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エンジニア駆動DXへの招待 ~チームの隙間を埋めるための3つの提案~

エンジニア駆動DXへの招待 ~チームの隙間を埋めるための3つの提案~

2022/04/15 Qiita Meetup エンジニア駆動で進めるDXとは?
https://increments.connpass.com/event/243190/
での講演資料資料です。

中野康雄(ARI)

April 15, 2022
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Transcript

  1. 2 自己紹介 中野 康雄(なかのやすお) 兵庫県宝塚市出身 ARアドバンストテクノロジ株式会社 取締役 専務執行役員(エンジニア部門管掌) 兼TechCoE事業室長 《当社での主な役割》

    • 全社戦略、事業計数管理 • 全社PMO、技術CoE、社内インキュベーション • 採用強化、重要アカウント対応 など 《これまでのキャリア》 • ITコンサル&PM(10年) • ECモールサービスPdM/EM(2年) • マネジメントコーチ起業(2年) を経て現職10年目 2020年Qiitaで投稿した記事が好評に!  元流通経済大学 非常勤講師(Eビジネス論)  CertifiedScrumMaster/PMP/情報処理安全確保支援士 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト JDLA G検定  Twitter/note/Qiita:@yasuoyasuo
  2. 5 今日の期待  対象: • エンジニア&デザイナーの方 • そうした方々のチームMgr職にあたる方  狙い:

    • DXトレンド&気運をチームの成果とご自身のキャリ アアップに前向きに活かすためのご提案  こちらではお話しないこと: • 具体的な技術論には触れません
  3. 9 IT/デジタル施策は3つのレイヤーで考えるとわかりやすい 民間企業におけるDXの事例と課題 / 20210623(@yuzutas0氏、2021)をもとに加筆 https://speakerdeck.com/yuzutas0/20210623 • 手帳に商談メモ→Salesforceで記録 • 契約書を郵送→DocuSignで締結

    • 注文用紙に記録→iPadのレジアプリ • 迷惑投稿の自動検知 • 顧客スコアによる自動ナーチャリング • AI-OCRを活用した受発注の自動化 • ラジオ番組のポッドキャスト配信 • 建設業のデジタル施工 • 電子出版 デジタイゼーション デジタライゼーション デジタルトランスフォーメーション 例
  4. 11 身近でDXだと感じている事例  創業70年の美容ディーラー様  美容の未来に向けた「インテリ ジェンス企業」を目指す  経験による知恵に、新たなテクノ ロジーを掛け合わせ、サロン、美

    容師、メーカー、顧客を始め、美 容業界を応援  改革を各方面で推進されている https://www.kikuya-bisyodo.co.jp/ 事例:きくや美粧堂様 Before After カタログ&FAX注文 ECサイト リアル美容技術研修 動画サービス サロン特化POSレジ サロンアプリ プラットフォーム
  5. 14 これらに共通することは何か? Before After カタログ&FAX注文 ECサイト リアル美容技術研修 動画サービス デジタルベースの新サービス 他人の分析結果を元に

    記事を企画執筆 貴社自らデータを分析して 記事を企画執筆 職員の要望を元に SEが開発 職員自ら開発 制約の中でのサービス エンジニアの方の リーダーシップと フォロワーシップの 高度な共存
  6. 17 「エンジニア駆動DX」という提案 https://note.com/nhk_syuzai/n/n96fdcdf4200d https://kahoku.news/articles/20220409khn000011.html  エンジニアチームがビジネスメンバーや他のチームを巻き込みながら、 時にリーダーシップをとり、時に裏方的なハブやファシリテーター役とし てフォロワーシップを発揮しながら、DXを進めていくアプローチ  リーダーシップ

     IT/デジタル領域を中心とした最適化  IT/デジタルとの距離の近さを武器にした事業も含めた積極的な提案と 推進  フォロワーシップ  ビジネスサイドの方のITデジタルへのチャレンジも全力でサポート!  相談ウェルカムなスタンスを醸し出せるかが鍵  普段磨いているファシリテーション力や整理力を効果的に活かす
  7. 18 包括的にDXを推進する大きな流れ(一例) モチベーション 確認と合意 スコープ定義 (内製化方針含) 顧客体験の変革 (事業開発) 自社組織の変革 企画設計

    調査 企画 調達 構築 PMF グロース CS Biz-Devライフサイクル導入 内部改革 人の課題 ITの課題 仕組みの課題 育成 採用 業務委託 ビジネスプロセス改革 評価制度改革 クロスファンクショ ナルチーム組成 採用プロセス強化 採用競争力強化 実践教育 デジタル知識教育 意識改革 共感醸成 打ち手 KPI設定 定着 成果 サービス型 組織形成 打ち手 KPI設定 定着 成果 打ち手 KPI設定 定着 成果 IT内製化改革 社内 CoE組織 DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実(@naoto氏 2021)を元に加筆 https://note.com/naoto111/n/nebd8adf8e69e DevOps基盤 DXの流れ
  8. 19 再上流は経営者の仕事であることは間違いない モチベーション 確認と合意 スコープ定義 (内製化方針含) 顧客体験の変革 (事業開発) 自社組織の変革 企画設計

