Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Power Automate Desktop のアクションから考える変数の使い方
Search
ASAHI_K2
March 28, 2021
Technology
0
3.3k
Power Automate Desktop のアクションから考える変数の使い方
Power Automate Desktop勉強会 vol.2で発表した、「Power Automate Desktop のアクションから考える変数の使い方」についての登壇資料になります。
ASAHI_K2
March 28, 2021
Tweet
Share
More Decks by ASAHI_K2
See All by ASAHI_K2
Power Automate for desktop 誕生からリリース機能までを振り返る-歴史編
asahi_k2
0
1.4k
RPALT_20210825_PowerAutomate_PAD
asahi_k2
0
1.2k
PADjp_val3_PAD_OrganizationalDevelopment
asahi_k2
2
1.1k
Power Automate Desktopの内部言語Robinについて
asahi_k2
2
14k
第二回WinAutomation勉強会
asahi_k2
0
180
Other Decks in Technology
See All in Technology
PREEMPT_RT over the years
ennael
PRO
0
300
Webセキュリティのあるきかた
akiym
4
650
KDD2024参加報告
cyberagentdevelopers
PRO
0
190
REST API Design Pitfalls
victorrentea
1
500
【shownet.conf_】3Dアプローチで守るセキュリティ
shownet
PRO
0
270
小さな勉強会の始め方、広げ方、あるいは友達の作り方 / How to Start, Grow, and Build Connections with Small Study Groups
ar_tama
1
460
Oracle Cloud Infrastructure:2024年9月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
350
Consoles, printk, Nested-NMIs_ Oh my!
ennael
PRO
0
160
RAGの性能を評価しよう
kurahara
1
270
Valuable Software Engineering
avandeursen
0
250
Authenticator のエミュレーションによる パスキーのログインテスト/nikkei-tech-talk-25
nikkei_engineer_recruiting
0
140
スモールスタート、不都合な真実 〜 耳当たりの良い言葉に現場が振り回されないために/20240930-ssmjp-small-start
opelab
12
1.7k
Featured
See All Featured
How GitHub Uses GitHub to Build GitHub
holman
473
290k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
26
2k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
29
1.7k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
93
13k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
23
1.7k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
158
15k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
105
48k
BBQ
matthewcrist
84
9.2k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
249
21k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
65
9.9k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
450k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
61
7.5k
Transcript
ロ ボ 研 : 大 沼 ( K 2 )
2 0 2 1 / 0 3 / 2 8 P o w e r A u t o m a t e D e s k t o p 勉 強 会 Power Automate Desktop のアクションから 考える変数の使い方
自己紹介 ◼ 名前:大沼 和矢 ◼ 居住地:山形県山形市 ◼ 仕事:ASAHI Accounting Robot研究所(長いので通称:ロボ研)
◼ RPA導入支援(Power Automate Desktop/WinAutomation) ◼ フロー、プロセスの開発 ◼ 社内のヘルプデスク(税理士法人あさひ会計グループ内) ◼ 社内のMicrosoft 365の運用/管理 ◼ Power PlatformやRPAを活用した社内の業務改善 ◼ etc:前回の勉強会では[Robin]のセッションを担当しました! ◼ Power Automate Desktopの内部言語Robinについて - Speaker Deck
このセッションの目的 ◼PADの基礎(アクションと変数)を知ってもらう ◼PAD内で扱う「変数」を知ってもらう ◼フローを効率良く開発するための変数の扱いを知ってもらう
◼ データや値を格納する名前の付いた箱(入れ物) ◼ 数学の「X = 1」と同じ 変数とは 2021 %Year% 箱の名前(変数名)
PAD勉強会 %Name% %Year% = 2021 %Name% = PAD勉強会 Next
「PAD」が扱う変数の型 ◼ 基本的なデータ型 ◼ テキスト型 ◼ 数値型 ◼ ブール型 ◼
日付型 ◼ リスト型 ◼ データテーブル型 ◼ ファイルとフォルダ ◼ その他のデータ型 ◼ カスタムオブジェクト型 ◼ インスタンス ◼ 接続情報 ◼ Active Directory ◼ AWS ◼ Azure ◼ CMD/ターミナル ◼ 電子メール/Outlook ◼ Exchange ◼ FTP ◼ OCR ◼ XML Next 数値が入る箱 日付が入る箱 リストが入る箱
「PAD」が扱う変数の型 ◼ データテーブル型 Excelから読み取った情報や、テーブル情 報をスクレイピングした内容が格納される DataTableから決まった場所(セル)を 指定するには、 「%ExcelData[行][列]% 」 と記述する
