Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
なるほどわかった!AWS Systems Manager
Search
Takayuki Fuwa
May 24, 2019
Technology
0
290
なるほどわかった!AWS Systems Manager
JAWS UG札幌#23でお話しした内容です。
Takayuki Fuwa
May 24, 2019
Tweet
Share
More Decks by Takayuki Fuwa
See All by Takayuki Fuwa
Backlogの「カスタム属性」東雲研究所での利用例
yue
0
570
AzureとWindows Virtual Desktopで新しいリスクに立ち向かおう
yue
0
250
API Gatewayをswaggerでサクサク作ろう!
yue
0
94
なるほどわかった!SORACOMファーストなるほどわかった!SORACOMファーストステップ
yue
0
660
JAWS FESTA 2019 Sapporo 地方で生きる
yue
0
280
なるほどわかった!マルチリージョンとマルチクラウドの話
yue
0
1.1k
なるほどわかった!Azure AppServiceでゆるくWebサイトを公開しよう!
yue
1
770
なるほどわかった!Azure NotebooksとAzure Machine Learning
yue
0
660
なるほどわかった!Alibaba CloudとDevOps
yue
0
420
Other Decks in Technology
See All in Technology
SREによる隣接領域への越境とその先の信頼性
shonansurvivors
2
520
隣接領域をBeyondするFinatextのエンジニア組織設計 / beyond-engineering-areas
stajima
1
270
Introduction to Works of ML Engineer in LY Corporation
lycorp_recruit_jp
0
110
B2B SaaSから見た最近のC#/.NETの進化
sansantech
PRO
0
750
Engineer Career Talk
lycorp_recruit_jp
0
150
【Pycon mini 東海 2024】Google Colaboratoryで試すVLM
kazuhitotakahashi
2
500
Taming you application's environments
salaboy
0
180
Lambda10周年!Lambdaは何をもたらしたか
smt7174
2
110
Oracle Cloud Infrastructureデータベース・クラウド:各バージョンのサポート期間
oracle4engineer
PRO
28
12k
20241120_JAWS_東京_ランチタイムLT#17_AWS認定全冠の先へ
tsumita
2
250
Amazon Personalizeのレコメンドシステム構築、実際何するの?〜大体10分で具体的なイメージをつかむ〜
kniino
1
100
Evangelismo técnico: ¿qué, cómo y por qué?
trishagee
0
360
Featured
See All Featured
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
93
16k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.4k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
PRO
28
8.2k
Docker and Python
trallard
40
3.1k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
109
49k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
329
21k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
65
4.4k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.3k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Transcript
なるほどわかった! はじめてのAWS Systems Manager 不破 崇行(ふわ たかゆき)
撮影について • 問題ありませんが、他の人が入り込む際にはご配慮をお願いします。
自己紹介 • 名前 • 不破 崇行(ふわ たかゆき) • 仕事 •
昼は普通の正社員、夜は個人事業主 • 好きなAWSサービス • CloudWatch / Amazon Connect • AWS歴 • 多分5年ぐらい • 最近の趣味 • AWS / Azure / 航空無線 / シメパフェ • 家でのんびりAlexaとおしゃべり
東雲研究所(夜の仕事)とは • 屋号 • 東雲研究所(しののめけんきゅうじょ, Shinonome Laboratory) • 設立(開業日) •
2017年3月21日 • 拠点地 • 北海道札幌市 • 種別 • 個人事業主 • 営業時間 • 平日19:00~22:00 • 加盟団体 • 一般社団法人 プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会
夜の仕事風景
今日のおはなし • AWS初心者向けに、AWS SSM(Systems Manager)についてお話しします。 • 夜の仕事での活用事例を交えながら • 「なるほどわからん!」の場合は切腹はしませんが、何かあるかもしれません。
【おさらい】 AWSとは
おさらい AWSとは? AWS Services Overview and Quarterly Update - April
2017 AWS Online Tech Talks https://www.slideshare.net/AmazonWebServices/aws-services-overview-and-quarterly- update-april-2017-aws-online-tech-talks
おさらい AWSを「ざっくり」説明すると? • 誰でも簡単にサーバ(仮想マシン[Windows, Linux])を建てることが出来る。 • 今までは、自分でサーバを買って動かさないといけなかったが、全部AWSがやってくれる • ハードウェアとインフラの管理を肩代わりしてくれるのがAWSというサービス https://www.fujitsu.com/jp/products/computing/servers/primergy/rack/
身近に存在する「肩代わり」の例(ピザ屋さんの場合) Everyday Life Example of Microsoft Azure Software Models (Source:
Microsoft Partner University) https://www.comparex-group.com/web/microsites/microsoft/products/cloud/microsoft-azure/ms-azure.htm
ここ数年で、サーバを建てやすい世の中になった • 昔はデータセンターまで行って構築しないといけなかったが、AWSを使えば オフィスや自宅でも簡単にサーバの立ち上げができるようになった。 • 必要に応じてEC2インスタンス(サーバ)を増やすことが出来るようになった。 ・・・
サーバが増えたことによる 問題点と解決策
サーバの台数は増えたけど、問題点もある • EC2インスタンスを沢山建てたけど、OSアップデートや脆弱性対応どうしよう? • 設定管理どうしよう? ・・・ Apacheの脆弱性あり Linuxカーネルに 脆弱性あり Windows
Update してない
コネクティビティの問題もある • EC2インスタンスの台数はどんどん増えているが、 自分のPCからのSSH接続はどうやって確保するべき? • 踏み台サーバ(bastion)をEC2で建てるか? • 外部接点を1つに集約できるので、悪くは無い • NATゲートウェイを使う?
