Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ソフトウェアアーキテクチャーの基礎 エンジニアリングに基づく体系的アプローチ/Fundamen...
Search
yayoi_dd
December 26, 2024
Technology
0
120
ソフトウェアアーキテクチャーの基礎 エンジニアリングに基づく体系的アプローチ/Fundamentals of Software Architecture: A Systematic Approach Based on Engineering
弥生株式会社 もくテク
読んでよかった技術書・ビジネス書LT
https://mokuteku.connpass.com/event/340131/
yayoi_dd
December 26, 2024
Tweet
Share
More Decks by yayoi_dd
See All by yayoi_dd
“お客さま視点”を手に入れろ!! / Get the Customer’s Perspective!!
yayoi_dd
0
100
プロジェクト改善、まずは“ネタ出しの文化”から / Improving Projects Starts with a Culture of Idea Generation
yayoi_dd
0
100
使いにくい仕様を改善した件 / How We Improved a Difficult-to-Use Feature
yayoi_dd
0
110
弥生のQAエンジニア 品質保証活動と今後の課題 / Yayoi QA engineers, Quality assurance activities and future challenges
yayoi_dd
0
150
【弥生】20250130_AWSマルチアカウント運用セミナー登壇資料
yayoi_dd
2
5.1k
Amazon OpenSearchのコスト最適化とZeroETLへの期待 / Amazon OpenSearch Cost Optimization and ZeroETL Expectations
yayoi_dd
1
160
フロントエンドとバックエンド非同期連携パターンのセッションを見てきた話 / Talk about seeing a session on front-end and back-end asynchronous coordination patterns
yayoi_dd
0
100
reInventで学んだWebシステム運用のBadDayへの備え方 / How to Prepare for BadDay in Web System Operations Learned at reInvent
yayoi_dd
0
78
AWS reInventで感じた世界に見る生成AIの競争 / Competition in Generative AI as Seen Around the World at AWS reInvent
yayoi_dd
0
81
Other Decks in Technology
See All in Technology
SCONE - 動画配信の帯域を最適化する新プロトコル
kazuho
1
400
プロダクト開発と社内データ活用での、BI×AIの現在地 / Data_Findy
sansan_randd
1
540
AIでデータ活用を加速させる取り組み / Leveraging AI to accelerate data utilization
okiyuki99
4
1.2k
マルチエージェントのチームビルディング_2025-10-25
shinoyamada
0
200
IoTLT@ストラタシスジャパン_20251021
norioikedo
0
140
アウトプットから始めるOSSコントリビューション 〜eslint-plugin-vueの場合〜 #vuefes
bengo4com
3
1.8k
Building a cloud native business on open source
lizrice
0
190
20251027_マルチエージェントとは
almondo_event
1
460
Amazon Athena で JSON・Parquet・Iceberg のデータを検索し、性能を比較してみた
shigeruoda
1
150
Okta Identity Governanceで実現する最小権限の原則
demaecan
0
150
NLPコロキウム20251022_超効率化への挑戦: LLM 1bit量子化のロードマップ
yumaichikawa
3
540
猫でもわかるAmazon Q Developer CLI 解体新書
kentapapa
1
110
Featured
See All Featured
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
10
890
BBQ
matthewcrist
89
9.9k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
7
640
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.7k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
44
7.8k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
140
34k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
Done Done
chrislema
185
16k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Transcript
ソフトウェアアーキテクチャーの基礎 エンジニアリングに基づく体系的アプローチ 弥生株式会社開発本部 大森翔太朗
自己紹介 名前 大森翔太朗 入社年月 2024年5月中途入社 所属チーム スマート証憑管理チーム
働き方 ほぼリモートワーク(月数回イベントがあるときだけ出社) 習慣 出社タイミングで社内図書館(弥生図書館)で本を借りる 社内Slack(アイコン)
今回紹介する書籍 ソフトウェアアーキテクチャの基礎 ―エンジニアリングに基 づく体系的アプローチ | Mark Richards, Neal Ford, 島田
浩 二 |本 | 通販 | Amazon 弥生図書館にあります 発売日:2022年3月 発行:オライリージャパン 著者:Mark Richards,Neal Ford,島田 浩二(訳) 内容:ソフトウェアアーキテクチャの基礎スキル(マインド面・技術面など全般)
書籍を読むきっかけ 引用元:「ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ」著者来日!11/26東京・浜松町開催|アーキテク チャConference 2024
アーキテクチャConference講演テーブル 引用元「ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ」著者来日!11/26東京・浜松町開催|アーキ テクチャConference 2024
そもそもアーキテクチャーって何?
