日本薬局方－一般試験法 1.12 メタノール試験法

メタノールは体内で酸化され、ホルムアルデヒド、ギ酸を発生させるアルコールです。ホルムアルデヒド・ギ酸は共に強い毒性を持つため、医薬品中への混在を防ぐ必要があります。メタノール試験法はメタノールの限度試験で、溶媒などに用いられるエタノール中のメタノール混入について調べるものです。

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1. 日本薬局方－一般試験法 1.12 メタノール試験法 2020/6/15 Ver. 1.0
2. メタノール試験法 エタノール中に混在するメタノールを試験する方法 • 記載はないが、限度試験の一つだと思われる • 体内で酸化され、ホルムアルデヒド、ギ酸になる • ギ酸の発生により毒性を持つ
3. 試液 標準液とA、B液を用いる 標準液 メタノール1gを水で1000mLにする。この液5mLに95%エタ ノール2.5mLと水を加えて50mLにする(0.01%メタノール) A液 リン酸75mLに水を加えて500mLとし、過マンガン酸カリウム 15gを加えて溶かす B液 硫酸を等量の水に加え、冷後500mLにシュウ酸2水和物25gを 加えて溶かす
4. 操作法 アルデヒドのフクシン亜硫酸呈色反応で測定する • 試料1mLに水を加えて20mLとする • 5mLを取り、A液を2mL加える • 15分放置し、B液を2mL加えて脱色する • フクシン亜硫酸試液5mLを加えて混和する • 30分放置し、呈色を標準液と比較する ＊フクシン亜硫酸とアルデヒドの呈色では桃色～青色を示すようだが、ホルムアルデヒドでの色はわからない