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ICH_E9_臨床研究における統計解析の原則_3.pdf
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xjorv
January 09, 2021
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ICH_E9_臨床研究における統計解析の原則_3.pdf
ICH E9は臨床研究における統計解析の原則に関するガイドラインです。3では結果の比較とサンプルサイズについてまとめています。
xjorv
January 09, 2021
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Transcript
ICH E9 臨床研究における統計解析の原則 3 2021/1/7 Ver. 1.0
結果の比較方法: 優越性 プラセボや同効能の有効成分より優れていることを示す • 深刻な病状ではプラセボを対照に用いるのは避ける • プラセボの代わりに有効な治療(有効成分)を用いる *優越性はSuperiority、有効成分を対照に用いる場合をActive controlと呼ぶ
結果の比較方法: 同等性、非劣性 同効能の有効成分と同等、非劣性であることを示す • 同等性は有効成分が同じジェネリック医薬品で用いられる • 新規有効成分を同効能品と比べるときは非劣性を用いる • 多回投与などでも非劣性試験が行われる場合がある •
プラセボを含めて、絶対的な効果を調べる場合もある *同等性はEquivalence、非劣性はNon-inferiority
結果の比較方法: 同等性、非劣性 同効能の有効成分と同等、非劣性であることを示す • 優越性と比較して被験者の除外などの影響を受けやすい • 同効能品は有効性を証明されているものを用いる • どの程度同等、非劣性であればよいか計画書に記載する •
通常は信頼区間を設定し、同じとみなせる範囲を定める *同等性はEquivalence、非劣性はNon-inferiority
結果の比較方法: 同等性、非劣性 同効能の有効成分と同等、非劣性であることを示す • 同等性は両側、非劣性は片側の範囲を決める • 第一の過誤について注意を払う必要がある • 帰無仮説を棄却できないことを説明に用いてはいけない •
中断した患者では無効能だった可能性がある *同等性はEquivalence、非劣性はNon-inferiority
結果の比較方法: 用量応答性 ICH E4に従い研究デザインを構築する • 効能確認、効能と用量の関係等、調べることが多い • 目的は設定した用量、プラセボによって達成する • 結果をグラフ等で示すのも検定と同様に重要となる
• 必要な検定等は計画書にあらかじめ記載する
Group Sequential Designs 中間解析を行うような研究デザインのこと • すべての結果が出てから解析するより現実的 • 治験開始前に統計計画・方法を定めておく • 独立データモニタリング委員会*を設置することが多い
• 生存率などのエンドポイントの検証ではよく用いられる *Independent Data Monitoring Committee、盲検維持を行いながら中間解析を行う 生存率などの検証には時間がかかるため、中間解析が必要となる場合が多い
サンプルサイズ 目的達成のために必要十分な被験者数を設定する • 安全性・副次目的の達成には多めの被験者数が必要 • 主要評価項目、統計手法、帰無仮説などを元に決定 • 第1/第2の過誤を適切に調整する • イベントの発生率が対象なら、発生数が重要となる
サンプルサイズ 目的達成のために必要十分な被験者数を設定する • サンプルサイズの計算法と結果は計画書に記載する • ばらつきの変化に対しての頑強性が重要となる • 計算根拠となる値のばらつきは文献や予備研究から得る • 第1の過誤を5%、第2の過誤を10-20%に設定する
サンプルサイズ 目的達成のために必要十分な被験者数を設定する • 同等性、非劣性検証では、信頼区間を基に計算する • 中間解析を含む研究では、被験者数を固定できない • 最大数を固定しておいて、完了手順を定める