Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
UXリサーチの誕生
Search
bob3bob3
July 01, 2022
Business
0
630
UXリサーチの誕生
UXリサーチについてマーケティングリサーチ界隈の人たちに紹介する資料
bob3bob3
July 01, 2022
Tweet
Share
More Decks by bob3bob3
See All by bob3bob3
RとLLMで自然言語処理
bob3bob3
3
770
RでPSM分析
bob3bob3
1
400
Rでコンジョイント分析 2024年版
bob3bob3
0
2k
『改訂新版前処理大全』の話と Apache Parquet の話 #TokyoR
bob3bob3
0
1.3k
R言語の環境構築と基礎 Tokyo.R 112
bob3bob3
0
620
『データ可視化学入門』をPythonからRに翻訳した話(増強版)
bob3bob3
0
560
『データ可視化学入門』を PythonからRに翻訳した話
bob3bob3
1
620
qeMLパッケージの紹介
bob3bob3
0
2.3k
「国と音楽」 ~spotifyrを用いて~ #muana
bob3bob3
2
620
Other Decks in Business
See All in Business
未経験PdM40%のプロダクトマネージャー組織を作った過程でわかった再現性について
numashi
1
740
AI × アジャイルで、エンタープライズを動かす:文化に寄り添い、ビジネス価値を拡大する実践知 / AI × Agile: Driving Enterprise Transformation
yosuke_matsuura
PRO
0
430
(8枚)営業プロセス、パイプライン、予材管理、カスタマージャーニーの基本
nyattx
PRO
0
140
TOKIUM エンジニア向け会社紹介資料
tokium
0
350
Dayz株式会社 / 会社案内
dayzjp
PRO
0
200
AIがコードを書く時代にエンジニア組織が事業に貢献する仕組み / How engineering organizations can contribute to business in an age where AI writes code
bpstudy
0
180
株式会社スマートラウンド 会社紹介資料 / CompanyDeck
smartround
0
1.2k
2026.1_中途採用資料.pdf
superstudio
PRO
3
93k
Outputをもう一歩先へ 〜あなたの現在地に合わせた、量や質など「もう一歩先の」Output〜
amixedcolor
2
290
(6枚)プレゼンの技法 ピラミッドストラクチャー PREP法 SDS法 STAR法
nyattx
PRO
1
310
なぜ、あのPdMは「時間がない」と言わないのか? ~元エンジニアPdMが実践する「ドキュメント化 x MCP」の全貌~
sam8helloworld
0
140
フルカイテン株式会社 採用資料
fullkaiten
0
79k
Featured
See All Featured
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
61
9.7k
The Director’s Chair: Orchestrating AI for Truly Effective Learning
tmiket
1
72
Docker and Python
trallard
47
3.7k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
254
22k
Exploring anti-patterns in Rails
aemeredith
2
220
Collaborative Software Design: How to facilitate domain modelling decisions
baasie
0
110
Designing Powerful Visuals for Engaging Learning
tmiket
0
190
The browser strikes back
jonoalderson
0
290
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
196
71k
How to Get Subject Matter Experts Bought In and Actively Contributing to SEO & PR Initiatives.
