Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

今日から始めるセルフマネジメント/A Practical Guide to Self-Mana...

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

今日から始めるセルフマネジメント/A Practical Guide to Self-Management

2026/06/15 開催
エンジニアのための自己管理入門 - Forkwell Library #126

https://forkwell.connpass.com/event/395386/

本イベントは、書籍「エンジニアのための自己管理入門 堅牢でスケーラブルな働き方を構築する技術」の関連イベントです。
https://amzn.asia/d/059WhzK0

Avatar for 小田中育生

小田中育生

June 15, 2026

More Decks by 小田中育生

Other Decks in Business

Transcript

  1. © Growth and Living 略歴 エンジニアリングマネジメントと⽬標設定(OKR)を専⾨とする。 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineering、 株式会社カケハシでHead

    of Engineeringを歴任。 EMConf JPのコアスタッフとしても活動。 アジャイル‧スクラム‧DevOpsに関連した登壇が多数。 DevOpsDays Antwerp, DevOpsDays Taipeiなど 海外での登壇経験あり。 著書 • いちばんやさしいアジャイル開発の教本(共著) • アジャイルチームによる⽬標づくりガイドブック • エンジニアのための⾃⼰管理⼊⾨ ⼩⽥中 育⽣(いくお/190)
  2. © Growth and Living ⾃律を⼿放すと、燃え尽きに近づく  他律的な働き⽅ 「ねばならない」仕事への従事 や、外部から規定された⾏動が優 先される状態。

     過度な適応努⼒ 加速する変化のサイクルに無理に 追いつこうとして、がむしゃらに 働くこと。  ⼼理的消耗 「置いていかれる」恐怖 (FOMO)や焦りによる、情緒的 ‧精神的なエネルギーの枯渇。 バーンアウト(燃え尽き)
  3. © Growth and Living 価値を⽣む「⼀⽣懸命」でありたい 燃え尽きを⽣む「⼀⽣懸命」 可能な限り稼働し続ける • リソース効率(稼働率)の重視 •

    「ねばならない」という他律的な⾏動 • 焦りや恐怖による⼼理的消耗 • 結果としてのバーンアウト 価値を⽣む「⼀⽣懸命」 価値創出とフロー効率の重視 • ゴールへのコミット • 試⾏錯誤のための「余⽩」の確保 • 仕組みによるセルフマネジメント • 知恵を絞り価値を届ける
  4. © Growth and Living だからこそセルフマネジメントが重要 キャリア‧マネジメント  タスク‧タイム マネジメント 

    アンガー‧ストレス マネジメント  スキル マネジメント モチベーション‧マネジメント(⼟台)
  5. © Growth and Living ソフトウェア開発は正解なき問いを解き続ける仕事 1. 未知への挑戦 本質的には「まだ世界に存在しない もの」をつくるのがソフトウェア開 発。既存のものは再利⽤すればよ

    い。 2. 変化という壁 市場も技術も常に変化し、その変化 は時に⾼い壁となって現れる。 3. 境界の越境 時には⾃分の守備範囲を越境して⾏ 動することが求められる。 原動⼒としてのモチベーション 能動的に向き合うためには「それをやろう」という意志が不可⽋
  6. © Growth and Living あなたのモチベーションは、どこから? 内発的動機 • 好奇⼼‧興味から学ぶ • 成⻑の実感‧達成感

    • 仕事の意味‧価値を感じる • ⾃律性‧裁量を持つ 外発的動機 • 給与‧報酬‧評価 • 承認‧称賛 • 罰‧プレッシャーの回避 • 競争による焦り
  7. © Growth and Living 置かれている状況によってもモチベーションは変化する ERG理論:欲求の3つの階層 存在欲求 (Existence) 関係欲求 (Relatedness)

    成⻑欲求 (Growth) たとえば…… 周囲から認められ、存在欲求も関係欲求も充⾜している⼈は成⻑欲求が現れやすい 転職し周囲との関係性がない状況になると、まずは関係欲求が優先される
  8. © Growth and Living ⾃分のモチベーションを点検する問い  どんな仕事をしているとき、時間を忘れ て没頭できますか?  どんな瞬間に「やっていてよかった」と

    感じますか?  逆に、どんな状況のときに「やる気が出 ない」と感じますか?  1年後の⾃分に期待することは何です か?
  9. © Growth and Living モチベーションサイクルの設計 設計の4ステップ • ⽬的を設計する • 誘引を設計する