• ちょっと高い? • 全部のEC2インスタンスにElastic IPを割り振る? • コスト面からみて現実的では無い • IPv4アドレスを無駄遣いしたくない
EC2インスタンスの台数が増えると 管理が大変になる • 台数が増えると、「管理」が非常に煩雑になる • バージョンアップどうしよう?など • この問題はオンプレでも同じ • 出来る事ならツールで一元管理したい!
そこで AWS Systems Manager(SSM) • 台数が増えた際に発生する管理問題を解決してくれるAWSのサービス • ソフトウェアインベントリの収集、OSアップデートと自動化を実現出来る • EC2インスタンスのOS内部の構成管理を行うことが出来る
SSMで出来る事 • OSの自動アップデート • Windows Serverの場合、パッチ単位で自動適用できる • 時間を決めて実行出来る(メンテナンスウィンドウを設定出来る) • コマンドの一括実行
• SSMの画面からシェルコマンドをroot権限で一気に実行出来る • Ansibleだと外部とSSH接続を行える環境が必要だが、SSMの場合は不要。 • セッションマネージャー • SSMの画面からSSH接続出来る • (EC2インスタンス限定)
パッチマネージャーによるOSの自動更新 • Windows Update / Linuxのアップデートの実行を集中管理出来る。
OSの条件を指定して自動実行
パッチの例外設定も出来る
スケジュール設定(メンテナンスウィンドウ)
Web画面でシェルを立ち上げることが出来る (セッションマネージャー)
SSMのどえらい所 • 全部無料 • SSMでは課金されない • CloudWatchやS3などを使った場合は別 • オンプレマシンでも実行出来る •
ハイブリッドクラウドを想定 • Azure上のVMでも動作させることが出来る
Azure VM(CentOS7)でも認識出来る
SSMのハマりポイント • セッションマネージャーは使えないっぽい(自分の環境では接続出来ず)
AWS SSMの使い方
セットアップ方法は楽だけど、ちょっと長い • 今日のトーク枠では間に合わないので、省略します • 手順を含めたスライドは後日公開します
SSMエージェントのインストール • EC2の場合、下記OSには既にインストール済み • Windows Server (すべての SKU) • Amazon
Linux • Amazon Linux 2 • Ubuntu Server 16.04 • Ubuntu Server 18.04 • 上記以外、オンプレサーバの場合は手動でインストールする • (インストール方法は省略)
アクティベーション • まずはSSMで操作するEC2インスタンス・オンプレサーバを登録する。
アクティベーション
Activation CodeとActivation IDはここでしか表示されないので、 ここでメモる。
Activation IDとActivation Codeを設定 • 各インスタンスにこのコマンドを打ち込む • code : アクティベーションコード(Activation Code)
• id : アクティベーションID (Activation ID) • region : リージョンコード(ap-northeast-1) $ amazon-ssm-agent -register -code "(Code)" -id "(ID)" -region "us-east-1"
EC2インスタンス立ち上げ時に 一気に実行する方法 • インスタンス立ち上げ時に「ユーザーデータ」に入力することで、起動時に実行 出来る。 • 初回立ち上げ後に消すことを忘れずに。
メンテナンスウィンドウで時間を設定する
「マネージドインスタンス」に登録されたことを確認
パッチマネージャー
対象インスタンスなどを選択
None
None
実例 「夜の仕事」とAWS
「夜の仕事」の中身 • サーバの保守サービス(「東雲の簡易保守」) • オンプレ/クラウド問わずに保守対応を行うサービス • ミドルウェアの脆弱性検知とアップデート • アプリケーション(WordPressなど)のアップデート •
24h365dの無人監視 • 監視台数は20台ぐらい
サービスの仕組み お客様のサーバ 東雲研究所 監視サーバ #1 サーバ内のCPUや メモリ・ディスク容量を 監視 東雲研究所 監視サーバ
#2 サーバ内のミドルウェアチェック (脆弱性監視) サイト外形監視 Webが正しく表示されているか どうかをチェック 監視系サービス 遠隔操作系サービス Amazon EC2 Systems Manager 事前に設定した時間帯 (深夜など)にOSを自動的に アップデート 複数の監視サーバ・サービスを 東雲研究所が設定・運用することで 効果的な24時間365日の自動監視を 実現しています。
サービスの仕組み お客様のサーバ 東雲研究所 監視サーバ #1 サーバ内のCPUや メモリ・ディスク容量を 監視 東雲研究所 監視サーバ
#2 サーバ内のミドルウェアチェック (脆弱性監視) サイト外形監視 Webが正しく表示されているか どうかをチェック 監視系サービス 遠隔操作系サービス Amazon EC2 Systems Manager 事前に設定した時間帯 (深夜など)にOSを自動的に アップデート 複数の監視サーバ・サービスを 東雲研究所が設定・運用することで 効果的な24時間365日の自動監視を 実現しています。 今日はこれのお話
ケース1:定期的に自動アップデートしてほしい 毎日深夜にアップデート確認をして ください。 あと、適用可能なパッチがあればそ のまま適用してください。 OS再起動しても大丈夫です。
ケース2: コマンドを一括実行したい 各サーバで集計用のスクリプトを、 任意のタイミングで実行したい。
ケース3: SSHポートを絶対に許可したくない 以前、SSHポートを経由した 不正アクセスに遭ってしまい、 もうSSHポートは開けたくない。
まとめ • SSMを使うと、EC2インスタンスをまとめて一気に管理出来る • 出来る事は自動化することで、効率よく仕事をしよう • 全力で定時に帰ろう