SRE は管理職に向いている

2025/10/31 開催 ゆるSRE勉強会の登壇資料です。
https://yuru-sre.connpass.com/event/368644/

- SREと管理職の共通点
- SREを通じて管理職に必要な要素が学べる

Transcript

1. ©MIXI SRE は管理職に向いている 吉井 亮 2025/10/31
2. 2 ©MIXI 吉井 亮 (YOSHII RYO) • 経歴 HWエンジニア → 中⼩SIer → ERPコンサル → AWS パートナー → 株式会社MIXI (2023年7⽉〜) • Community Ops-JAWS (AWS Community Builder) • 好きな⾔葉 No human labor is no human error. ⾃⼰紹介
3. ©MIXI 本題
4. 4 ©MIXI 『キャリアトーク 〜ゆるっと学ぶ、SREのその先〜』 今回のゆるSRE勉強会のテーマ
5. 5 ©MIXI 1. 専⾨分野/⽅法論としてのSRE 原則（Principles）、実践（Practices）、考え⽅（Way of thinking）の集合体 ex) SLO、エラーバジェット、トイル、ソフトウェアエンジニアリングアプローチ 2. 役割としてのSRE 個々の専⾨職、または、チーム 3. ⽂化としてのSRE ⾮難をしないポストモーテム、信頼と共有された責任、ヒーロー主義の排除、 失敗から学ぶ SRE とは？
6. 6 ©MIXI キャリアの多様性
7. 7 ©MIXI SRE が管理職に向いてる？
8. 8 ©MIXI SRE と管理職の共通点 SLO（Service Level Objective）が チーム共通の信頼性⽬標になる。 SLO を満たすために何をするか。 SLO を満たしていることを測る指標 → SLI SRE 組織や部⾨の⽬標を定める → KGI KGI を満たすために何をするか → CSF CSF の実⾏を測るもの → KPI 管理職
9. 9 ©MIXI SRE と管理職の共通点 データ駆動の意思決定 推測するな、計測せよ Observability、Monitoring からの 原因追求 SRE 組織の⽬標達成や個⼈の成果を 定量的に判断 管理職
10. 10 ©MIXI SRE と管理職の共通点 リスクの許容 信頼性100％は誤った⽬標 SRE 不確実さの許容 計算されたリスクを受け⼊れ そのリスク内で活動を推進 管理職
11. 11 ©MIXI SRE と管理職の共通点 エラーバジェット 新機能リリースとサイト安定という 相反する⽬標間の対⽴を解消 SRE プロジェクトやタスクの優先度で リソースを配分する戦略的な バランス感覚 管理職
12. 12 ©MIXI SRE と管理職の共通点 避難しないポストモーテム インシデントの原因を個⼈ではなく、 システムやプロセスの⽋陥として捉え、 ⼈々が罰を恐れることなく失敗を共有 し、学習と改善を促すための環境（⼼理 的安全性）を構築する SRE ⼼理的安全性は、成功するチームの重要 な⼒学の⼀つ 優れた管理職がチームで熟成すべき ⽂化‧要素 管理職
13. 13 ©MIXI SRE と管理職の共通点 ⼿作業で反復的なトイルを削減 残りの時間を永続的な価値を⽣み出す 時間に費やす SRE ⾮効率な定型業務を特定‧排除し、 チームのリソースを戦略的な イノベーションに集中させる 管理職
14. 14 ©MIXI SRE と管理職の共通点 ステークホルダーとの連携 開発者、PdM、デザイナー、 経営層との協働 これらとの関係を維持 SRE 部⾨内外とのコラボレーションは必須 コラボレーションとコミュニケーション の中核をなす 管理職
15. 15 ©MIXI SRE と管理職の共通点 技術的なスキル トラブルシューティング能⼒ コミュニケーション能⼒ 時間‧タスク管理 不安に打ち勝つ⾃信 ストレス耐性 ヒーロー主義の排除 SRE 持続可能な部⾨運営をするうえで 必要なスキルと⼀致 管理職
16. 16 ©MIXI 管理職に必要な要素は SRE を通じて学べる 1. ステークホルダーとの⾼いコミュニケーション⼒ 2. 戦略的な優先順位付け 3. ピープルマネジメント 4. プロセスリーダーシップ 5. 組織戦略との整合性 6. リソース確保と障害除去 7. 技術的な統括および意思決定 8. 信頼関係とソーシャルキャピタルの構築 9. 効果的なオーナーシップ‧⾃主性の推進 10. 新しいことへの挑戦∕適応⼒ 11. 継続的な学習⽂化の醸成
17. 17 ©MIXI エンジニアリングマネージャーのしごと ―チームが必要とするマネージャーになる⽅法 James Stanier 著 吉⽻ ⿓太郎、永瀬 美穂、原⽥ 騎郎、⽵葉 美沙 訳 ISBN: 978-4-87311-994-6 https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119946/ 必読本 エンジニアリングチームのリード術 ―Googleに学ぶインディビジュアルコントリビューターと マネージャーのための実践ガイド Addy Osmani 著 村上 列 訳 ISBN: 978-4-8144-0111-6 https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401116/ エンジニアリングリーダー ―技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント Cate Huston 著 岩瀬 義昌、岩瀬 迪⼦ 訳 ISBN: 978-4-8144-0135-2 https://www.oreilly.co.jp/books/9784814401352/
18. ©MIXI One More Thing
19. 19 ©MIXI 1. 成果と成⻑の両⽴ 2. チーム‧個⼈との対話とフィードバック 3. 優先順位の明確化 4. プロセスの最適化と障害除去 5. 権限委譲‧オーナーシップ推進 6. ステークホルダーとの関係構築 7. 継続的な学習と適応 「チームとしての成果最⼤化」と「他チームに与える影響の最⼤化」が管理職のミッション ⽬標設定‧進捗追跡‧内省の繰り返し 何をすべきか？
20. ©MIXI