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No code / Low codeツール活用・導入における考え方

No code / Low codeツール活用・導入における考え方

No code / Low codeツール活用・導入する際に、どのようなポイントを検討して、気をつけるべきなのか。No Codeはどのような負荷を軽減し、逆にデメリットはどんな事があるのか、を説明しました。

TakumaYoshioka

August 31, 2022
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Transcript

  1. この資料で言及すること 1 ❑WHAT 1. No code / Low codeツールの概要・特徴 ❑WHY

    2. なぜ、今盛り上がっているのか? ❑HOW 3. ツール選択・開発する上でのメリットと デメリット
  2. No Code / Low Codeとは? 3 プログラミング言語を用いなくとも様々なアプリを作れるツール ▪ No code

    :全く使用しない ▪ Low code:一部にコードを使用する https://newspicks.com/news/5117089/
  3. No Code / Low Codeの種類 4 2022年現在、 あらゆるソフトウェア開発に対応可能な万能ツールは存在しない 目的/ニーズに合わせて最適なツール選択が必須 ▪

    アプリの種類:Web/モバイル/データ連携/EC/AI/Chatbot/… ▪ 対象ユーザ(社内のみ・社外含む) ▪ 開発規模・柔軟性・拡張性 ▪ ライセンス料金形態(ユーザごと・アプリごと) - ツール選択基準 -
  4. No Code / Low Codeが実現できること・できないこと 6 ✓ Webアプリ開発 ✓ モバイルアプリ開発

    ✓ Webサイト構築 ✓ マネージドDB構築 ✓ 特定機能のアプリ開発 (EC/Chatbot/RPA/…) ✓ SaaS間連携 ╳大規模/複雑なアプリ開発 ╳ハイパフォーマンスが要求されるアプリ (表示速度等) ╳セキュリティ要件の厳しいアプリ開発 ╳特化ツールの対象外領域の開発 (特殊要件等) ╳クラウド上にデータを保持できないケース 2022年8月時点での現状(一般論) 実現できること 実現できないこと
  5. なぜ、今このタイミングで盛り上がっているのか? 9 ➢ アプリ開発技術の成熟・拡大 ➢ SaaS提供による非エンジニアへの導入コストの低減 (環境構築不要・学習負荷軽減) ➢ エンジニアコスト高騰/リソース不足 ➢

    ユーザ起点によるDX推進の流れ ソフトウェア開発ライブラリ群/クラウド等の要素技術の発展により、 コンセプトに対して技術環境が追いついてきた https://no-coders-japan.org/column/10 その他の外的要因
  6. No Code / Low Codeが適している開発・適さない開発 11 https://walker-s.co.jp/media/nocode-impossible/ • 開発規模 •

    複雑なロジック • セキュリティ • HW連携 ある一定の複雑さまでは、No code/Low code開発にコストメリットがあるが、一定のラインを超えると逆転する “一定のライン”の見極めが非常に重要
  7. No Code / Low Codeのユースケース 12 ❖ (テンプレにハマる要件であれば)開発スピードが速い→開発規模を縮小できる ❖ 「動くアプリ」を速く提供できるため、エンドユーザーとのギャップが生まれにくい

    ❖ 軌道修正が比較的容易である 1. 各ツールが提供するテンプレにニーズがマッチするケース 2. シンプル(単機能な)アプリを安く・速くリリースしたいケース 3. 要求・要件の不確定性が高く、機動力が求められるケース 特徴 ユースケース この但書きが超重要!
  8. No Code / Low Codeのデメリット・留意点 13 1. ツールの対応範囲を少しでも逸脱しようとすると、コストが急増 or 要件実現不可となる

    2. 上記特性上、要件にあったツール選定が非常に難しい・ノウハウが必要 3. コードを書くことは不要だが、ソフトウェアエンジニアリングスキルは結局必要 (例:DB設計ではER図を書く) https://benesse.jp/programming/beneprog/2018/07/13/computationalthinking/
  9. まとめ • No Code / Low Code開発はDX推進にあたって有用であることは間違いないが、 ユーザ要件に合わせてうまく使い分けることが必須 – 特に「何ができない」ツールなのかを見極めること

    – 上記の見極めでミスると、コスト・開発工数削減のメリットを受けられない • スクラッチ開発/パッケージ・SaaS導入も含めて、ケースバイケースでの選択が必要 – ある特定の条件下で有用なツールではあるが、2022年8月現在において万能ツールではない 15