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KiroでGameDay開催してみよう(準備編)

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August 25, 2025

 KiroでGameDay開催してみよう(準備編)

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Yuuuuuuu

August 25, 2025
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  1. きっかけ ◼とあるJAWS-UGのイベントにて ◼Amazon Q DeveloperでGameDayを作らせたという 記事で登壇されていたという話をTwitterで拝見 ◼JAWS DaysやAWS Summitなどで大人気GameDay ◼大人気過ぎて、先着で席が即完売になることも…

    ◼ならばそうか!!! ◼公式がすぐ埋まってしまうなら、自分で作ってしまえば早いよね!! ◼という青天の霹靂 ◼であれば、KiroによるSpec駆動でこだわったGameDayができるのでは? ◼やってみよう!!! ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni https://speakerdeck.com/rindo_610/gameday-kasitainara-q-developer-nizuo-tutemoraehaiisiyanai
  2. 例:Winning the DDoS Game シナリオ概要 ◼AWS GameDay 「Winning the DDoS

    Game」 シナリオは、参加者は 架空のテクノロジースタートアップであるユニコーンレンタル社の新 入社員になるところから物語が始まります。ユニコーンレンタルは事 業拡大を目指すべく、新たなサービスメニュー “プレミアムユニコーン “を発表しました。 ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers-202501/
  3. 例:Winning the DDoS Game シナリオ概要 ◼しかし、発表直後のウェブサイトに突如 “503 Service Temporarily Unavailable”

    エラーが表示され、お客様からクレームが殺到しました。 時間経過とともにいつの間にかエラーは解消されましたが、当時の開 発運用チームは責任を追及され、解散となりました。そんな中、たま たま新入社員として入社することになった参加者の皆様には、引継ぎ 資料として渡されたアーキテクチャ図を基に、AWS WAF や AWS Shield Advanced などを駆使して、顧客体験を損なう分散型 HTTP フ ラッド、ウェブエクスプロイト、悪質なボットからの攻撃を軽減し、 ウェブサイトを安定稼働させるためのミッションが与えられます。 ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers-202501/
  4. 例:Winning the DDoS Game シナリオ概要 ◼そしてユニコーンレンタルの CEO は失敗を取り戻すべく、改めて特別 セールキャンペーンの開催を決定しました。新入社員は最大 3

    人 1 組 のチームとなり、AWS アカウント上で稼働しているユニコーンレンタ ルサービスになるべく影響を及ぼさずに、DDoS 攻撃への対応および 対策を行います。対応が上手くいくとチームにポイントが加点され、 最終的にポイントを多く稼いだチームが表彰されます。 ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers-202501/
  5. Step1. GameDayとしてどんなネタがあるかを整理 ◼ 前提:GameDayの内容は公開されないため、テーマから内容を類推するしかない ◼ AWS公式ブログより ◼ Winning the DDoS

    Game(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers-202501/) ◼ Secure Legends (ハードモード)(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers- 202407/) ◼ Multi-Region Disaster Recovery(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-aws-top-engineers- 202404/) ◼ Cloud Ops Co-op(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-awstopengineers-202312/) ◼ Going Serverless(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/gameday-for-awstopengineers-202307/) ◼ AWS公式サイトより https://aws.amazon.com/jp/gameday/ ◼ リユース、リサイクル、リデュース、リアーキテクト ◼ Generative AI Unicorn Party ◼ Secure Legends ◼ オブザーバビリティは重要です ◼ 会社独自のクローズド開催より ◼ コスト最適化(https://hack.nikkei.com/blog/nikkei_group_aws_gameday/) ◼ Developer experience(https://codezine.jp/article/detail/20932) ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni GameDay参加は 過去2回だけ
  6. Step2.整理したネタを元に、どんなネタでGameDayを作成するか検討 ◼本来のGameDayであれば、、、 1. 最初のステップでグローバルからアクセス可能なwebサイトを作成 2. しばらく時間が経過した後、DDos攻撃を受ける 3. DDos攻撃を、AWSのサービスを使用して防ぎ、今後攻撃を受けないような仕 組みづくりを行う 4.

    (仕組みが不十分であれば)さらなる攻撃を受けて、点数が引かれる 5. (仕組みがうまく動作すれば)防御が効いている期間、点数が追加される ◼ということができますが、特に時間経過によってどうこう、、、とい うものを作成することは困難 ◼であれば、最初に何かしらがダメな環境を用意して、それを修正する という内容にするしかないのでは? ◼上記であれば、DDosされそうな環境を作成し、「セキュアなWebサイトにし て」というお題を渡すイメージ ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni
  7. Step2.整理したネタを元に、どんなネタでGameDayを作成するか検討 ◼整理したネタより、作成できそうなネタを選出 ◼Winning the DDoS Game ◼セキュリティ的に脆弱なwebサイトを作成し、それの修正をさせる ◼応用編としてWebサイトページ自体にも脆弱性を仕込める ◼Secure Legends