livdayseo
0
38
Bioeconomy Workshop: Dr. Julius Ecuru, Opportunities for a Bioeconomy in West Africa
akademiya2063
PRO
0
37
Transcript
UXリサーチの誕生 2022/07/01 @bob3bob3
この資料は • UXリサーチについての現時点での個人的な認識を描き起こしたものです。 • 読者として、主にマーケティングリサーチに関わる方々を想定しています。 • 間違ったことを書いていたらご指摘ください。
最近よく目にするようになった「UXリサーチ」 Google Trends によると10年代に入ってからじりじりと増えてきた感じ。 (「UX Research」の「すべての国」でのトレンド)
国内でも注目が集まっている
UXリサーチとは? • UXリサーチとは「ユーザー体験(UX、User Experience)」に関する調査。 • UXは「製品やサービスと接触・利用した際に、ユーザーが得られる体験や感情の 総称」。 • UXデザインとはサービスや製品を通じたユーザー体験の全般を設計すること。
UXリサーチの誕生 • 90年代半ば:Webデザインの誕生 ◦ 初期はグラフィックデザイナーが印刷物も Webもデザインすることが多かった。 ◦ Webデザインの高度化・専門化が進むにつれ、専門職としての Webデザイナーが生まれる。 •
00年代半ば:UIデザインの誕生 ◦ スマホの登場に伴い、ユーザビリティ(ざっくり言えば「使いやすさ」)が重視されるようになり、 UIデ ザイン、UIデザイナーが生まれる。 ◦ UI = User Interface。利用者が操作をするための部分。画面に表示されるメニューやアイコン、ウイ ンドウなど。 • 10年代半ば:UXデザインの誕生 ◦ 表層的なUIではなく、「ユーザーの体験( UX)をデザインする」という考え方が広まる。 ◦ UX = User eXperience。UI/UX。 ◦ UXはユーザーの中に存在する。そのため UXをデザインするには、ユーザーを知る必要がある。 →UXリサーチの誕生。
UXリサーチとマーケティングリサーチの対比 UXリサーチ マーケティングリサーチ 出自 Webデザイナー、UIデザイナー マーケター、心理学、社会学 評価対象 UIを中心に拡張中 プロダクト、サービス 関心
UX ベネフィット、エッセンス 理論 Fogg行動モデル 消費者行動モデル ジョブ理論 ベネフィットの3分類 プロダクトコーン理論 手法 定性調査、特にパーソナルインタ ビュー中心 各種定量調査と各種定性調査 調査主体 事業会社自身 事業会社と市場調査会社 資料 スタイリッシュ! 事務的
手法 • 調査手法、分析手法はほとんど同じ ◦ パーソナルインタビュー ◦ コンテクスチュアル・インクワイアリー(師匠と弟子) ◦ 思考発話法 ◦
行動観察 ◦ 日記 ◦ ユーザービリティテスト ◦ コンセプトテスト ◦ ペルソナ ◦ カスタマージャーニーマップ ◦ KJ法 ◦ ……などなど • FGIやCLT、サーベイなどはUXリサーチではあまり使われていない印象。
UXリサーチ側からのマーケティングリサーチの見え方 「(UXリサーチとマーケティングリサーチの違いは)興味の軸が「当事者という個人を理解するこ と」にあるのか「市場という集団を理解すること」にあるのか、という違いで捉えています。 当事者という個人を理解することに着目するのはUXリサーチです。当事者とはサービスを利用 する理由となる悩みや欲求を持つ人のことを指します。(中略)そのため、用いる手法としても、個 人に着目するデプスインタビューなどの質的な調査手法が使われる頻度が高くなります。 対して、市場という集団を理解することに着目するのはマーケティングリサーチです。特定の サービスに対する市場はどのような集団で構成されているのかを俯瞰して理解していきます。そ
のため、用いる手法としては、集団を推定できるアンケートなどの量的な調査手法が使われる頻 度が高くなります。」 『はじめてのUXリサーチ』(p34-p35)
UXリサーチ側からのマーケティングリサーチの見え方 「マーケティングリサーチとデザインリサーチの違いについて一言で述べるとすれば、リサーチの 目的が違うと言えるだろう。マーケティングリサーチでは、マーケットの状況に応じて、既存の製品 やサービスをどのように改善すればより消費者にとって受け入れられやすくなるかを探るため実 施されることが多い。一方でデザインリサーチは新しいプロダクトを創出するために、あるいは既 存のプロダクトを改善するために、言い換えれば新たなイノベーションを起こすために実施される ことが多い。 自動車王ヘンリー・フォードの有名すぎる言葉に「人々にどのような馬が欲しいかと聞いていた ら、“もっと速く走る馬が欲しい”と答えるだろう」がある。 このような顧客の声を聞いた上で「ではもっと速く走る馬を育てればいいのだな」と答えるのが
マーケティングリサーチである。」 『デザインリサーチの教科書』(p69-p70)
現状 • 出自の違いが大きいのか、UXリサーチ界隈とマーケティングリサーチ界隈はあまり 交流が無いように見える。 • UXリサーチ界隈はマーケティングリサーチのことをほとんど認識していないし、 マーケティングリサーチ界隈はUXリサーチに関心が薄いように見える。 • ほぼ同じことをしているのに交流がないのは、お互いにとって大きな損失だと思う ので、交流を図れるといいといいと思ってます。
• 以上