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なるほどわかった!AWS Systems Manager

なるほどわかった!AWS Systems Manager

JAWS UG札幌#23でお話しした内容です。

Takayuki Fuwa

May 24, 2019
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Transcript

  1. なるほどわかった!
    はじめてのAWS Systems Manager
    不破 崇行(ふわ たかゆき)

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  2. 撮影について
    • 問題ありませんが、他の人が入り込む際にはご配慮をお願いします。

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  3. 自己紹介
    • 名前
    • 不破 崇行(ふわ たかゆき)
    • 仕事
    • 昼は普通の正社員、夜は個人事業主
    • 好きなAWSサービス
    • CloudWatch / Amazon Connect
    • AWS歴
    • 多分5年ぐらい
    • 最近の趣味
    • AWS / Azure / 航空無線 / シメパフェ
    • 家でのんびりAlexaとおしゃべり

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  4. 東雲研究所(夜の仕事)とは
    • 屋号
    • 東雲研究所(しののめけんきゅうじょ, Shinonome Laboratory)
    • 設立(開業日)
    • 2017年3月21日
    • 拠点地
    • 北海道札幌市
    • 種別
    • 個人事業主
    • 営業時間
    • 平日19:00~22:00
    • 加盟団体
    • 一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア
    フリーランス協会

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  5. 夜の仕事風景

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  6. 今日のおはなし
    • AWS初心者向けに、AWS SSM(Systems Manager)についてお話しします。
    • 夜の仕事での活用事例を交えながら
    • 「なるほどわからん!」の場合は切腹はしませんが、何かあるかもしれません。

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  7. 【おさらい】 AWSとは

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  8. おさらい
    AWSとは?
    AWS Services Overview and Quarterly Update - April 2017 AWS Online Tech Talks
    https://www.slideshare.net/AmazonWebServices/aws-services-overview-and-quarterly-
    update-april-2017-aws-online-tech-talks

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  9. おさらい
    AWSを「ざっくり」説明すると?
    • 誰でも簡単にサーバ(仮想マシン[Windows, Linux])を建てることが出来る。
    • 今までは、自分でサーバを買って動かさないといけなかったが、全部AWSがやってくれる
    • ハードウェアとインフラの管理を肩代わりしてくれるのがAWSというサービス
    https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/rack/

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  10. 身近に存在する「肩代わり」の例(ピザ屋さんの場合)
    Everyday Life Example of Microsoft Azure Software Models (Source: Microsoft Partner University)
    https://www.comparex-group.com/web/microsites/microsoft/products/cloud/microsoft-azure/ms-azure.htm

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  11. ここ数年で、サーバを建てやすい世の中になった
    • 昔はデータセンターまで行って構築しないといけなかったが、AWSを使えば
    オフィスや自宅でも簡単にサーバの立ち上げができるようになった。
    • 必要に応じてEC2インスタンス(サーバ)を増やすことが出来るようになった。
    ・・・

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  12. サーバが増えたことによる
    問題点と解決策

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  13. サーバの台数は増えたけど、問題点もある
    • EC2インスタンスを沢山建てたけど、OSアップデートや脆弱性対応どうしよう?
    • 設定管理どうしよう?
    ・・・
    Apacheの脆弱性あり
    Linuxカーネルに
    脆弱性あり
    Windows Update
    してない

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  14. コネクティビティの問題もある
    • EC2インスタンスの台数はどんどん増えているが、
    自分のPCからのSSH接続はどうやって確保するべき?
    • 踏み台サーバ(bastion)をEC2で建てるか?
    • 外部接点を1つに集約できるので、悪くは無い
    • NATゲートウェイを使う?
    • ちょっと高い?
    • 全部のEC2インスタンスにElastic IPを割り振る?
    • コスト面からみて現実的では無い
    • IPv4アドレスを無駄遣いしたくない

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  15. EC2インスタンスの台数が増えると
    管理が大変になる
    • 台数が増えると、「管理」が非常に煩雑になる
    • バージョンアップどうしよう?など
    • この問題はオンプレでも同じ
    • 出来る事ならツールで一元管理したい!

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  16. そこで AWS Systems Manager(SSM)
    • 台数が増えた際に発生する管理問題を解決してくれるAWSのサービス
    • ソフトウェアインベントリの収集、OSアップデートと自動化を実現出来る
    • EC2インスタンスのOS内部の構成管理を行うことが出来る

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  17. SSMで出来る事
    • OSの自動アップデート
    • Windows Serverの場合、パッチ単位で自動適用できる
    • 時間を決めて実行出来る(メンテナンスウィンドウを設定出来る)
    • コマンドの一括実行
    • SSMの画面からシェルコマンドをroot権限で一気に実行出来る
    • Ansibleだと外部とSSH接続を行える環境が必要だが、SSMの場合は不要。
    • セッションマネージャー
    • SSMの画面からSSH接続出来る
    • (EC2インスタンス限定)

