Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

作れる人から、伸ばせる人へ~Anthropicの5アーキタイプで読み解く、成長率日本一の開発組...

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.

作れる人から、伸ばせる人へ~Anthropicの5アーキタイプで読み解く、成長率日本一の開発組織~ / Builder to Grower

2026-08-27 Forkwell グロワー/スケーラー入門

Avatar for ヤマモトヒロキ

ヤマモトヒロキ PRO

August 26, 2026

More Decks by ヤマモトヒロキ

Other Decks in Business

Transcript

  1. 事業は、伸び続けている 導入事業所数 登録ワーカー数 約2.5万ヶ所 約130万人 2020 2021 2022 2023 2024

    2025 2020 2021 2022 2023 2024 2025 この間、エンジニアの人数は ほぼ固定 のままです 6
  2. 今日の話の地図 少数で伸ばせている構造は、AI時代の開発組織の「あるべき」に近いのではないか、という仮説 理解 理解 実践 実践 ❶ 5つの ❷ なぜ

    ❸ 個人としての ❹ 機能させる アーキタイプ グロワーなのか 適性と伸ばし方 組織設計 Anthropicの原典。職 絶対数・不可逆性・アウ エンジニアから見た2つ カイテクの実装。引き算 種ではなく気質 トカムへの変換率 の入口 の組織 説明の道具 Boris Cherny(Anthropic・Claude Code開発者)が2026年6月に提唱した「5つのアーキタイプ」 8
  3. 原典 エンジニアリング、プロダクト、デザイン、DSが一つの新しい役割に溶けてい く中で、Claude Codeチームを見ると、5つのアーキタイプが見える ── Boris Cherny(Anthropic・Claude Code開発者)2026年6月 X/Threads投稿より 筆者訳

    本イベントの表記 本イベントの表記 本イベントの表記 スケーラー ≒ Grower フィニッシャー ≒ Sweeper メンテナイザー = Maintainer 以降は原典の呼称(Prototyper/Builder/Sweeper/Grower/Maintainer)で話します 9
  4. アーキタイプとは、職種ではない 職種(title) 溶ける 組織が与える箱 FE/BE/PdM/デザイナー AI 役割(role) 薄くなる その箱に期待される責務 アーキタイプ

    「コードが書けるか」 という壁を消す 残る 実際の行動に現れる、気質と判断の癖 肩書は溶ける。気質は溶けない 10
  5. Anthropicの実情と、カイテクの現在地 Anthropic カイテク(等身大) Claude Codeのコードの約9割を PdMはプロト作成・分析の生産性は上が Claude Codeが書く ったが、プロダクションコードは書かない PMもデザイナーもファイナンスも、コード

    コードの大半を Claude Code/ を書く Codex に集約し、リソースの多くを課題 肩書は全員 Member of Technical 整理・設計・レビューに移行 Staff データ抽出は非エンジニアがセルフサー ビス 職種の境界は、各社で融けつつある 一方で、各職種の専門性も引き続き重要 11
  6. 原典の5つのアーキタイプ Prototyper Builder Sweeper Grower Maintainer 0→1の量産機 1→10の仕上げ役 引き算の職人 10→100に育てる

    守りの要 新しいアイデアを次々 試作を本番品質のプロ UIを磨き、コードとシ できたプロダクトを反 成熟したシステムをス に試作する。大半は世 ダクト・インフラに素早 ステムを簡素化し、機能 復改善し、PMFを高め ケールに応じて安全・安 に出ない く仕上げる を削り、性能を最適化 る 定・高速・効率に保つ する 職種ではなく、チームを観察したら見えた5つの「型」。今日の主役は Grower 出典 Boris Cherny 2026年6月 X/Threads投稿(定義は筆者訳) 12
  7. フェーズで必要な型は変わる 誤解しやすい3点 PMF前 成長期 成熟期 ❶ 職種と直交する Prototyper Builder Sweeper

    一部 全フェーズに登場 Grower Sweeper気質のPMも、Prototyper気 質のデザイナーもいる ❷ 1人1役ではない 今日の主役 多くの人は2〜3役を兼ね、時期で変わる Maintainer 一部 ❸ 原典は優劣をつけていない 「グロワーが最重要」は今日のイベントの 編集。私もこれから乗る Sweeperだけは全フェーズに登場する。AIは足すのは得意、削るのは苦手。自組織にどの型が過剰・不足かを見る 「レンズ」として使う 出典 Boris Cherny 2026年6月 X/Threads投稿のフェーズ別構成をもとに筆者作成 13
  8. あなたは、どの型か 型 会議での口癖 思考の癖 Prototyper 「作ってみよ」 完成度より新規性。捨てるのに抵抗がない 出荷しない・放置する Builder 「動く?」

    エッジケースとエラー処理が気になる 「何を作るか」を疑わない Sweeper 「要る?」 複雑さが許せない。消すPRが好き 事業価値より整理を優先 Grower 「使われてる?」 リリースはスタート。数字を毎日見る 短期最適・負債に鈍感 Maintainer 「将来的に…」 落ちない・遅くないことに責任感 変化への抵抗 2つ当たる人は兼任型で正常。ここでスクショをどうぞ 陥りがちな罠 ※ 口癖・癖・罠は筆者の推測 14
  9. 理由❶ 関わる絶対数が、圧倒的に多い 企業のライフサイクルで見ると、0→1 と 1→10 の期間は短い 規模 ほとんどの会社、ほとんどのキャリア の大半は「すでにあるものを伸ばす」 フェーズにいる

