4 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼Agenda ⚫クラウド上でのOracle Database ⚫各クラウド上でのOracle Databaseの選択肢 ⚫クラウド上でのOracle Databaseのユースケース ⚫クラウド上でのOracle Database利用に向けて Agenda
6 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼オンプレ(プライベートクラウド含む)と何が違うの? ⚫違う点 •ソフトウェアライセンスカウントの考え方 •クラウドによってはPaaS等の利用形態が選択可能 ⚫違わない点 •Oracle Databaseのソフトウェアとしての動作(バイナリ) クラウド上でのOracle Database
10 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼PaaS等の利用形態が選択可能 ⚫PaaSを選択すると、クラウドベンダ側に管理を任せることが可能となり ます(以下はAWSのPaaS利用例) PaaS等の利用形態が選択可能 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/rds-custom.html
13 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼AWSはOracle社による承認されたクラウド環境となり、クラウド環境 上でのOracle Databaseの利用が可能となります。AWS上で Oracle Databaseを利用できる構成は主として以下になります ⚫Amazon EC2上のOracle Database ⚫Amazon RDS for Oracle ⚫Amazon RDS Custom for Oracle AWS上でのOracle Database:構成
14 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼構成によってユーザ(カスタマー)側とAWSとの責任分界点が以下のよ うに分かれます AWS上でのOracle Database:構成の違い https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/rds-custom.html#custom-intro.solution
17 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼AzureはOracle社による承認されたクラウド環境となり、クラウド環 境上でのOracle Databaseの利用が可能となります。また、 Microsoft社とOracle社のパートナシップにより、Azure上からOracle Cloud上のOracle Databaseを利用できる仕組みが提供されていま す(Oracle Database Service for Azure: ODSA)。 Azure上で Oracle Databaseを利用できる構成は主として以下になります ⚫Azure VM上のOracle Database ⚫Oracle Database Service for Azure: ODSA Azure上でのOracle Database:構成
21 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼Google CloudはOracle社の認定クラウド環境に指定されていませ ん。そのため、Google CloudのいわゆるVM上でOracle Database を稼働させることはできませんが、唯一、Google Cloud上のBare Metal Solution上で利用することが可能となります ◼Bare Metal サーバにはハイパーバイザであるOracle VM、もしくは Linux OSをインストールすることが可能となります ⚫Bare Metal Solution:Hypervisor(Oracle VM) ⚫Bare Metal Solution:Linux OS Google Cloud上でのOracle Database:構成
22 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼Oracle VMもしくはOracle Linux Virtualization Manager (OLVM)を利用してハードパーティショニングを行うことが可能です。 また、直接Linux OSを利用し、大きな一つのサーバとして利用するこ とが可能です。例えば、2ソケットモデルのサーバを利用することで SE2ライセンスを活用することも可能となります。また、Google Cloud社の説明ではRAC構成も可能となってます Google Cloud上でのOracle Database:構成の違い
26 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼構成によってユーザ(カスタマー)側とAWSとの責任分界点が以下の ように分かれます Oracle Cloud上でのOracle Database:構成の違い① 出典:https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oracle-autonomous-database?slide=25
43 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ユースケース②:Google Cloudでの実装例 ◼実装例 ⚫Oracle Database EE on Bare Metal ⚫16コア RAC構成(※) ⚫DRはData Guardで実装 ⚫メンテナンス時間枠を夜間に設定 ⚫メトリクス監視・ログ監視を個別実装 非機能要件 本実装での対応 評価 1. ライセンス、コ スト 現行のライセンスの持ち込みが可能(現行と同様の計算式と想定) Bare Metal Solutionのコストが非公開のため、コストは不明 ? 2. 性能要件 現行と同等のコア数で対応が可能 ◎ 3. 可用性要件 RAC構成のため、障害時の停止時間は極小 〇 4. DR要件 バックアップの取得、復旧は個別実装が必要 Bare Metal Solutionの利用できるリージョンは限られており、日本だとTokyo のみとなる(Osakaは利用できない)ため、確認が必要 △ 5. メンテ要件 メンテナンスの時間枠の設定が可能 個別パッチの適用は可能 〇 6. 監視要件 個別に作りこみが必要となるが、オンプレと同等の実装可能 〇 Data Guard EE 16コア RAC ※Google Cloud社の説明ではRACがBare Metal 上で実現可能となっています(出典:https://cloud.google.com/bare-metal?hl=ja) EE 16コア RAC EE 16コア RAC EE 16コア RAC
46 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼ユースケース①のようなライトな形の要求においてはどのクラウドでもある 程度マネージドな実装が可能となります ◼ユースケース②のような高い要求になってくるとOracle Cloudの利用が必 要となってくると考えられます。また、Oracle Cloudの場合にはさらに高い 要求でもExadata サービス等を利用することが可能となります ユースケースのまとめ
49 Copyright (C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ◼クラウドマイグレーションを行うためには、まず移行戦略の策定が必要になります。基本 的にOracle Databaseをそのままクラウドに移行する手法は、②のリホストになります。 ここは、Oracle Cloudが一番使い勝手が良いといえます ◼AWSやAzure, Google Cloudはリプラットフォーム、すなわちDBエンジンの変更サポー トにも力を入れています。現時点でも数は少ないですがリプラットフォームは行われていま す。今まで以上にコストや技術的な背景が整えば、採用しやすくなるかもしれません。 (もしかしたらその時にはさらにAutonomous DBがコスト効果高く利用できるようになっ ているかもしれませんが) 今後の展望 出典:https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202011/migration-to-cloud-2/?awsf.filter-name=*all