    調査 企画 調達 構築 PMF グロース CS Biz-Devライフサイクル導入 内部改革 人の課題 ITの課題 仕組みの課題 育成 採用 業務委託 ビジネスプロセス改革 評価制度改革 クロスファンクショ ナルチーム組成 採用プロセス強化 採用競争力強化 実践教育 デジタル知識教育 意識改革 共感醸成 打ち手 KPI設定 定着 成果 サービス型 組織形成 打ち手 KPI設定 定着 成果 打ち手 KPI設定 定着 成果 IT内製化改革 社内 CoE組織 DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実(@naoto氏 2021)を元に加筆 https://note.com/naoto111/n/nebd8adf8e69e DevOps基盤 これは経営者の仕事 DXの流れ
  9. 20 我々はつい自分の担当とそうでないところをすみ分ける傾向が高い?(主観) モチベーション 確認と合意 スコープ定義 (内製化方針含) 顧客体験の変革 (事業開発) 自社組織の変革 企画設計

    調査 企画 調達 構築 PMF グロース CS Biz-Devライフサイクル導入 内部改革 人の課題 ITの課題 仕組みの課題 育成 採用 業務委託 ビジネスプロセス改革 評価制度改革 クロスファンクショ ナルチーム組成 採用プロセス強化 採用競争力強化 実践教育 デジタル知識教育 意識改革 共感醸成 打ち手 KPI設定 定着 成果 サービス型 組織形成 打ち手 KPI設定 定着 成果 打ち手 KPI設定 定着 成果 IT内製化改革 社内 CoE組織 DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実(@naoto氏 2021)を元に加筆 https://note.com/naoto111/n/nebd8adf8e69e DevOps基盤 教育活動は頼まれれば 施策はやるけどビジ ネス成果だしは現場 の仕事ですよね 採用も頑張るけど主は 人事ですよね? ここは上が決めることですから 最近注目も集まり 意識も高まっている! DXの流れ
  10. 21 主体的にDX全工程に主体的に関わっていく存在でありたい モチベーション 確認と合意 スコープ定義 (内製化方針含) 顧客体験の変革 (事業開発) 自社組織の変革 企画設計

    調査 企画 調達 構築 PMF グロース CS Biz-Devライフサイクル導入 内部改革 人の課題 ITの課題 仕組みの課題 育成 採用 業務委託 ビジネスプロセス改革 評価制度改革 クロスファンクショ ナルチーム組成 採用プロセス強化 採用競争力強化 実践教育 デジタル知識教育 意識改革 共感醸成 打ち手 KPI設定 定着 成果 サービス型 組織形成 打ち手 KPI設定 定着 成果 打ち手 KPI設定 定着 成果 IT内製化改革 社内 CoE組織 DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実(@naoto氏 2021)を元に加筆 https://note.com/naoto111/n/nebd8adf8e69e DevOps基盤 主従濃淡はあれど すべてに主体的に 関われる存在に このレイヤーから 意見を求められる または自主提案していくスタンス (間違いを許容する風土が大前提) DXの流れ フォロワーシップ中心 リーダーシップ中心
  11. 24 私が知るMr.デジタルGiverの例 https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2017/012602/ ベネッセホールディングス 事業開発本部事業開発部 プログラミング教育プロジェクトリーダー 後藤義雄さん(役職は取材当時)  IPA未踏ソフトウェア創造事業 採択プログラマー

     ITコンサルから事業会社へ転職  当初はなかなか職場にも馴染めずとのこと  周りの方の業務の困りごとをEXCELマク ロなどを駆使して積極的に解決  ITの実力以上にその人間性が社内に広がり 機会が広がり、結果を出す  シリコンバレーでのオフィス立上げに抜擢
  12. 29 ②視座を上げる知識を学ぶ  知識を得るとは、自分の視点を 高めることに繋がる(リベラル アーツ的発想)  とりわけ専門職の方は、自分の 領域を「深化」させる知識を優 先させがち(私の理解)

     自らの視座を高めるような知識 習得にも挑戦してみて欲しい 知識 理 解 が 重 な ら な い 重 な り が で き る 自分 他の領域のエンジニア マネージャー・経営者 ビジネス側の人
  13. 36 先のブログ記事より別の引用 https://note.com/naoto111/n/nebd8adf8e69e “DXってのは、デジタルがコモディティ化する「前」に 完成した「ビジネスの型」を、デジタルを前提としてリ デザインすること” “どこの会社もDXにつまずくのは、デジタルをツール やソフトウェアの問題だと思っているからだ。問題の 根本は「人」と「制度や仕組み (プロセス)」にある。”

    “システムは買える。ソフトウェアは作れる。だが、使 い手である人はそう簡単には変われない。新しい知 識を得ることも、習慣化していないと難しいし、習慣 や文化を変えるのはもっと難しい。” “現場はすでに最善を尽くしている。問題があるとす れば、仕組みだ。そしてそれを変えうるのはリーダー だけである。”