    0→1 1→10 10→100、その先 時間 → ほとんどの会社、ほとんどのキャリアはここにいる 短い あなたの今いる会社、いま 0→1 ですか 短い 15
  10. 理由❷ 意思決定の不可逆性と、コンテキストの量 0→1/1→10 成長期 増築 作る 壊す 作り直す 作って壊すコストが低い 間違えても、やり直せる

    増築 増築 既存ユーザー・データ・売上・契約 土台の上に増築する 変更は不可逆。間違いが高くつく 効くのは、全体設計・順番・作らない意思決定 文脈の所有は、AIが最も苦手 実装が速くなるほど「間違ったものを速く作る」リスク 事業数値・顧客・履歴・規制。人の介在価値が最大にな が上がる る場所 16
  11. アウトプットは増えた。アウトカムに結びついているか アウトプット 作る量。AIで事実 変換率 → 上無限に ここが律速。担う アウトカム → のがGrower

    事業成長・顧客課 題の解決 3年後に希少になるのは、コードを書ける人ではない。何のコードを書くべきかが分かり、AIの最 終的な防波堤になれる人だ ── Boris Cherny(報道での発言より 筆者訳) 作れる人はAIで増えた。伸ばせる人は増えていない 17
  12. エンジニアから見た、グロワーの入口は2つ システムを10倍に耐えさせる アウトカムを10倍にする 10倍になるもの トラフィック・コード・組織 売上・ユーザー・成果 問い 何が壊れるか、何を守るか 何がボトルネックか、どこを伸ばすか 原典の型

    Maintainer(+Sweeper) Grower 従来職種の延長 SRE・アーキテクト PdM・グロース イベントの「グロワー/スケーラー」は、この2つの顔を束ねた概念。希少なのは、両側を横断してボトルネックを特定 し、AIで自ら検証まで回せる人 エンジニアには、技術側からグロワーに入る優位性がある 18
  13. グロワーとして伸ばしたいなら 自分が作ったものの数字を、自分で追う 1 SQLを引く。ダッシュボードを自分で作る。売上 仕様調整の席に座る。顧客の声に直接触れる 2 と事業KPIに興味を持つ 「10倍になったら何が壊れる」を口癖にする 「作らない提案」を1回やる 3

    ROIで案件を閉じる経験を持つ 4 るか」に移す AIの最終防波堤になる どれも、今の会社で明日からできる データ量・トラフィック・組織の10倍を想像して 設計する 実装はAIに任せ、時間を「何を作るか・何を捨て 5 サポート・営業同席・インタビュー 一つの案件を、最初から最後まで持つ 6 フルサイクル。全部やると「決める人と作る人」 が同じ人になる 20
  14. カイテクの実装❶ 決める人と作る人を、分けない 一つの案件は、一人のエンジニアが課題発見から運用まで決め切る 課題発見 仕様 設計 実装 リリース 運用 ワーカーApp

    ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ API / BE ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ インフラ / DB ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 5類型で言えば、Builder・Sweeper・Grower・Maintainer が一人の中に同居する設計 出典 カイテク公式note「成長率日本一の事業を支えるエンジニアは、なぜ納期を決めないのか」 22
  15. カイテクの実装❷ 引き算の組織設計 していないこと やっていること 納期を決める 「やらない」判断の尊重。顧客に使われない、事 進捗管理・目標管理 業に貢献しないリリースに意味はない 仕様書を書く 動くコードが正

    繰り返し作業は「速くする」より「なくす」 機能単位の分業 データは BigQuery+AI で非エンジニアがセ 格好いい技術を選ぶ 事業に十分かで選ぶ 採用基準を下げる ルフサービス スケール時はチームを複製。管理階層と職種細 分化は足さない Anthropicを真似したのではなく、2020年から引き算し続けた結果、同じ形になった 等身大で言うと、完璧ではない。Sweeper(削る)を個人の気質ではなく制度にしただけで、人は足りていない 出典 カイテク公式note「成長率日本一の事業を支えるエンジニア6人は、何を『していない』のか」 23
  16. 詳しくは、全部ここに書いてあります Speaker Deck ヤマモトヒロキ note エンジニア責任者・岩本 執筆 引き算の組織 ─ アウトカムとAIに全振りするた

    成長率日本一の事業を支えるエンジニア6人は、何 めに辞めたこと を「していない」のか 決める人と作る人を、分けない 成長率日本一の事業を支えるエンジニアは、なぜ納 隣人の存在が、個のスキルと役割を制約する speakerdeck.com/hirokiyamamoto14 期を決めないのか コードがドキュメントでいいと思っている note.com/caitech 24
  17. まとめ 肩書は溶ける。気質は溶けない 作れる人はAIで増えた。伸ばせる人は増えていない グロワーはスキルより適性、適性より構造。活きる組織構造が必要 We are hiring フルスタック・フルサイクルエンジニア 年収 1,300〜2,500万円

    PdM 年収 800〜1,600万円 共通 週4リモート / 時間固定なし / 業務委託スタート可 エンジニア6人で成長率日本一の組織で、7人目になりませんか。X の DM 開けています 27