Server-Side Kotlin + Spring Boot + Exposedでやったこと

2024. 3. 8実施の@サーバーサイドKotlin LT大会 vol.11の登壇資料です。

https://server-side-kotlin-meetup.connpass.com/event/309183/

Transcript

1. Server-Side Kotlin + Spring Boot + Exposedで やったこと 2024.3.8 @サーバーサイドKotlin LT大会 vol.11 セーヤン（@se_yan_engineer） 1
2. 自己紹介 株式会社マチス教育システム（2008年〜現在） Webエンジニア / マネージャー Web系＆SIerの二刀流 チームのリーダーを実施しつつ自社プロダクトの開発、 スタートアップ企業様の案件、SI案件などを担当 2 セーヤン X: @se_yan_engineer Zenn: zenn.dev/ikefukurou777 stand.fm: セーヤン ブログ: blog.se-yan.net
3. 3 今日お話しすること 1. Server-Side Kotlinを選定してローンチしたプロダクト 2. システム構成 3. API機能 4. オニオンアーキテクチャーの導入 5. 帳票の作成 6. Exposedの活用 7. Spring Boot2系→3系へのアップデート対応 8. 最後に
4. 4 Server-Side Kotlinを選定してローンチしたプロダクト 　こども達に安心安全な食材を食べさせてあげたいという思いから作ったECサイト https://kagurazaka123-farm.com/ 神楽坂123ファーム
5. 5 システム構成 　マイクロサービスのアーキテクチャーを選定 / AWS ECS上で稼働 システム構成
6. 6 API機能 ユーザー情報 閲覧履歴 お気に入り お知らせ 商品情報 カート 注文 決済 配送 キャンペーン … User 注文管理 配送管理 … Admin 認証認可 共通エラハン ロギング … 共通 全API合計数70本 (現時点)
7. 7 オニオンアーキテクチャーの導入 メンテナビリティーを意識し、各レイヤーでの責務を 明確化した上で機能をのせていくアーキテクチャーを 採用した 責務の明確化 導入にあたっては、有識者の方の知見をもとに 小さくはじめて軌道にのせた 慣れるまでに時間を要した...
8. 8 オニオンアーキテクチャーの導入 data class MailAddress(val value: String) { init { if (value.isEmpty() || value.length > 256) { throw ArgumentException("メールアドレス は1文字以上256文字以内である必要があります") } if (!value.matches(Regex("^[a-zA-Z0-9.!#\$%&'*+\\ /=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\\.[a-zA-Z0-9-]+ )*\$"))) { throw ArgumentException("メールアドレス の形式が間違っています") } } } ValueObjectの例 ❏ データクラスを積極的に活用 した ❏ VOでは、イニシャライザブ ロック内でバリデーションを 実施するようにした
9. 9 帳票の作成 ライブラリの選定 帳票ライブラリ：JasperReports 帳票作成ツール：Jaspersoft Studio Jaspersoft Studioでテンプレートを作 成しておき、resources配下に格納する ことでライブラリを通じて、プログラ ムでデータをマッピングすることがで きる JasperReports コードを書いてPDFを作成することが できて、テンプレート依存がない 複雑な表現が必要な場合には、コード も複雑化してくると想像できる OpenPDF 複雑なグラフやリッチな表現があるわけではないため、OpenPDFを選定
10. 10 帳票の作成 OpenPDFを活用して作成したPDF @Service class InvoicePdfGenerator(private val userDeliveryAddressRepository: IUserDeliveryAddressRepository) : IInvoicePdfGenerator { override fun createPdf(order: Order): ByteArray { try { val userDeliveryAddress = userDeliveryAddressRepository.getProfiledUserDeliveryAddressByUserId(o rder.user.id.value) ?: throw NotFoundUserDeliveryAddressException("ユーザープロ フィール情報が見つかりませんでした") val pdfOutputBytes = ByteArrayOutputStream() val document = Document(PageSize.A4) val writer = PdfWriter.getInstance(document, pdfOutputBytes) val bf = BaseFont.createFont( "fonts/ipaexm.ttf", BaseFont.IDENTITY_H, BaseFont.EMBEDDED ) val font = Font(bf, 12f, Font.NORMAL) document.open() // ヘッダー生成 createHeader(document, font, order, userDeliveryAddress) …
11. 11 Exposedの活用 ORMとしてExposedを選定: 現時点の利用バージョン 0.41.1 ExposedにはDAOとDSLが提供されているが、基本的にはDAOを活用して いる class ProductEntity(id: EntityID<Int>) : IntEntity(id) { companion object : IntEntityClass<ProductEntity>(Product Table) var productId by ProductTable.id val categoryList by CategoryInProductEntity referrersOn CategoryInProductTable.productId var productName by ProductTable.name val query = ProductTable.select { ProductTable.createdAt greater DateTime.now().minusMonths(2) } val totalCount = query.count() val products = ProductEntity .wrapRows( query .orderBy(this.convertSortTableColumn(command.sortCo lumn) to command.sortOrder) .limit(command.limit, offset = command.offset.toLong()) ).toList().map { Product(it) } return ProductList(products, totalCount) DSLのwrapRowsメソッドも活用している
12. 12 Spring Boot2系→3系へのアップデート対応 ライブラリ / 言語 前バージョン 後バージョン Spring Boot 2.5.4 3.2.0 Spring Boot Security 2.5.4 3.2.0 SpringFox 2.9.2 - Springdoc-openapi - 2.2.0 Kotlin 1.5.21 1.8.22 Java 16 17 Spring Security 5.5.2 6.2.0
13. 13 Spring Boot2系→3系へのアップデート対応 パッケージ名の変更 パッケージ名の変更 javaxからjakartaへの変更 • Java16から17へバージョンアップ • インポートの修正 • javaxに依存しているライブラリの特定 とバージョンアップ Spring Securityのアップデート Springdoc-openapiへ変更 ・@Configurationの付与 ・@EnableWebSecurityの付与 ・WebSecurityConfigurerAdapterの継承を廃止 ・SecurityFilterChainをBean定義 ・mvcMatchersからrequestMatchersのラムダ 式に変更 ・AuthentificationManageBuilderの削除 SpringFoxがSpring Boot3系では動かな いため、Springdoc-openapiへ変更 • アノテーションの変更 • マイグレーションガイド ：https://springdoc.org/#migrating -from-springfox
14. 14 最後に 自分自身は長らくJavaをやってきたというわけでもなく、Kotlin歴も2年 ちょっとではあるが、コードが冗長にならずに書けたりするところが好み なので、今後も自社プロダクトのグロースと共に継続していきたい
15. ご清聴ありがとうございました！！ 15