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Off-Policy Evaluation and Learning for Matching...

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November 09, 2025

Off-Policy Evaluation and Learning for Matching Markets

RecSys 2025 論文読み会での発表資料です。
https://connpass.com/event/372676/

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Yudai Hayashi

November 09, 2025
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Transcript

  1. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY Off-Policy Evaluation and Learning

    for Matching Markets RecSys 2025 論文読み会 Nov. 9 2025 - Yudai Hayashi, Shuhei Goda and Yuta Saito
  2. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 自己紹介 林 悠大 •

    所属:ウォンテッドリー株式会社 • 経歴: ◦ 2022年にデータサイエンティストとして新卒入社 • 趣味: ◦ 音楽を聞くこと ◦ ウイスキー
  3. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY マッチングプラットフォームにおける推薦システム 企業 求職者 スカウト

    返信 購入 ECプラットフォーム マッチングプラットフォーム ユーザー 商品 マッチング推薦の成功には、双方向の嗜好の一致が必要
  4. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 方策価値が正しく推定できることのインパクト 仮に既存の方策のデータから を推定することができれば、 •

    A/B テストより低コストで方策評価が可能 → オフ方策評価 • 推定した方策価値 を目的関数として学習 することでより良いモデルを得るこ とができる → オフ方策学習
  5. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 方策価値の代表的な推定量 ECプラットフォーム 非マッチング文脈において様々な推定量が提案されてきた :重要度重み

    • IPS や DR で不偏推定を実現 • 正解ラベルがスパースなときや行動空間が 大きい時に、発散的に増大し推定値が不安 定化 (バリアンスの増大)
  6. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 方策価値の代表的な推定量 非マッチング文脈において様々な推定量が提案されてきた マッチングプラットフォーム :重要度重み

    • IPS や DR で不偏推定を実現 • 正解ラベルがスパースなときや行動空間が 大きい時に、発散的に増大し推定値が不安 定化 (バリアンスの増大) 双方向の嗜好が関連することにより、 正解ラベルがスパースに
  7. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 提案手法 - DiPS :

    スカウト送信ラベル : 推定スカウト返信確率 IPS part DM part スカウト送信と返信を別々に分けて扱う • 比較的密なスカウト送信ラベルは IPS のように重要度重みを利用して低バイアスに推定 • 疎なスカウト返信は、DM のように予測モデルを利用して低バリアンスに推定
  8. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 提案手法 - DPR :

    推定マッチ確率 スカウト送信と返信を別々に分けて扱う DiPS を DR 推定量と同じ形で拡張することで、さらにバリアンスを低減
  9. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 合成データによる検証結果 • 正解ラベルがスパースな設定においてもバリアンスを低く抑えられている •

    推定モデルを使っているためバイアスは増加するが、スカウト送信側は重要度重みを利用している ため、DM よりバイアスの増加を抑えられている
  10. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 合成データによる検証 - オフ方策学習 方策価値の推定値を最大化させるようにモデルを学習

    既存方策の性能を示す基準線 (黒線) や、他の推定量を使って学習したときよりも高い性能を 示している
  11. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY 実データによる検証 Wantedly Visit の過去のオンラインテストの結果を使って検証

    • バリアンスの低減効果が実データにおいても見られた • 従来手法 (IPS, DR) と比較して、バイアスも低下するような振る舞い ◦ 返信確率の誤差 + α で説明できる (詳細は論文を参照してください)
  12. © 2025 Wantedly, Inc. INTERNAL ONLY まとめ • マッチングプラットフォームにおいて、信頼度高く新しい方策の価値を推定するための 2つの推定

    量 DiPS、DPR を提案 • 合成データと Wantedly Visit の実データの両方を使って提案手法の有効性を実証 • オフ方策学習においても、従来手法よりも高い性能のモデルを得ることができることを実証 ブログ記事 arXiv