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マネジメントレイヤーに対するDevOpsのプラクティス適用
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Yuta Kawasaki
January 07, 2025
Technology
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76
マネジメントレイヤーに対するDevOpsのプラクティス適用
DevOpsDays Tokyo 2025のプロポーザル用資料。
https://www.devopsdaystokyo.org/
Yuta Kawasaki
January 07, 2025
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Transcript
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーに対する DevOpsのプラクティス適用 株式会社ココナラ 川崎
雄太 2025/xx/xx DevOpsDays Tokyo 2025 プロポーザル用
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自己紹介 2 川崎 雄太 Yuta
Kawasaki @yuta_k0911 株式会社ココナラ Head of Information 🆕 株式会社ココナラテック 執行役員 情報基盤統括本部長 SRE / 情シス / セキュリティ領域のEM SRE NEXT 2025のコアスタッフ
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 3 ココナラの事業内容
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラのエンジニア数の変遷 4 事業拡大に合わせて 4年で約4倍の組織規模に成長
2020年 2024年 フェーズ 上場前 上場後 エンジニア数 20人強 80人強 リポジトリ数 45 200以上
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. まずは導入として・・・ 2024年にグループ会社の執行役員(兼務)と いう立場を担うことになりました。 Web事業会社ではなく、エンジニアも少ないの
で、DevOpsや僕の得意な領域( SREな ど)とは少し離れています 😥 5
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントの役割を試行錯誤する中で、 DevOpsのプラクティスを思い出し、 マネジメントが少しずつ回り始めました! マネジメントの方もそれ以外の方もこの
セッションが一助になりますように! 😁 6
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 7 Agenda マネジメントレイヤーのやること マネジメントレイヤーとDevOpsの関係性
マネジメントレイヤーで苦労したこと マネジメントレイヤーにDevOpsを適用してみた 今後の取り組み 2 1 5 3 4
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーのやること Chapter 01 8
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーとは 9 ミドルマネジメント 〜
経営人材まで含む広い定義 経営陣のビジョンを把握し、経営戦略に合うよ う組織運営をしていく役割を担っているポジ ション。 「自組織だけでなく、管轄範囲外の組織 の成果の最大化」 も目指していく必要があ る。左の絵はミスリードで、操るのではなく、牽 引や伴走が求められる役割。 ココナラでは「ほぼ経営層」の位置付け。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーのやること 10 業務範囲は多岐にわたり、 ”広く浅く”でもない
基本的にヒト・モノ・カネを業務にする こと が多い。 もう少し内容を具体化すると、たとえば以下の ことを担当する。 ・目標 / 業務 / 予算などの管理 ・中期計画の策定 ・経営と現場のパイプ役 ・・・etc
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 【参考】DevOpsとは 11 「開発」と「運用」を組み合わせた略語 開発と運用が密接に連携
し、システム設計 から開発、更新までのサイクルを、短期間で 柔軟かつスピーディーに繰り返す手法。 開発・運用の両チームの協調によって「優れた サービスをユーザーに安定的に提供する」こと を目的とする。 手探りで取り入れている企業が多いかも。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 一見すると「マネジメントレイヤー」と 「DevOps」はつながりがなさそう…🤔 次の章で比較してみました。 12
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーと DevOpsの関係性 Chapter 02
13
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーと DevOpsの比較(Before) 14 こうやって比較すると、共通点は多くなさそう
…? マネジメントレイヤー DevOps 目的 / ゴール 組織の成果を最大化する 優れたサービスをユーザーに安 定的に提供する 対象 ヒト・モノ・カネ システム やること 1 on 1 / コンテキストマネジメント / …etc 可観測性の向上 / パフォーマン ス向上 / SLO / アラート対応 / …etc
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーと DevOpsの比較(After) 15 意訳すると共通点があるように見える!
