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スクラム導入して変わったチーム、組織のありかた

yumechi
January 24, 2023

 スクラム導入して変わったチーム、組織のありかた

【会場/配信同時開催】ディップ×Cookpad×SmartHR「開発現場のリアルを話す会」 - connpass
https://smarthr.connpass.com/event/268794/

こちらのイベントの登壇資料です。

本文内で参照しているスライドはこちら

2年かけました!大規模サービスをJava製CMSからPHP+Laravelの構成にリプレイスし、運用している話 / Replaced service from Java CMS to PHP and Laravel architecture - Speaker Deck
https://speakerdeck.com/yumechi/replaced-service-from-java-cms-to-php-and-laravel-architecture-c9077e04-debf-4611-95d7-8b8fe15ca23c

yumechi

January 24, 2023
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Transcript

  1. https://www.dip-net.co.jp/
    ディップ株式会社
    平尾 元紀(ひらお もとき)
    スクラム導入して変わった
    チーム、組織のありかた

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  2. https://www.dip-net.co.jp/
    自己紹介
    • 2021年7月に開発者としてディップに
    ジョイン
    • 機能開発を行うスクラムチームのスク
    ラムマスターを担当
    • ゲームが好き(最近はポケモン)
    2
    会社ではこんな
    アイコンでやってます!

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  3. https://www.dip-net.co.jp/
    自分が担当しているプロダクト
    3
    引用: https://www.hatarako.net/kanto/

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  4. https://www.dip-net.co.jp/
    簡易アーキテクチャ図
    4

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  5. https://www.dip-net.co.jp/
    今日のアジェンダ
    • これまでの開発体制と、求める仕事の変化
    • スクラム始めてみた!
    • 今の状況とこれから
    5

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  6. https://www.dip-net.co.jp/
    今日のアジェンダ
    • これまでの開発体制と、求める仕事の変化
    • スクラム始めてみた!
    • 今の状況とこれから
    6

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  7. https://www.dip-net.co.jp/
    これまでの開発体制
    7
    • タスクの依頼関係だった
    • 企画部門でアイデア出す、PM
    が整理、見積もりや実装をパ
    ートナーさんの開発者に依頼
    するフロー

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  8. https://www.dip-net.co.jp/
    PHPカンファレンス2022で
    発表しました
    裏でやっていたプロジェクト終了
    https://fortee.jp/phpcon-
    2022/proposal/ab138440-5240-43be-99ed-
    3680bad17085

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  9. https://www.dip-net.co.jp/
    9
    ディップのエンジニアもパート
    ナーさんと一緒に開発するフロ
    ーになった

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  10. https://www.dip-net.co.jp/
    現在の進め方のふりかえり
    10
    • タスクの依頼関係だった
    • 企画部門でアイデア出す、PM
    が整理、見積もりや実装をパ
    ートナーさんの開発者に依頼
    するフロー

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  11. https://www.dip-net.co.jp/
    私が考える社員エンジニアの思考
    • プロダクトの成長にコミットしたい
    • プロダクトの機能面の企画から入りたい、ユーザー体験を改善
    したい、納品型の開発ではなく継続的に開発したい
    • 多様なメンバーとサービスを成功に導きたい
    • 開発者だけのやりとりに閉じず、企画職とも会話するなど
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  12. https://www.dip-net.co.jp/
    現在の進め方のギャップ
    • 依頼されたものを作るフローであると、プロダクトの成長に
    寄与しずらい
    • 本当に必要なものを考えて実装する体験がしづらい
    • 言われたものを高速に、その場しのぎで行う人が必要とされてしまう
    • 企画・開発者の距離が遠く、問題の大小を問わずプロダクト
    のために対話できていない
    12

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  13. https://www.dip-net.co.jp/
    今日のアジェンダ
    • これまでの開発体制と、求める仕事の変化
    • スクラム始めてみた!
    • 今の状況とこれから
    13

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  14. https://www.dip-net.co.jp/
    トップダウンで
    スクラムやりませんか
    という声が…

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  15. https://www.dip-net.co.jp/
    だが、
    現実は
    簡単ではなく

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  16. https://www.dip-net.co.jp/
    どういう形で始めた?
    • 人:PO1名、スクラムマスター1名、開発者3名
    • スクラムイベント:2週間1スプリントで、デイリースク
    ラム30分、レビュー、レトロスペクティブ、プランニン
    グは1時間ずつ
    • ※プロダクトではなくプロジェクトへの適用
    16

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  17. https://www.dip-net.co.jp/
    スクラムの導入…
    • アジャイルソフトウェア開発宣言とスクラムガイドを読
    んでいく
    • https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html
    • https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html
    • https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-
    Guide-Japanese.pdf
    17

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  18. https://www.dip-net.co.jp/
    曖昧すぎて
    わからんねー
    となる

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  19. https://www.dip-net.co.jp/
    スクラムマスターとして
    スクラムについて教えなければ…
    • スクラムガイドで説明されているスクラムチーム、スク
    ラムイベント、スクラムの制作物とこのチームでのマッ
    ピングを共通理解に落とした
    • だれがどんな役割か
    • このチームでのスクラムイベントはどう進めて行くか
    • インクリメント、バックログアイテムをどう考えるか
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  20. https://www.dip-net.co.jp/
    デイリースクラムの議事録や
    レトロスペクティブボードを整える
    • テンプレにして時間短縮&流れを明確に
    • レトロスペクティブはKPTを採用せず、FLAPを採用
    • https://speakerdeck.com/viva_tweet_x/retrospective-catalog-
    59bd3a29-314c-45dd-911b-f8e5f1308333?slide=65
    20

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  21. https://www.dip-net.co.jp/