    • 摩擦を減らす • ふりかえりをする このサイクルを回し、モチベーション を燃やし続けながら成⻑につなげる
  10. © Growth and Living 外にも内にもいる「時間どろぼう」 あなぼこ⼩僧 ツギハギの予定をカレンダーに 突っ込んでくる ピコピコ忍者 ひっきりなしの通知で集中を阻害

    する 居座りゴブリン 仕掛中のタスクで頭の中を占拠 スクロール魔⼥ スマホの無限スクロールへといざ なう チリ積婆 ⼩さなタスクをどんどんと積み上 げてしまう ツァイガルニク夫 追加の仕事を投げてきて、⼼を休 ませない 外 か ら 内 か ら
  11. © Growth and Living 仕組みで時間どろぼうを倒す  習慣設計 • タイムボクシング/ブロッキング •

    タスクの細分化 • 他者への委譲を含む取捨選択  環境設計 • WIP=1 • カレンダーのデフラグ • 通知オフタイムの設定 外からくるどろぼうには…… 内からくるどろぼうには……
  12. © Growth and Living 1 棚卸し‧⾊分け 今ある予定を全部出し、種類で⾊分けする 2 グルーピング 同じ種類の予定を寄せて集約する

    3 移動と交渉 分断された時間を寄せ、必要なら交渉する 4 集中ブロックを保護 まとまった空⽩を「集中時間」として死守 散らばった予定を集約し、集中して作業できるまとまった時間をつくる 例:あなぼこ⼩僧をやっつけろ!カレンダーのデフラグ
  13. © Growth and Living 時間どろぼうと戦うために • 収集→処理→整理→⾒直し→実⾏で、頭の中を空にする • 重要度×緊急度で「やめる」を決める •

    任せる技術で、チームの時間を⽣む 書籍では、時間どろぼうを撃退し余⽩を⽣む プラクティスを多数紹介しています
  14. © Growth and Living リソース効率とフロー効率 リソース効率(稼働率最⼤化) ▶全員が常に⼿を動かしている状態 ▶同時並⾏タスクが多い ▶調整コストが増え会議が増える ▶変化への適応が遅れやすい

    フロー効率(価値提供を最短に) ▶WIP(仕掛り)を絞る ▶⼀つ終わってから次に着⼿ ▶余⽩が⽣まれ変化に強くなる ▶週単位の検査‧適応ができる
  15. © Growth and Living 拡張形成理論 • バーバラ‧フレドリクソンにより提唱 • ポジティブな感情は⼈の思考や⾏動の選択肢を広げるという理論 •

    変化と向き合う上で、ポジティブであること、ゴキゲンであることは重要 ポジティブ感情 喜び、興味 感謝、希望 拡張 視野の拡⼤ 創造的な思考 形成 健康、活⼒ スキル、知識 回復⼒、⾃尊⼼ ⼈間関係、信頼
  16. © Growth and Living 怒りは⼆次感情 怒りの前には、必ず⼀次感情がある。 • 悲しみ … せっかく頑張ったのに伝わらなかった

    • 失望 … ⾃分の努⼒が認められない • 不安 … また評価を落とすかもしれない 怒り=⾃分を守るための、⼆次的な反応。 まずは、その反応と向き合おう
  17. © Growth and Living ストレスには「コーピング」で対処する 問題焦点型 ストレッサーそのものに 働きかけて解決する • タスクの優先度を⾒直す

    • 関係者と話し合う • リソースを調整する 情動焦点型 感情を落ち着かせる 受け⽌め⽅を変える • 深呼吸する • ヘヴィメタルを聴く • 誰かと話す 感情が⾼ぶっているときは、まず情動焦点型で⼼を落ち着けることを優先
  18. © Growth and Living ⾃分にあった回復⾏動を⾒つける 何で情動が落ち着くかは⼈それぞれ。⾃分にあったコーピン グを⾒つけよう • 軽く体を動かす(ストレッチや散歩) •

    好きな⾳楽を聴く、映画を観に⾏く • チームメンバーと雑談する • ⽇記やメモに気持ちを書き出す • プラモデルを組む∕コーヒーを淹れる(集中する⾏為)
  19. © Growth and Living リフレーミング 物事の捉え⽅を再構築する「リフレーミング」 情動的コーピングで落ち着きを取り戻したら、 ⽬の前にある事象をポジティブに解釈することを試みる リフレーミングの例 •

