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社内外から"使ってもらえる"データ基盤を支えるアーキテクチャの秘訣/登壇資料(飯塚 大地・高橋...

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November 20, 2025

社内外から"使ってもらえる"データ基盤を支えるアーキテクチャの秘訣/登壇資料(飯塚 大地・高橋 一貴)

アーキテクチャConference
2025年11月20日(木)・21日(金)9:30〜19:00
https://architecture-con.findy-tools.io/2025

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November 20, 2025
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Transcript

  1. Copyright Hacobu, Inc. 6 主題:”使ってもらえる”とは 今日のゴール ひとつの “使ってもらえる” データ基盤の例として 現場に持ちかえれるヒントがあれば

    目指す姿 データ基盤を”使ってもらえる” お伝えすること どういうポイントを気にして現在のアーキテクチャとなっているのか
  2. Copyright Hacobu, Inc. 25 データアーキテクチャ ガソリンとなるデータを「工数少なく」「迅速」に取り込めるようにするためには、自動化が必須。 SaaS データの取り込みには Fivetran、自社データの取り込みには dbt

    snapshot + script で対応をした。 自動作成 増分蓄積 連携データをスキャン (テーブル増減に対応) テーブル作成 テーブルスキャン snapshot.yml を動的生成 dbt snapshot による増分蓄積
  3. Copyright Hacobu, Inc. 37 オペレーションアーキテクチャ 物流業界の特徴:多様な登場人物&複雑な現場運用 →ドメイン特有の複雑性を持つデータと格闘する日々 登場人物が多い タイムスタンプが多様 紐づく情報が多岐に渡る

    ・・・ 現場の複雑さをデータから紐解く(おもろい!!) メーカー 工場 メーカー 倉庫 流通 事業者 小売 事業者 運送会社A 運送会社B 運送会社C 物流倉庫の場合 予約 到着 呼出 作業 開始 作業 終了 退場 元請け 一次受け 二次受け 車両1台が動く場合 輸送依頼 荷物情報 商品A 商品B … 伝票情報
  4. Copyright Hacobu, Inc. 40 オペレーションアーキテクチャ ユーザーへのアプローチ:”使いたい”モチベーション Data Driven Logistics →

    データを使う企業文化があったが、データ利活用に対する抵抗感があった モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい スキル ユーザー “データを使おう“という 企業文化は存在 課題:データ分析に対する抵抗感
  5. Copyright Hacobu, Inc. 41 オペレーションアーキテクチャ スキルへのアプローチ:”使える”リテラシー 自力でできず、データアナリストが全面カバー → スケールせず、データ利活用が停滞しそうに、、、 モチベーション

    データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい スキル ユーザー “データを使おう“という 企業文化は存在 課題:データ分析に対する抵抗感 リテラシー データを理解し活用できる力 ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる “やりたい” but ”できない” 課題:データ分析リテラシーのある人材不足
  6. Copyright Hacobu, Inc. 42 オペレーションアーキテクチャ 課題に対する解決策:レベルに応じたデータ分析講座を提供 ┗分析レベルに応じた3つのアプローチ スキル リテラシー データを理解し活用できる力

    ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる 課題:データ分析リテラシーのある人材不足 モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい ユーザー 課題:データ分析に対する抵抗感 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール
  7. Copyright Hacobu, Inc. 43 オペレーションアーキテクチャ 課題に対する解決策:レベルに応じたデータ分析講座を提供 ┗分析レベルに応じた3つのアプローチ スキル リテラシー データを理解し活用できる力

    ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる 課題:データ分析リテラシーのある人材不足 モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい ユーザー 課題:データ分析に対する抵抗感 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール
  8. Copyright Hacobu, Inc. 44 オペレーションアーキテクチャ 分析レベル:未経験 → 講義形式 30分からの短時間でライトに参加可能 →

    データ分析への抵抗感を減らすことができた 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール 成果 実施アクション 全社員を対象に、 30〜60分/回の講座を複数提供 ┗ データ分析の基本的な考え方 ┗ Excel関数の始め方 ┗ 30分でわかるLooker Studio入門 ┗ 提案分析:ROI編 etc ・社員の約半数が参加 ・感想:「データ分析は怖くない」 ・選択肢を知る → 今までにない相談も届く データ分析への抵抗感を減らせた
  9. Copyright Hacobu, Inc. 45 オペレーションアーキテクチャ 課題に対する解決策:レベルに応じたデータ分析講座を提供 ┗分析レベルに応じた3つのアプローチ スキル リテラシー データを理解し活用できる力

    ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる 課題:データ分析リテラシーのある人材不足 モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい ユーザー 課題:データ分析に対する抵抗感 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール
  10. Copyright Hacobu, Inc. 46 オペレーションアーキテクチャ 分析レベル:初心者〜中級者 → 1on1形式 “使ってみたい”人をターゲットとし、実際に業務で”使える” ところまで伴走した

    分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール 成果 実施アクション 実務でデータ分析をしてみたい社員を募り、 1.5ヶ月間の週次1on1を実施 ┗”データ分析”が関係して入れれば、お題は自由 ┗同時期に5名実施して、一緒に成果共有会 ・計5回、延べ25名が参加 ・自走できるメンバー、社内教育を推進できる人が誕生 ・作成したダッシュボードは、そのまま全社公式に 実業務で”使ってもらえた”
  11. Copyright Hacobu, Inc. 47 オペレーションアーキテクチャ 分析レベル:上級者 → 個別支援 スキルを持つプレイヤーの伴走をして、自走できるところまで導いた 分析レベル

    提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール 成果 実施アクション トッププレイヤーへの1on1レクチャー ┗ 非エンジニアだが、SQLが書ける・ダッシュボードが扱える ┗ 週次1on1で、より業務に深く入ったフォロー (マーケティング、カスタマーサクセス、他) アナリスト不在でもデータ利活用が進んだ ┗ Tableau導入プロジェクト ┗ マーケKPIダッシュボード 自走プレイヤーが誕生
  12. Copyright Hacobu, Inc. 48 オペレーションアーキテクチャ 分析レベル:上級者 → 個別支援 スキルを持つプレイヤーの伴走をして、自走できるところまで導いた 分析レベル

    提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を無くす 実務でデータを”使ってみる” 自走プレイヤーを育てる コンテンツ ゴール 成果 実施アクション トッププレイヤーへの1on1レクチャー ┗ 非エンジニアだが、SQLが書ける・ダッシュボードが扱える ┗ 週次1on1で、より業務に深く入ったフォロー (マーケティング、カスタマーサクセス、他) アナリスト不在でもデータ利活用が進んだ ┗ Tableau導入プロジェクト ┗ マーケKPIダッシュボード 自走プレイヤーが誕生 ビジネス向けのTableauダッシュボード実装 マーケティング向けKPIダッシュボード構築
  13. Copyright Hacobu, Inc. 50 オペレーションアーキテクチャ 課題に対する解決策:レベルに応じたデータ分析講座を提供 ┗分析レベルに応じた3つのアプローチにより、課題解決のための成果を達成! スキル リテラシー データを理解し活用できる力

    ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる 課題:データ分析リテラシーのある人材不足 モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい ユーザー 課題:データ分析に対する抵抗感 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を減らせた 実務でデータを”使ってもらえた” 自走プレイヤーが誕生 コンテンツ 成果
  14. Copyright Hacobu, Inc. 53 社内外から “使ってもらえる” データ基盤を支えるアーキテクチャの秘訣 シンプルな構成:最小限の構成で保守性を高め、各レイヤの役割を明確に。 少人数運用:自動化や Fivetran・dbt

    を用いた運用効率化により、2名体制でも安定運用可能に。 データ提供の迅速化:ETL最適化とセルフサービス環境で分析を加速。 スケールする組織を、少人数チームで支えられる基盤
  15. Copyright Hacobu, Inc. 54 社内外から “使ってもらえる” データ基盤を支えるアーキテクチャの秘訣 課題に対する解決策:レベルに応じたデータ分析講座を提供 ┗分析レベルに応じた3つのアプローチにより、課題解決のための成果を達成! スキル

    リテラシー データを理解し活用できる力 ・どのデータを使うべきか知っている ・データの可視化方法を知っている ・データから示唆を得ることができる 課題:データ分析リテラシーのある人材不足 モチベーション データを使いたいという内発的意欲 ・データを使った意思決定したい ・原因をデータから特定したい ・成果をデータで見える化したい ユーザー 課題:データ分析に対する抵抗感 分析レベル 提供方法 未経験 初心者〜中級者 上級者 講義形式 1on1形式 個別支援 データ分析スキル教育 データ分析ブートキャンプ トッププレイヤー1on1 データ分析への抵抗を減らせた 実務でデータを”使ってもらえた” 自走プレイヤーが誕生 コンテンツ 成果
  16. Copyright Hacobu, Inc. 55 社内外から “使ってもらえる” データ基盤を支えるアーキテクチャの秘訣 これからトライしてみたいこと • AIが理解できるようなセマンティックレイヤー拡張

    • ドメイン情報をAIに提供する仕組み作り • 非エンジニアが利用できるAIを使った分析環境の提供 • 全プロダクト横断でのデータ分析組織の組成 etc 人+AI に”使ってもらえる” データ基盤を構築していく