地道なリファクタを続けてRspec高速化した話

入社時に9分かかっていたテストを2分にまで縮めました。
具体的に取り組んだrspecのtips的な内容をまとめました。

明日すぐ使えるような内容も含まれていますので、日々の業務で役立ててもらえたら嬉しいです。

Transcript

1. 地道なリファクタを続けて Rspec高速化した話 Roppongi.rb #31
2. 自己紹介 shun（本名です） @shun_shun_last アラームボックスという会社でRuby on Railsを書いています。 Ruby歴は1年と半年くらい。 趣味は音楽です。
3. 今日はタイトルの通り、Rspecの高速化について話します。
4. 私の密かな自慢なのですが、自分が担当しているプロジェクト のテストはめちゃ早いと思っています。
5. 入社時のテスト（約1.5年前） 当時のdevelopブランチを落としてきて、テストを測定してみた結果 Finished in 9minites 39 seconds 4525 Example
6. 現在のテスト Took 120 seconds（２分！） 4317 Example
7. なんと７分も短縮していた！
8. 今日はこの高みに至るまでにどんなことをしてきたかを 4つ話します。
9. その１ parallel_testsの導入 とりあえず分割して実行すれば速くなる！ 先人の知恵は偉大。とりあえず入れてみよう！
10. その２無駄なデータを作らないようにする 不要なSQLの発行を限りなく減らすことで更なる高みへ！ ・let_it_beを使う ◦ test-prof(gem)を入れる必要があります。 ・itは最小限にする ・createではなくbuildにする ◦ 生成したインスタンスを用いての検証で十分ならbuild。decoratorのテストと か。
11. その２無駄なデータを作らないようにする 不要なSQLの発行を限りなく減らすことで更なる高みへ！ ・let_it_beを使う ◦ test-prof(gem)を入れる必要があります。 ・itは最小限にする ・createではなくbuildにする ◦ 生成したインスタンスを用いての検証で十分ならbuild。decoratorのテストと か。 検証してみよう！
12. 検証準備 Userモデルを例とします。 Factoryでは、メールアドレスにシーケンスが定義されています。
13. 検証準備 モデルにコールバックを設定。 DBに保存された際、メールアドレスを表示するようにします。
14. Itが複数の場合
15. Itが複数の場合 Userが３人も 作られてる😰
16. Itが一つの場合
17. Itが一つの場合 テスト内容は同じでも Userは１人だけ🥳
18. テスト対象と直接関係のないデータは必要最低限のみ 作るようにしよう！
19. その３ テスト前にマスタデータを作り、流し込む 前提： Companyモデルのceated_byカラムを埋めるため、transientでUserを作成し、 ceated_by に当てはめています。
20. しかしこれは、
21. Companyを作るたびにUserも増殖する問題があります。
22. その３ テスト前にマスタデータを作り、流し込む Companyしか作っていないはずなのに、なぜかUserまで作られている😰😰😰
23. Userを一人だけ作り、一度作ったデータを使い回すのが理想。
24. その３ テスト前にマスタデータを作り、流し込む Factorybotを実行するモジュールを作成し、rails_helper.rbでそれを読み込む。 r rails_helper.rb
25. その３ テスト前にマスタデータを作り、流し込む 各Factoryで、作成したマスタデータを読み込むようにする。
26. その４ テストの責務を分ける 下記のようなコントローラーのcreateアクションのテストについて。（実話）
27. その４ コントローラーのテスト
28. その４ フォームのテスト
29. あれ、同じテストしてる、、、
30. その４ テストの責務を分ける コントローラーのテストはリクエストと、それに対して正しいレスポンスが返っ てくるかという点のみ見れば良い。 入力値と正しく保存されているかの確認はフォームのテストで行う。
31. ここからは実際どうやって進めていったかの運用の話
32. 少しずつ置き換える テストコードばかり書き直し続けるのは、精神的にきつい、、、 通常の開発業務と並行して少しずつリファクタを進めました。
33. 気が向いた時に大きく書き換える 余裕やモチベのあるタイミングで、gemを新しく導入したり、マスタデータ周り のリファクタをしました。 余裕のない時は最低限のテストの書き換えで済ませ、リファクタしない。 （無理しない）
34. それを続けた結果！
35. 今どうなっているか！
36. 2分で大体全部の動作確認できるって思ったら、 ちょっと開発した時に気軽にテストを回せる！ 大規模リファクタやり放題！（開発者体験爆上げ⤴⤴⤴）
37. 今後の展望 ・マスタデータ系は全部置き換えたい。 ・Itブロックの最小化ができていないところが残っているので、全部対応したい。 滅多に機能開発しないところが最後まで残りがち笑 1分1秒を縮める世界へみんなも飛び込もう！