Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Practical Anonify

Practical Anonify

cipepser

June 25, 2020
Tweet

More Decks by cipepser

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 2 © LayerX Inc. 自己紹介 • cipepser(さいぺ) • リードエンジニア@LayerX ◦

    R&Dチーム ◦ Anonify開発 • 経歴 ◦ SIerで証券系システムのネットワーク設計、構築 ◦ Fintech会社で新規事業の立ち上げ • 趣味プロジェクト ◦ コンパイラ ◦ 正規表現ジェネレータ ◦ protocol buffersデコーダ ◦ (多くがやりかけ...)
  2. 3 © LayerX Inc. アジェンダ 1. ブロックチェーンにおけるプライバシー保護 2. Anonifyの仕組み 1.

    請求書ワークフローについて 2. Anonifyを使った請求書ソリューションのデモとその 解説 Anonify理論編 Anonify実践編
  3. 4 © LayerX Inc. Anonifyによる請求書アプリケーション デモ内容:受注者の請求書発行〜発注者の支払い Anonify2 受注者はMoneyForward上で請求書を発行 API経由で、Anonify経由で発注者に共有 TEE2は請求書を受け取り、sunabar振込APIを実行

    発注者は、sunabarの画面上で承認(支払い完了) ブロックチェーン ブロックチェーン Anonify1 Anonify2 Anonify1 受注者 発注者 受注者 発注者 MoneyForward APIで請求書を Anonify1に取り込む Anonify2からsunabar APIで 振込指示 画面上で承認 請求書発行 請求書の共有
  4. 5 © LayerX Inc. 請求書データ連携方法の比較 事業者のプラット フォーム 概要図 ブロックチェーン 概要

    メリット デメリット • 事業者のプラット フォームをハブとした データ連携 • 各社は、プラット フォームのみとやり取 りで完結し、効率的 • 業務で利用するSaaSは 多様で統一されない • ブロックチェーンに載 せて請求書データ連携 • 管理手作業が不要かつ 他SaaSとの連携に利 用可能 • 各社連携時に取引情報 が漏洩 Anonify • TEEで秘匿化し、ブロッ クチェーン上でデータ 連携 • 共有範囲をコントロー ル可能 • ブロックチェーンによ る監査性・自動検証 • 特定のハードウェア実 行環境が必要 現状 • 各社がそれぞれ請求書 データを送り合う • 例)PDF、紙 • 技術的に容易 • 人手による突合作業 • 二重入力 • 第三者による監査が困 難 ブロックチェーン ブロックチェーン プラット フォーム
  5. 6 © LayerX Inc. デモの前提 • 登場人物 ◦ Anonify1(受注者) ◦

    Anonify2(発注者) • すでにAnonifyは2台とも起動済み • デモの内容 ◦ curlで、ブロック監視起動 ◦ サーバーのログを確認 ◦ MoneyForward上で請求書を発行 ◦ Anonify上でデータ連携されることを確認 ◦ sunabar上で振込指示を確認、承認
  6. 8 © LayerX Inc. まとめ • Anonifyは、TEEとブロックチェーンの特性をハイブリッドに活用 ◦ TEEによる秘匿化 ◦

    ブロックチェーンによる監査性・自動検証 • 請求書発行〜振込指示のデモを行った