参照:DataTable - Power Automate サ ポート (asahi-robo.jp) ◼ インスタンス ExcelやWebブラウザの情報が格納される 複数のExcelや複数のブラウザを起動した際、 どのウィンドウを処理するかインスタンス(変数) を指定して切り替える。 Excelの起動 %ExcelInstance1% ⇒入力用のEXCEL Excelの起動 %ExcelInstance2% ⇒参照用のEXCEL Excelワークシートから読み取り: %ExcelInstance2% → 2個目を操作
「PAD」と「変数」 の関係 1.PADは変数を扱う 2.実は意識せずにPAD内で変数を使っている 3.クラウドフローと変数のやり取り Next
「PAD」と「変数」 の関係 1. PADは変数を扱う 1. PAD内の変数は「%Name%」のように%で囲む 2. 変数名には日本語の使用は不可 Next
「PAD」と「変数」 の関係 2. 実は意識せずにPAD内で変数を使っている アクションを 保存すると。。。 Next
「PAD」と「変数」 の関係 [フロー変数]に変数 [%CurrentDateTime%]が保存される Next
「PAD」と「変数」 の関係 変数をダブルクリック or 右クリック > 表示 フロー実行時の変数値の確認 Next
「PAD」と「変数」 の関係 3. クラウドフローと変数のやり取り 1. 入出力変数でクラウドフロー(Power Automate)とのやり取りする値を設定 可能 2. 入力:クラウドフローから受け取る値
3. 出力:クラウドフローへ渡す値 Next
アクションのダイアログ構成を見てみる ◼ アクションは2つの区分 +αで構成される ◼ パラメーターの選択 (入力パラメーター) ◼ 生成された変数 ◼
+α(詳細設定) ◼ エラー発生時 Next
◼パラメーターの選択(入力パラメーター) ◼ アクションに対して、どのように機能させるか、何をターゲットに処理するか指定する ◼ 入力できる項目 ◼ テキストフィールド ◼ ドロップダウンメニュー ◼
チェックボックスフォーム ◼ 入力できる値は、変数や直接値を設定できる Next
◼パラメーターの選択(入力パラメーター) フロー内の変数をアクションダイアログから簡単に設定可能!! Next
◼パラメーターの選択(入力パラメーター) フォルダやファイルを選択できるアクションがある Next
生成された変数 ◼ アクションの結果を変数に格納する ◼ 生成された変数を「フロー変数」で確認可能 ◼ 生成された変数を使用しない場合は、アイコンを[不要]にする ・「ファイルのコピー」アクションでコピーしたファイルをフロー内で 使わない場合など。 Next
[詳細]設定 ◼ アクションによって詳細設定可能 ◼ [フォルダー内のファイルを取得]ア クションの詳細設定 ◼ サブフォルダーへのアクセスが 拒否されたときは失敗 ◼
並べ替え順の指定(ソート) ◼ 昇順 or 降順 Next
エラー発生時 ◼ 該当のアクションでエラーが発生 した時の処理を設定可能 ◼ 以下をルールを設定可能 ◼ アクションの繰り返し ◼ サブフローの実行
◼ エラー発生時の変数設定 ◼ 次のアクションを実行 ◼ ラベルに移動 Next
Question ファイル名が[顧客コード]のExcelファイルがあり、その顧客コード をフロー内で扱いたい場合、皆さんならどのようにフローを設定し ますか?? Next
例:余分なディレクトリパス、拡張子を除去 Next
もっとシンプルに解決できます!! Next そう。プロパティを使うことでね
プロパティを使って取得 Next
変数値ビューアーを使って確認 Next このプロパティを利用
データ型のプロパティを見てみる ◼ [プロパティ]に様々な情報を保持しているデータ型がいくつかある ◼ このプロパティを上手に使うことで、開発工数を短縮可能!! プロパティ プロパティ データ型:Datetime(日付型) データ型:ファイル型 Next
データ型のプロパティを見てみる Next %Files.Count% Files⇒変数名 データ型:リスト型 Count⇒プロパティ名 リスト内の項目数を返す Filesというファイルのリストが格納 された変数からファイルの数を取得 する
プロパティを持つデータ型 ◼ テキスト ◼ 日付 ◼ リスト ◼ ファイル ◼
フォルダ ◼ メールメッセージ ◼ Exchange 接続 ◼ Exchange メールメッセージ ◼ Outlook メールメッセージ ◼ FTPファイル ◼ FTP接続 ◼ データテーブル ◼ DataRows ◼ Webブラウザーインスタンス ◼ ウィンドウインスタンス ◼ Excel インスタンス ◼ CMDセッション ◼ ターミナルセッション ◼ XMLノード ◼ Active Directory Next
プロパティを持つデータ型 ◼ グループ情報 ◼ ユーザー情報 ◼ EBSスナップショット ◼ EBSボリューム ◼
Azure マネージドディスク ◼ Azure リソースグループ ◼ Azure スナップショット ◼ エラーメッセージ ◼ 参照:データ型のプロパティ - Power Automate | Microsoft Docs ◼ 参照:Datatype properties - Power Automate | Microsoft Docs Next
変数でこんなことも。。。 ◼ 計算 ◼ DataTableの生成 参照:変数の操作と % 表記 - Power
Automate | Microsoft Docs
人が見て判断できる変数名の方が保守もしやすい! 変数の扱い方のコツ 1. 変数は自動生成された名前ではなく、自分で分かりやすい名前を付けよう Next マスタExcel 読取り元Excel 書込み先Excel 書込み先Excel
変数の扱い方のコツ 2. 変数を入力値として使用する時は、アイコンから選択するのが間違いがなくておすすめ Next
変数の扱い方のコツ 3. 使わない変数は生成しないように Next フロー内で利用している変数と 使わない変数が混在してしまい、 開発の効率も落ちる
変数の扱い方のコツ 4. プロパティを効率的に使う このプロパティを利用
セッションのまとめ ◼ 各アクションの中身(選択パラメーター)はしっかり確認しよう! ⇒便利な機能が既に備わっていることも ◼ プロパティを確認して積極的に使っていこう! ◼ 適宜デバッグ実行して、変数値ビューアーで格納されている値をチェック しよう! そこまで意識しなくても、それなりに扱えてしまうPAD内での変数ですが、
意識することでさらに快適なPADライフが待っているはずです。 ぜひ変数をご活用ください!!
参考情報まとめ https://docs.robin-language.org/robin-the-rpa-language/ Robin MS Docs https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-automate/desktop- flows/flow-designer https://qiita.com/sys_zero/items/13e06a41834cf40988ea 変数設定:Zero SysさんのQiita
https://docs.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop- flows/flow-designer
おまけ情報 https://support.asahi-robo.jp/ PADの基礎を学べます!
ありがとうございました