    「上司から厳しく詰められた」→「それだけ期待されている」 • 「バグを出してしまった」→「バグをなくすチャンスを得た」 • 「チームが混乱している」→「マネジメントスキルを磨く機会」
  20. © Growth and Living 学習の5段階 無意識的無能 (知らないしできない) 意識的無能 (知っていてもできない) 意識的有能

    (考えるとできる) 無意識的有能 (考えなくてもできる) 無意識的有能に意識的有能 (どこからでも教えることができる) 成⻑は、 「知らないしできない」 ところから始まる https://www.nlp.co.jp/000015.phpの図をもとに作成
  21. © Growth and Living スキルの成⻑を仕組み化する 01 現状のスキルを把握す る 02 到達したいレベルを設

    定する このサイクルを回し、成⻑のリズムを形作っていく 04 定期的なふりかえり 03 実践 インプット アウトプット
  22. © Growth and Living 学びを阻む「壁」と、それを越える⼒ 忙しさの壁 情報過多の壁 ⼈間関係の壁 変化への抵抗という 壁

    感情の壁 意味づけの壁 エネルギーの壁 組織⽂化の壁 これらの壁を乗り越えるときに、 モチベーション、タスク‧タイム、アンガー‧ストレス それぞれのマネジメントが効いてくる
  23. © Growth and Living そして、スキルを磨き込んだ先には、キャリアがある キャリア‧マネジメント  タスク‧タイム マネジメント 

    アンガー‧ストレス マネジメント  スキル マネジメント モチベーション‧マネジメント(⼟台)
  24. © Growth and Living キャリアとは⼈⽣の軌跡そのものである ⾔葉の由来 ラテン語の「carraria(道)」に由来 • ⼈⽣における歩みや進路を指す •

    単なる職務経歴ではなく、 ⼈⽣の軌跡そのもの キャリアの形成 どのような選択をしてきたかで決まる • 新しい技術の習得 • チーム⽂化への貢献 • 育児や地域活動の優先 ⽇々の⾏動や選択が、キャリアを鮮やかに編み上げていく
  25. © Growth and Living 計画的偶発性理論: キャリアの転機の多くは予期しない出会いや出来事がもたらす 5つの姿勢が、偶然を⼿にする機会を掴む 好奇⼼ 新しいことに関⼼を持つ 持続性

    失敗しても続ける 柔軟性 こだわりを⼿放す 楽観性 前向きに捉える 冒険⼼ 不確実でも⾶び込む キャリアの多くは「偶然」から⽣まれる
  26. © Growth and Living キャリアの軸は、⾃分の中にある スキル 得意なこと、評価されたこと、伸ばしたいこと 価値観 嬉しいと感じた瞬間、避けたい状況、働く上で⼤切にしていること 動機

    なぜそれをやりたいのか、なんのために続けるのか スキル(できること)、価値観(⼤切にしたいこと)、動機(やりたい気持ち) が キャリアを⽅向づける ⽬指す⽅向が途中で変わるのは、悪いことじゃない。現在地を点検しながら、 勇気をもって⾶び込もう。
  27. © Growth and Living 他者との関わり⽅がキャリアを形づくっていく  マネージングアップ 上司を⽀援し、チーム全体の成果を最⼤化させる 関わり⽅ 

    正統的周辺参加 コミュニティなどに⾝を置き、徐々に関与を深め ていくプロセス 偶発性を呼び込むという観点でも、他者との関わりや 利他的な⾏動には意味がある
  28. © Growth and Living キャリアのOKRを⽴て、定期点検しよう  Objective (O) なりたい姿‧⽬標 

    Key Results (KR) 成果指標‧状況把握  Actions ⽇々の⾏動‧実践 シングルループ学習(⾏動の修正) ダブルループ学習(キャリアの定期点検とOの更新)
  29. © Growth and Living セルフマネジメントはチームを強くする チーム  メンバー  メンバー

     メンバー チームに属するメンバーが⾃⼰管理型であり主体的に動くならば チームもまた⾃⼰管理的に動く存在となる
  30. © Growth and Living チームの⾃⼰管理⼒を向上させるために  ワーキング アグリーメントの設定  ラーニング

    セッションの実施  ふりかえりの習慣化 ⾃⼰管理⼒をもったメンバーが⽅向性を揃え、互いに学 び、カイゼンし続けるチームは強くなる
  31. © Growth and Living 何を成し、何を成さないか、⾃分で決める キャリア‧マネジメント  タスク‧タイム マネジメント 

    アンガー‧ストレス マネジメント  スキル マネジメント モチベーション‧マネジメント(⼟台)