Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ICH S2 遺伝毒性研究 3
Search
xjorv
November 05, 2020
Education
0
250
ICH S2 遺伝毒性研究 3
ICH S2は遺伝毒性研究についてのガイドラインです。3では哺乳類でのin vivo試験についてまとめています。
xjorv
November 05, 2020
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
1
5.4k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
440
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.4k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6k
粉体特性2
xjorv
0
2.4k
粉体特性1
xjorv
0
2.8k
皮膜5
xjorv
0
2.2k
皮膜4
xjorv
0
2.1k
皮膜3
xjorv
0
2.1k
Other Decks in Education
See All in Education
Case Studies and Course Review - Lecture 12 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
1
2k
Course Review - Lecture 12 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.7k
2025/06/05_読み漁り学習
nag8
0
130
AIの時代こそ、考える知的学習術
yum3
2
160
RELC_2025_KYI
otamayuzak
0
110
SkimaTalk Introduction for Students
skimatalk
0
380
生成AIとの上手な付き合い方【公開版】/ How to Get Along Well with Generative AI (Public Version)
handlename
0
460
Gesture-based Interaction - Lecture 6 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.7k
ThingLink
matleenalaakso
28
4.1k
社外コミュニティと「学び」を考える
alchemy1115
2
170
2025年度春学期 統計学 第3回 クロス集計と感度・特異度,データの可視化 (2025. 4. 24)
akiraasano
PRO
0
130
Dashboards - Lecture 11 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
1
2k
Featured
See All Featured
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
4
200
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.3k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Visualization
eitanlees
146
16k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
233
140k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
271
27k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
337
57k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.5k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.6k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
15
1.5k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
45
7.4k
Transcript
ICH S2 遺伝毒性研究 3 2020/10/29 Ver. 1.0
In vivo試験の推奨事項: 染色体異常検出 骨髄細胞の染色体異常・小核化で調べる • マウス・ラットの骨髄細胞を用いる • マウス末梢血赤血球・ラット網状赤血球を用いることもある • フローサイトメトリーなどはバリデートして用いる
*赤血球は小核を調べるのに用いる。フローサイトメトリーは各細胞のDNA量を測定する方法
In vitro試験: その他の遺伝毒性試験 in vivo/vitro試験を検証するために追加試験を行うこともある • 細胞分裂が起こりにくい場合28日試験が必要 • 5つの試験法でDNA変異を計測する場合もある 1.
1細胞ゲル電気泳動(Comet Assay) 2. アルカリ抽出法 3. 遺伝子組み換えマウスでの遺伝子変異試験 4. DNA共有結合試験 5. 肝臓でのDNA合成の測定試験
用量決定: 短期試験 1-3回投与では2000mg/kgを上限とする • 最大用量は1 mMまたは0.5 mg/mL • 耐性を示した場合は毒性から決定する •
Comet Assayや変異試験から決定するときもある • 最小用量は最大容量の2-3ケタ低量になる
用量決定: 多回投与試験 2つのオプションがある • Option 1 毒性試験の用量を用いる • Option 2
1. Maximum feasible Doseから決定する 2. 14日以上の試験なら1000mg/kgとする 3. 飽和にいたる用量 4. 急性投与量の半分 のどれか
血球・骨髄毒性があるものについて 毒性を示す量の半分程度で実施する • 3-4日処理した時点での血液の試験 • in vitroでの哺乳類細胞での小核試験 • 急性用量での骨髄細胞小核試験 などの追加試験を行うことも有用
in vivoで陰性の場合 in vitroを実施しない/陽性の時には毒物動態の検証が必要 • 細胞毒性試験: 小核試験/肝臓での試験など • 暴露: 血中量・血漿中量、組織濃度
in vitroで陽性の時、以下のin vivo試験を検証する 他の投与経路・種・組織で検証することもできる
in vivo/vitroで陰性の場合 通常の吸収・分布・代謝・排出研究に結果は従う
in vivoでのサンプリング時間 OECD(1997)に従い実施する • 数週の試験で実施するときは、最終投与の次の日 • その他の場合は試験により適切に選ぶ 1. DNAダメージなら最終投与後2-6時間 2.
単回投与なら投与数時間後と24時間後
使用する動物の数 OECDの推奨に従い実施する • 毒性試験に用いるすべての動物を対象にはしない • 毒性試験用検体からランダム抽出して実施する
オス/メスのげっ歯類の使用 性別特異的医薬品では、適切な性別を選択する • 急性投与では、性差がある場合両方を用いる • 普通はオスだけ使っていれば問題ない • 性差がなければ、結果は片方の性のものを用いる* *多回投与のとき
投与経路 臨床での投与経路を用いる • 全身暴露を調べるときには変えてもよい *部分投与剤(皮膚剤など)での全身曝露について調べる場合を指す
陽性対照の使用 すべての検査で準備しなくてよい • 定期的な実施を行う • 検査の信頼性が立証されてから準備する