病状・診断方法等の地域間の差異 • 治療方法の差異 • 食事・環境・社会経済学的な差異 • 地域間での集団の遺伝的な差異
• 差異を緩和するデザインを取るが、一般性は下がる • 緩和しても差異は残るため、地域で層別化するのが普通
被験者の選択 差異を緩和し、治療への理解を深めるため慎重に設定する • 採用・除外条件を適切に設定し、被験者を選択する • 病状やリスクファクターを考慮する • 地域間での採用・除外条件の差がないようにする • 画像解析・バイオマーカーなどを使用してもよい
用量の選択 用量決定のために初期のPK/PD研究を行う必要がある • 民族間のPK/PDの差異を多地域/1地域の多民族で検証 • 検証結果に応じて追加のPD・用量応答性研究を検討する • 遺伝的特性とPK/PDの関連性を調べておくことが望ましい • モデルを用いた推測も有用
用量の選択 用量決定のために初期のPK/PD研究を行う必要がある • 用量選択の戦略を規制当局と議論しておく • 確証的MRCTsでは基本的に用法を同一として実施する • 安全性の懸念があれば、地域/民族により用法を変える
エンドポイントの選択: 主要エンドポイント すべての地域において同等の信頼性を持つ必要がある • 信頼性が高く、治療法が許容可能であるものであること • 十分に治療効果を検出可能であるものであること • エンドポイントに従い研究全体の被験者数を決定する •
合意をとれない地域があれば、統一したものを採用できない
エンドポイントの選択: 主要エンドポイント すべての地域において同等の信頼性を持つ必要がある • 自明なエンドポイント*以外では定義が必要となる • すべての地域で実施可能なエンドポイントを選択する • エンドポイント検証の時期・方法は規制当局と合意しておく *死亡など、定義が必要ないエンドポイントを指す
エンドポイントの選択: 副次エンドポイント すべての地域で合意しておくことが望ましい • 特定の地域のみに適用する場合でも、計画書には記載する • 副次エンドポイントについてもできるだけ正確に定める
エンドポイントの選択: その他考慮すべきこと 地域によりエンドポイントの重要性が異なりうる • 地域による差異を最小とするアプローチを準備する • 地域固有のエンドポイントは副次研究での検証を検討する • 副次研究とするか、独立研究とするかよく考慮して決める