マネジメントレイヤー DevOps 目的 / ゴール 組織の期待値(成果)をコント ロール(最大化)する サービスの安定性を期待値 (SLO)にコントロール(開発 / 運用)する 対象 ヒト(組織含む) ・モノ(システム 含む)・カネ システム(ものづくりの組織・エ ンジニア・技術) やること ヒト・モノ・カネの調達 / 調整 / コーディネート システムの構築 / 調整 / コー ディネート
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 先の通り、捉え方を変えると、 共通点がありますよね? 共通点があるなら、汎用的に活かせ るものがある
ということです!💪 16
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーで苦労したこと Chapter 03 17
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 実際にDevOpsのプラクティスを適用した事例 の前にマネジメントレイヤーが 抱える課題をご紹介します。 やっぱり課題って山積み・・・😢
18
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 上層部と現場の板挟み 19 上層部の指示や戦略と、現場の実情やニーズが一致しない 現場の工数は足りないが、上層部から
KPI達成に向けて、発破をかけられる状 態(=コンフリクトが発生)などが挙げられる。 また、事業戦略は水物なので、その場面ごと で意思決定が変わるため、現場にフラストレー ションが溜まることもある。 これらの状況に適切な対処を講じる必要があ る。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 部下のモチベーション管理と育成 20 多様な価値観やスキルレベルを持つメンバーへの対応が必要 たとえば、
・成果を出しているが協調性に欠けるメ ンバー(ブリリアントジャークと表現され る) ・成果が出せずに自信を失っているメン バー への対応が必要であり、対応方針を見誤ると 揉め事に発展したり、離職されてしまうリスク がある。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自分自身のマネジメント 21 自身の業務とマネジメント業務が重なり、圧倒的に時間がない たとえば、
・自身の業務をこなしつつ、チーム全体 の状況を把握し、フォローアップを行うの で、時間がない ・プライベートと仕事のバランスが取りづ らい などの状態になりがちで、一度間違うと心身と もにつらい状態に陥ってしまうリスクがある。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 他にも大小さまざまな課題を 抱えている方が多いと思います😔 それらに対してどう向き合っていったの か?を次でご紹介します!
22
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーに DevOpsを 適用してみた Chapter
04 23
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 可観測性の向上とパフォーマンス向上に向けた測定 24 可視化 →
フィードバック → アクションの PDCAサイクル 組織の状態を数値で測るために以下の アクションを実施。 ・1 on 1を実施する毎にパフォーマンスとモチ ベーションを定量評価する ・↑をプロジェクトや技術施策の状況や稼働時 間とプロットし、定性評価する ・随時、フィードバックや選択と集中を行い、リ テンションする これらのサイクルを早く回すことが大事。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. SLO策定と維持運用 25 組織と自身に SLOを設定し、維持するための策を講じる
前述の1 on 1ともつながるが、以下のアクショ ンを実施。 ・組織のSLO = 業務生産性、稼働時 間、組織サーベイの数値 と捉え、しきい値 を設けて、モニタリング 〜 改善を行う ・自身のSLO = チャット等でリマインドを もらう件数、稼働時間 と捉え、しきい値を設 けて、モニタリング 〜 改善を行う
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. アラート対応 26 アラートの定義を行い、レポートされる仕組みを作る システムのアラートは「状態異常が発生した
(しそうな)場合に通知する」ものなので、「組 織の状態異常が発生した(しそうな)場 合」を定義するところから始める。 具体的には以下の通り。 ・プロジェクトにおける期待値すり合わせ ・アラート発生条件の認識合わせ ・その他アラートがほしいケースの調整
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. インシデントマネジメント 27 インシデントの定義を行い、それらのリスクヘッジをする システムのインシデントは「システムが正しく使
えない状態」なので、「組織のインシデント」 を定義するところから始める。 具体的には以下の通り。 ・新規プロジェクト立ち上げ(追加工数が必要) に対する採用やタスクの選択と集中 ・退職リスクのあるメンバーの検知(計画工数 が減る)に対するリテンション
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 今後の取り組み Chapter 05 28
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 組織とシステムは異なるので、そこを理解して間を埋める 29 人は十人十色でアプローチが異なる ある程度、対応の型化はできるが、すべて同
じやり方でコンテクストマネジメントができるわ けではない。 「対話」の数を増やし、「相互理解」を得ること が重要。 マネジメントの手法もさまざまなので、適 材適所でアプローチすることが大事。た だ、DevOpsの考え方は汎用的に使え る。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Dev < Opsの比率で取り組む 30
作るときよりも作ったあとの運用が大事 DevOpsのプラクティスを適用して、仕組みを 作ったり、型化を進めているが、やはり運用 が物を言う。 日々、PDCAサイクルを回し、運用改善 に取り組むことが重要。 DevOps的に言うと、可観測性を高め、SLOを 設定し、データの利活用を行い、改善のス キームを立案することが大事。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネジメントレイヤーという切り口に 対してもDevOpsのプラクティスを 適用することができました! DevOps
could be a silver bullet…? 31
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. References by @chaspy_ Thank
You! https://speakerdeck.com/chaspy/app lying-sre-ideas-to-management 32
Fin
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Appendix 34