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  22. https://www.dip-net.co.jp/
    個人的なことも
    話しやすいように
    フリースペースを
    用意

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  23. https://www.dip-net.co.jp/
    確実な改善を意識し
    アクション欄を
    追加している

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  24. https://www.dip-net.co.jp/
    スクラムがようやく理解され始めた
    • あえてフレームしか書いていないスクラムガイドから、
    具体的に自分たちが何をするべきなのか、というのがチ
    ーム内に浸透した
    • ここまで2週間〜1ヶ月くらいかかった(やることやバッ
    クログの整理なども並行してやっていたため)
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  25. https://www.dip-net.co.jp/
    今日のアジェンダ
    • これまでの開発体制と、求める仕事の変化
    • スクラム始めてみた!
    • 今の状況とこれから
    25

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  26. https://www.dip-net.co.jp/
    最近の様子
    • 半年くらいチームで進めてきた
    • メンバーの人数的な構成に変化はないが、メンバー自体の入れ
    替わりは案件都合などで多少あった
    • 自分がいなくてもスクラムイベントが進むようになりつ
    つある
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  27. https://www.dip-net.co.jp/
    コミュニケーションパスの変化の図
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  28. https://www.dip-net.co.jp/
    とてもよかったこととして
    • 開発者・企画部門間の関係性の変化を実感している
    • これまで:言われたものを作る
    • 今:サービスがどうあるべきか、の視点で話せる
    • この動きにしたほうがいいの? とかユーザーにとってわかりやすいの
    は?とかそういう話が生まれている
    • POもデイリースクラムに参加している
    • 寄り添っていただけており大変ありがたい
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  29. https://www.dip-net.co.jp/
    よかったこととして
    • 開発者間もコミュニケーションが強化
    • 細部の実装、テスト観点の認識を合わせられるようになった
    • スプリントごとに検査しながら、今後の予定を見据えて
    小さくふりかえりをし動き始めた
    • スクラムイベントが有効に働いている
    • みんなで相談し、考えながら計画できている
    29

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  30. https://www.dip-net.co.jp/

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  31. https://www.dip-net.co.jp/
    本当にこれで
    いいのか?
    31

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  32. https://www.dip-net.co.jp/
    ゾンビスクラムサバイバルガ
    イド 健全なスクラムへの道
    https://www.maruzen-
    publishing.co.jp/item/b304740.
    html
    先人の知恵を借りる

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  33. https://www.dip-net.co.jp/
    ゾンビスクラムの特徴
    • 第3章 ゾンビスクラム入門より
    • 症状1:ゾンビスクラムチームはステークホルダーのニーズを知らない
    • 症状2:ゾンビスクラムチームは速く出荷しない
    • 症状3:ゾンビスクラムチームは(継続的に)改善しない
    • 症状4:ゾンビスクラムチームは障害を克服するための自己組織化をしない
    33

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  34. https://www.dip-net.co.jp/
    あっ…
    • 第3章 ゾンビスクラム入門より
    • 症状1:ゾンビスクラムチームはステークホルダーのニーズを知らない
    • 症状2:ゾンビスクラムチームは速く出荷しない
    • 症状3:ゾンビスクラムチームは(継続的に)改善しない
    • 症状4:ゾンビスクラムチームは障害を克服するための自己組織化をしない
    34

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  35. https://www.dip-net.co.jp/
    思い当たることたち
    • 少し中長期の機能開発をやっているとは言え…
    • スプリント内に決めたところまで終わっている?
    • 着手してからの感覚というものもあるが…
    • 努力目標でとりあえず積む、スプリント内に終わらないため、
    持ち越しといった状況が日常
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  36. https://www.dip-net.co.jp/
    続々と思うことが…
    • レビューで動くものを見せれていますか?
    • 見せれてない…
    • 他システムとの連動が多いとか、そのための影響調査が…
    • チケットベースで全体の進捗を見ることが多い感じに
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  37. https://www.dip-net.co.jp/
    向き直りプラン
    • タスク分解をタスクとして定義する
    • ついでの作業とせずにスプリント内で追われるタスクサイズにする
    • 見積り、技術的な調査などもチケット発行する
    • レビューで動くものを見せる
    • 弊社ではデザインや要求仕様でかなり固めてしまう傾向がある
    • それらをWeb上で動作させているだけのデモになってしまうが、動いている
    ものを見てユーザー価値を再検討はできるはず
    • スクラムの原義を理解し直す
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  38. https://www.dip-net.co.jp/
    これからも良くしていきたい
    • チームでスクラムを始めて半年くらいなので、まだまだ
    経験を貯めていくところ
    • スクラムを始めたいチームに良い知見を残し、より良い
    関係性で開発を高速に、ユーザー価値を提供したい
    38

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  39. https://www.dip-net.co.jp/
    まとめ
    • スクラムにして見たら関係者とのやりとりが大きく変わ
    った、実装するだけでなくサービスを作るということに
    取り組めている
    • 慣れによっておかしくなっている部分もあるので、改め
    てアジャイル・スクラムの認識をチーム内で合わせたい
    • この経験を横に展開していきたい…!
    39

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  40. https://www.dip-net.co.jp/
    • ディップ株式会社ではエ
    ンジニア積極採用チュ
    ー!
    • 大きなプロダクトに挑戦
    して見たい方は是非一度
    カジュアル面談でお話し
    させてください
    積極採用チュー!

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  41. https://www.dip-net.co.jp/
    Appendix
    • 商用可・フリーイラスト素材|ソコスト https://soco-
    st.com/
    • Loose Drawing | 無料で商用利用可なフリーイラスト
    https://loosedrawing.com/
    • diagrams.net https://app.diagrams.net/
    • Miro https://miro.com/
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