    ◼過剰なAWS権限、漏洩したAWS認証情報、MFA設定がされていないルートアカ ウント、暗号化されていないEBS/S3 など ◼SecurityHubの脆弱性診断の内容をそのまま修正させるみたいなイメージ? ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni
  8. Step2.整理したネタを元に、どんなネタでGameDayを作成するか検討 ◼整理したネタより、作成できそうなネタを選出 ◼Winning the DDoS Game ◼セキュリティ的に脆弱なwebサイトを作成し、それの修正をさせる ◼応用編としてWebサイトページ自体にも脆弱性を仕込める ◼Secure Legends

    ◼過剰なAWS権限、漏洩したAWS認証情報、MFA設定がされていないルートアカ ウント、暗号化されていないEBS/S3 ◼SecurityHubの脆弱性診断の内容をそのまま修正させるみたいなイメージ? ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni とりあえず作ってみようとし たとき、簡単にできそう(勘) 構成がイメージできる
  9. Step3. KiroでSpecモードを実行する ◼前提 ◼以下MCPサーバを設定済み ◼ awslabs.terraform-mcp-server ◼ awslabs.aws-documentation-mcp-server ◼ aws-knowledge-remote-mcp-server

    ◼ awslabs.aws-pricing-mcp-server ◼KiroはKiro Proプランを契約 ◼ 8/22のKiroのpricing updatesにて、使用回数がリセット&返金 ◼ https://kiro.dev/blog/important-pricing-updates/ ◼Model ◼ Claude Sonnet 4.0 ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni GameDayを作成する観点においては、 現在は14日間Bonus Creditsが提供 されているので、有料契約は不要 Bedrockだと”Claude Sonnet 4”なのに、 なぜ有効数字が多い???
  10. Step3. KiroでSpecモードを実行する(Requirements) ◼指示 ◼AWS GameDayのような環境構築をします ◼テーマはWinning the DDoS Gameで、脆弱なwebサイトを作成し、それをセ キュアに修正していく、というイメージです

    ◼Webサイトのコード自体にも脆弱性をいくつか仕込み、AWSサービスでそれを 検知する、という内容も含めてください ◼なお、環境構築はTerraformを使用してください ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni
  11. Step3. KiroでSpecモードを実行する(Requirements) ◼指示 ◼AWS GameDayのような環境構築をします ◼テーマはWinning the DDoS Gameで、脆弱なwebサイトを作成し、それをセ キュアに修正していく、というイメージです

    ◼Webサイトのコード自体にも脆弱性をいくつか仕込み、AWSサービスでそれを 検知する、という内容も含めてください ◼なお、環境構築はTerraformを使用してください ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni
  12. おまけ:task実行を日本語に “.kiro/steering/global.md”に以下を記載 ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni --- inclusion: always --- # プロジェクトガイドライン ##

    言語設定 - **コミュニケーション**: 回答は常に日本語で行う https://x.com/kinopee_ai/status/1944980314071425475 https://x.com/kinopee_ai/status/1944981750876397795 こんな感じ
  13. Step4. Taskを実行する ◼task listをすべて実行した後のKiro使用状況 ◼task数:主要taskで11、サブtaskで28 ◼一度チャットで指示をした以外はtask start実行のみ ◼Vibe : 17request

    / Spec : 48request ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni 統合テストが全Successでないのに task finishしようとしていたので、 再度実行を指示 今回はBonus Creditsがあったので 耐えていますが、この利用状況を 見るに、月に1回しかGameDayネタ作成 はできないレベル… 有料プラン(一番下)だと結構シビア
  14. Step5.できたGameDayをやってみる ◼以下をVibeモードでやらしてみた結果Kiroの使用状況がすごいことに ◼GameDay用Terraformの実行やそのエラー修正 ←これがメイン ◼READMEの修正とGitHubへのPush準備 ◼Vibe : 108request / Spec

    : 0request ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni Bonus Creditsが飛びました。。。 なんでもかんでもKiroに頼らないことも 覚えないと、いざ使いたいときになくこ とになるかもしれませんね
  15. おまけ ◼GameDayライクなAWS Jamという勉強ツールも提供されているので、 並びたくない方はこちらも選択肢としてどうでしょうか? ◼AWS Jamとは ◼個人やチームが AWS クラウドのスキルを応用し、AWS サービスを利用して現

    実世界のオープンエンドの問題を解決することが求められます。ゲーム型学習 環境で作業します。これは、AWS マネジメントコンソールサンドボックスでシ ミュレートされたユースケースを通じて AWS クラウドのスキルを習得するの に役立ちます。技術ドメインや職種、および難易度別に課題を選択します。必 要に応じて、課題の解決に役立つヒントが用意されています。 ◼料金 ◼一人あたり29USD/月 もしくは 449 USD/年 ◼複数人で競う場合は、最低5人~(これも一人辺り449 USD) ツイートはこちら⇒#jawsug_sainokuni https://aws.amazon.com/jp/training/digital/aws-jam/