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EBMをベースに考えるプロダクト価値最大化 / Product Value Maximi...
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Cyan
July 26, 2024
Technology
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EBMをベースに考えるプロダクト価値最大化 / Product Value Maximization Based on EBM
「プロダクト価値最大化を目指す開発組織づくり」の発表資料
Cyan
July 26, 2024
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Transcript
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. 好きになる、はじめての電子カルテ EBMをベースに考える プロダクト価値最大化
株式会社ヘンリー 張沈宇(Cyan) プロダクト価値最大化を目指す開発組織づくり 7/26
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. About Me 張
沈宇 (ニックネーム: Cyan) X:@shenyu_cyan 株式会社ヘンリー VP of Engineering 音声認識の会社にて自然言語処理関係のR&Dエンジニ アとして務めた後、株式会社ビズリーチへ転職し、複 数のサービス開発のリードやプロジェクト管理、エン ジニア採用などを経験。2021年からヘンリーに入社し VP of Engineeringとして組織作りに従事。
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. • 国内唯一の病院対応 クラウドネイティブ型電子カルテ
◦ 病院向け電子カルテはクリ ニック向けに比べて難易度が 桁違い ◦ 地域医療の担い手として病院 の業務効率化・DXは必須な ので、社会意義が大きい • 医療業界の基幹業務システムとし て当領域のSalesforceを目指し、 各分野のスペシャリストを集めて 向き合っています Henry - オーダー・レセコン一体型クラウド電子カルテ
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. ヘンリーのVPoEとして 製品部門の 価値デリバリー
と 人的資本 を最も関心しています。 ダブル VPoE ご参考:ヘンリーの組織図におけるVPoEの職能担当範囲(2024年7月現在)
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. ヘンリーのVPoEとして 製品部門の 価値デリバリー
と 人的資本 を最も関心しています。 ダブル VPoE ご参考:ヘンリーの組織図におけるVPoEの職能担当範囲(2024年7月現在) プロダクト価値最 大化
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. Copyright © Henry,
Inc. All rights reserved. スクラムご存知の方
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. Copyright © Henry,
Inc. All rights reserved. EBM(エビデンスベースドマネジメント) ご存知の方
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. EBMとは • スクラムの共同発案者であるケン・シュエイバー(Ken
Schwaber)氏に よって作成され、2015年にScrum.orgによって発表されたフレームワークで す。 • 2015年に「エビデンスベースドマネジメントガイド」が発表され、その後 2020年版で内容が刷新され、「改善のカタ(The Improvement Kata)」を 用いたモデルが採用され始めました。2024年5月に公開された2024年版で は、大枠に関する変更はありませんでしたが、ミッションとビジョンの明記 など、説明の改善が行われました。 • このフレームワークを用いることで、経験主義に基づいた意思決定を行い、 人々、チーム、組織全体が不確実な状況下での価値提供を向上させることが 期待されています。
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. EBMの存在価値 • プロダクトの価値を最大化するためには、もの
づくりの現場でスクラムを展開するだけでは不 十分であり、組織を成功に導けないケースが多 くあります ◦ スクラムの形骸化や社内展開失敗の話はよく聞きますね • 私の所見として、EBMは経験主義の思想をもの づくりのプロセスから拡張し、それを戦略づく りに横展開するためのフレームワークだと理解 しています。 CC BY-SA 4.0
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. EBMの重要構成要素 CC BY-SA
4.0 エビデンスベースドマネジメントガイドより転載 • 3つのゴール a. 戦略的ゴール b. 中間ゴール c. 即時戦術ゴール • 4つの重要価値領域(KVAs) a. 現在の価値(CV) b. 未実現価値(UV) c. イノベーションの能力(A2I) d. 市場に出すまでの時間(T2M) • 1つの実験ループ a. 「改善のカタ」に基づいた実験・検査・適合のループ
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. EBMの視点から見たプロダクト価値最大化の阻害要因 EBMの視点から見て、以下の3つはよく あるプロダクト価値最大化の阻害要因
だと考えます • 重要価値領域のバランス不足 • ゴールのズレ • 改善ループの機能不全 CC BY-SA 4.0 エビデンスベースドマネジメントガイドより転載
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. 重要価値領域のバランス不足 • 市場価値にのみ注目するパターン→地に足がつかない戦略設定
• T2Mへのみフォーカスするパターン→「ジャック・オブ・オール・トレー ズ」プロダクトの誕生 ギャップを埋めるのにA2Iが 高く、T2Mが短い組織がプロ ダクトの価値を高めやすい 未実現価値(UV) 現在の価値(CV) ギャップ EBMの視点から見たプロダクト価値最大化の阻害要因
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. ゴールのズレ • ゴール設定の責任者が巻き込まれていない→ちゃぶ台返しの祭り
◦ 最初の段階ではまだ良いが、プロダクト価値を本質的に最大化するためには責任者を巻き込む ことが必須です • ゴールがアウトカムにフォーカスしていない→中長期的なプロダクト価値の 低下 ◦ 中長期的な目線で考えるときは、アウトプットやインパクトではなくアウトカムにフォーカス すべきで、「リリース回数の増加」や「利益率の上昇」よりも、「ペルソナのジョブ達成」に 関わる指標を優先することが望ましいです インプット アクティビティ アウトプット アウトカム インパクト インパクトチェーン(出典:「社会的インパクトとは何か ― 社会変革のための投資・評価・事業戦略ガイド」) EBMの視点から見たプロダクト価値最大化の阻害要因
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. 改善ループの機能不全 • 選択肢が多すぎてゴールがなかなか定まらず、ループを回し
始められない ◦ 不確実性がなくなることはないため、ゴールの正しさにこだわるより も、検査と適応が可能なゴールをまず設定し、その後修正するアプロー チの方が望ましいです。 • 失敗恐怖症と権威主義の存在 ◦ 目標未達を恐れ、ゴールと測定指標の明言を回避:組織の心理的安全性 の不足に起因する可能性が高いため、心理的安全性を確保する施策から スタートした方がいいかもしれません。 ◦ エビデンス不在の意思決定が多発:全プロセスがシステマチックに繋 がっていれば、権威による干渉が入りにくくなります。 LeSS.works「システム思考」より転載 EBMの視点から見たプロダクト価値最大化の阻害要因
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. Copyright © Henry,
Inc. All rights reserved. Measuring Outcome日本語版より抜粋 (CC0 1.0 Universal)
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. Copyright © Henry,
Inc. All rights reserved. ものづくりに留まらず、実験・検査・適応を組織全体で システマチックに行うことが、プロダクト価値最大化の鍵
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. https://note.com/henry_app 会社ブログやってます We
are hiring!! https://henry.jp/ Thank you https://dev.henry.jp/ 技術ブログやってます
Copyright © Henry, Inc. All rights reserved. Acknowledgement • エビデンスベースドマネジメントガイド:
https://www.scrum.org/resources/evidence-based-management-guide • 社会的インパクトとは何か ― 社会変革のための投資・評価・事業戦略ガイド :https://eijipress.co.jp/products/2207 • システム思考:https://less.works/less/principles/systems-thinking • Measuring Outcome日本語版:https://github.com/ScrumFacilitators/measuringoutcome-ja