Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
本ではわからない クラウド活用の理想と現実
Search
Takayuki Kawakami
PRO
October 19, 2022
Programming
0
220
本ではわからない クラウド活用の理想と現実
Takayuki Kawakami
PRO
October 19, 2022
Tweet
Share
More Decks by Takayuki Kawakami
See All by Takayuki Kawakami
◆説明会◆営業職
ist0
PRO
1
330
エンジニアが語るDXのホント あらゆるムダを撲滅せよ!~これが0次DX~
ist0
PRO
0
480
インフラエンジニアの働き方_STOP24365_.pdf
ist0
PRO
0
420
第2の内製エンジニアというはたらき方
ist0
PRO
0
270
eeasyご説明資料
ist0
PRO
0
1.1k
エンジニアの転職偏差値を上げる、たった3つの実践 【この時代だからこそ押さえておくべき〇〇とは?】
ist0
PRO
3
360
エンジニアの転職偏差値を上げる、たった3つの実践 【 面接は準備が9割!!】
ist0
PRO
1
350
エンジニアの転職偏差値を上げる、たった3つの実践 【 職務経歴書は旅をする!? 編 】
ist0
PRO
1
420
Other Decks in Programming
See All in Programming
知られざるDMMデータエンジニアの生態 〜かつてツチノコと呼ばれし者〜
takaha4k
1
370
.NETでOBS Studio操作してみたけど…… / Operating OBS Studio by .NET
skasweb
0
120
ATDDで素早く安定した デリバリを実現しよう!
tonnsama
1
1.8k
Fixstars高速化コンテスト2024準優勝解法
eijirou
0
190
いりゃあせ、PHPカンファレンス名古屋2025 / Welcome to PHP Conference Nagoya 2025
ttskch
1
170
React 19でお手軽にCSS-in-JSを自作する
yukukotani
5
560
chibiccをCILに移植した結果 (NGK2025S版)
kekyo
PRO
0
130
DMMオンラインサロンアプリのSwift化
hayatan
0
180
ゼロからの、レトロゲームエンジンの作り方
tokujiros
3
1k
快速入門可觀測性
blueswen
0
500
生成AIでGitHubソースコード取得して仕様書を作成
shukob
0
630
return文におけるstd::moveについて
onihusube
1
1.4k
Featured
See All Featured
The Language of Interfaces
destraynor
155
24k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
44
9.4k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.4k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
28
5.4k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.6k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
46
7.2k
It's Worth the Effort
3n
183
28k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
34
1.6k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
Transcript
本ではわからない クラウド活用の理想と現実 インフラ部 基盤3G 金近 勇治
“ クラウド化の理想と現実
運用はクラウドサービスにお任せ クラウド化の理想 負荷に応じてスケール 複数AZで高い可用性
とりあえずクラウドに乗せただけ クラウド化の現実 クラウドの障害に振り回される毎日 硬直的な予算でスケールできず アプリも構成も運用も、理想とは程遠い……
オンプレの方が良かった説 既存の運用+クラウド運用という運用二重苦 スケールさせたらオンプレより高い クラウド障害頻発で可用性はむしろ下がった クラウド化のメリットって……何?
諦めるには早すぎる みんな通る道です むしろ、ここからが始まり
“ 理想への第一歩
いきなり理想は追い求めない 絶対に挫折します 日々の業務に追われ……時間を取れない 障害発生、急な依頼、etc……計画通りに進まない いつまでも成果が見えない……ムダと判断される
まずは、現状改善 改善の時間を作るための改善 理想と違う形だっていい! とにかく実績を作ろう 他のチームへの貢献もお忘れなく
現状改善の実例 簡単なスクリプトで確認作業の自動化 自動化の有用性を認められたら、環境設定・構築の自動化 自動化スクリプトの作業手順書を作成して共有 自動化で浮いた時間を使って、さらに自動化を進める
“ 好循環を作り出そう
焦らず少しずつ 理想形は、はっきりさせておきましょう 一度に全システムではなく、部分的に変更 今の運用から、少しずつ、段階的に 局所最適に陥らないように、気を付けよう
余裕ができたら大物に 段階的にできないものは、余裕ができてから 大物に手を付けるときは集中して 大物までに実績を積んで信頼されておきましょう それでも、できるだけ小規模に
実際の現場 アプリエンジニアと協力して分散可能なシステムに LinuxやAWSをIaCで構築自動化 DBへのアクセスコードを見直してDBスケール対応 IaCツールやサーバーの増減などを自動化 IaCのコードをドキュメントとして代用 手順が共通化されて品質向上 新規参入者でも活躍しやすい環境 既存環境のIaC化は焦らずじっくり
“ 行き詰ったら
改善を推進できる人が限られてくる 改善する人、しない人に分かれるのは自然なこと 定期的に勉強会などで共有するのも良いです 適材適所に役割を分けることにしました
理想形が会社の方針とずれてくる 方針が変わったら、その都度理想形を見直しています 改善は”いつものこと”で、終わりはありません ある程度方針が変わっても耐えられる柔軟性を考慮しています
予算が縮小されて身動き取れない 別の現場への移動を申し入れる(SIerの方など) 私の場合は、いろいろあって最終的に転職を選びました 転職は、不安よりワクワクでした 一番ワクワクできる会社へ就職
“ 最後に
最初から理想通りにはいかない 最初から理想形の現場はごく稀です! 色々な工夫をしながら、現場に合った理想を追求しましょう! 会社の方針や社会の状況に合わせて、理想は変化します!
Fin.
アンケートのお願い ウェビナー終了時にアンケートの画面が表示されます。 今後の発表の参考にしたいので、ぜひご回答をお願いします。