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  18. パッチマネージャーによるOSの自動更新
    • Windows Update / Linuxのアップデートの実行を集中管理出来る。

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  19. OSの条件を指定して自動実行

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  20. パッチの例外設定も出来る

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  21. スケジュール設定(メンテナンスウィンドウ)

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  22. Web画面でシェルを立ち上げることが出来る
    (セッションマネージャー)

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  23. SSMのどえらい所
    • 全部無料
    • SSMでは課金されない
    • CloudWatchやS3などを使った場合は別
    • オンプレマシンでも実行出来る
    • ハイブリッドクラウドを想定
    • Azure上のVMでも動作させることが出来る

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  24. Azure VM(CentOS7)でも認識出来る

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  25. SSMのハマりポイント
    • セッションマネージャーは使えないっぽい(自分の環境では接続出来ず)

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  26. AWS SSMの使い方

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  27. セットアップ方法は楽だけど、ちょっと長い
    • 今日のトーク枠では間に合わないので、省略します
    • 手順を含めたスライドは後日公開します

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  28. SSMエージェントのインストール
    • EC2の場合、下記OSには既にインストール済み
    • Windows Server (すべての SKU)
    • Amazon Linux
    • Amazon Linux 2
    • Ubuntu Server 16.04
    • Ubuntu Server 18.04
    • 上記以外、オンプレサーバの場合は手動でインストールする
    • (インストール方法は省略)

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  29. アクティベーション
    • まずはSSMで操作するEC2インスタンス・オンプレサーバを登録する。

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  30. アクティベーション

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  31. Activation CodeとActivation
    IDはここでしか表示されないので、
    ここでメモる。

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  32. Activation IDとActivation Codeを設定
    • 各インスタンスにこのコマンドを打ち込む
    • code : アクティベーションコード(Activation Code)
    • id : アクティベーションID (Activation ID)
    • region : リージョンコード(ap-northeast-1)
    $ amazon-ssm-agent -register -code "(Code)" -id "(ID)" -region "us-east-1"

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  33. EC2インスタンス立ち上げ時に
    一気に実行する方法
    • インスタンス立ち上げ時に「ユーザーデータ」に入力することで、起動時に実行
    出来る。
    • 初回立ち上げ後に消すことを忘れずに。

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  34. メンテナンスウィンドウで時間を設定する

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  35. 「マネージドインスタンス」に登録されたことを確認

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  36. パッチマネージャー

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  37. 対象インスタンスなどを選択

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  40. 実例 「夜の仕事」とAWS

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  41. 「夜の仕事」の中身
    • サーバの保守サービス(「東雲の簡易保守」)
    • オンプレ/クラウド問わずに保守対応を行うサービス
    • ミドルウェアの脆弱性検知とアップデート
    • アプリケーション(WordPressなど)のアップデート
    • 24h365dの無人監視
    • 監視台数は20台ぐらい

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  42. サービスの仕組み
    お客様のサーバ
    東雲研究所
    監視サーバ #1
    サーバ内のCPUや
    メモリ・ディスク容量を
    監視
    東雲研究所
    監視サーバ #2
    サーバ内のミドルウェアチェック
    (脆弱性監視)
    サイト外形監視
    Webが正しく表示されているか
    どうかをチェック
    監視系サービス
    遠隔操作系サービス
    Amazon EC2 Systems
    Manager
    事前に設定した時間帯
    (深夜など)にOSを自動的に
    アップデート
    複数の監視サーバ・サービスを
    東雲研究所が設定・運用することで
    効果的な24時間365日の自動監視を
    実現しています。

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  43. サービスの仕組み
    お客様のサーバ
    東雲研究所
    監視サーバ #1
    サーバ内のCPUや
    メモリ・ディスク容量を
    監視
    東雲研究所
    監視サーバ #2
    サーバ内のミドルウェアチェック
    (脆弱性監視)
    サイト外形監視
    Webが正しく表示されているか
    どうかをチェック
    監視系サービス
    遠隔操作系サービス
    Amazon EC2 Systems
    Manager
    事前に設定した時間帯
    (深夜など)にOSを自動的に
    アップデート
    複数の監視サーバ・サービスを
    東雲研究所が設定・運用することで
    効果的な24時間365日の自動監視を
    実現しています。
    今日はこれのお話

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  44. ケース1:定期的に自動アップデートしてほしい
    毎日深夜にアップデート確認をして
    ください。
    あと、適用可能なパッチがあればそ
    のまま適用してください。
    OS再起動しても大丈夫です。

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  45. ケース2: コマンドを一括実行したい
    各サーバで集計用のスクリプトを、
    任意のタイミングで実行したい。

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  46. ケース3: SSHポートを絶対に許可したくない
    以前、SSHポートを経由した
    不正アクセスに遭ってしまい、
    もうSSHポートは開けたくない。

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  47. まとめ
    • SSMを使うと、EC2インスタンスをまとめて一気に管理出来る
    • 出来る事は自動化することで、効率よく仕事をしよう
    • 全力で定時に帰ろう

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