登壇者Nealさんの書籍を社内図書館で発見
書籍の冒頭でアーキテクチャーについて あえて定義していない 趣旨の記述を述べている。 時代によって変化していっているから明確に定義できないという理由も 述べています。 時代によって登場した代表的なもの ・アジャイル ・コンテナ etc
書籍の構成 ・1章 イントロダクション ソフトウェアアーキテクトのマインドについて ・Ⅰ部 基礎 アーキテクトで登場する基本的な用語等の説明 ・Ⅱ部 アーキテクチャースタイル 技術的な話。アーキテクチャーの代表的なパターン紹介
・Ⅲ部テクニックとソフトスキル チーム間やステークホルダーとのコミュニケーション等の話。
1章 イントロダクションで紹介したいこと ・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが期待される。 1.2 アーキテクチャへの期待から引用 ・ソフトウェアアーキテクトはトレードオフがすべてだ。 1.4 ソフトウェアアーキテクチャーの法則から引用
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 1.アーキテクチャー決定を下す 指定せず「ガイドする」ことを意識する必要ある。 Ⅲ部テクニックとソフトスキルで具体的に紹介 ・テクニック ディシジョンレコードについて紹介している。 ・コミュニケーション べきすべきを使わず開発チームとコミュニケーションするやり方を紹介している。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 2.アーキテクチャーを継続的に分析 「アーキテクチャーの存続力」に目を向ける必要がある。 随時関わる話題は書籍で登場 パフォーマンスや可用性、スケーラビリティなど特性をビジネスと技術両面で継続 的に評価していく意識が必要ということを述べている。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 3.最新のトレンドを把握し続ける 「アーキテクチャーには、最新の技術や業界の動向を常に把握し続け ることが求められる。」 24章キャリアパスで具体的に紹介 1日20分の時間を使って技術の幅を広げるなどのテクニックを紹介している。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 4.決定の順守を徹底する 「アーキテクチャー決定や設計指針の順守を徹底することが期待される。」 6章アーキテクチャ特性の計測と統制で具体的に紹介 適応度関数についての説明。 コンポーネント循環度を適応度関数としてコードに組み込むことで客観的に構造 の複雑さを評価する例などを紹介。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 5.多様なものに触れ、経験している 「さまざまな技術、フレームワーク、プラットフォーム、環境に触れてい ることが期待される。」 随時関わる話題は書籍で登場 1種類のキャッシュソフトの専門家より10種類のキャッシュソフトの長所と短所をよ く押さえる方がアーキテクトとしては価値が高いと述べている。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 6.事業ドメインの知識を持っている 「事業ドメインに関する一定の専門知識が求められる。」 随時関わる話題は書籍で登場 ステークホルダーの説得や要件理解のためドメインの知識は技術と同様に重要と 述べている。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 7.対人スキルを持っている 「チームワークやファシリテーション、リーダシップなど、卓越した対人 スキルを持ち合わせていることが期待されている。」 随時関わる話題は書籍で登場 Ⅲ部テクニックとソフトスキルで具体例が紹介されている。
・ソフトウェアアーキテクトには主に次の8つが 期待される。 8.政治を理解し、かじ取りする 「企業の政治的風土を理解し、政治をかじ取りする能力が求められる」 23章交渉とリーダシップのスキルで具体的に紹介 ステークホルダーや開発チームや他アーキテクトとどういったコミュニケーションを していくべきかを具体的に述べている。
・ソフトウェアアーキテクトはトレードオフがすべてだ。 書籍の中でもたびたび登場する重要ワードです。 講演や続編の書籍でも「トレードオフ」は、何度も登場します。 アーキテクチャーを決定する上で完璧なものはなく、 必ず「トレードオフ」があるということを毎回述べています。
Ⅱ部 アーキテクチャースタイルで 紹介したいこと ・アーキテクチャースタイルの評価表
・アーキテクチャースタイルの評価表 引用: https://speakerdeck.com/findyinc/modern-trade-off-analysis
続編も出てます Amazon.co.jp: ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ ―分 散アーキテクチャのためのトレードオフ分析 : Neal Ford, Mark Richards,
Pramod Sadalage, Zhamak Dehghani, 島田 浩二: 本 弥生図書館にあります
・まとめ ・アーキテクトで重要なことは「トレードオフ」 ・アーキテクトは、ビジネス面、技術面含め幅広い領域の知識が 求められる。
参考資料リンク アーキテクチャConference2024の登壇資料一覧