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データサイエンス14_システム.pdf
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自然言語処理研究室
July 16, 2018
Education
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自然言語処理研究室
July 16, 2018
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Transcript
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今日のメニュー 推薦システム 評判分析 システム評価
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推薦システム サイト利用者の(購入)判断の際に参考となる情報を紹介するシステム 具体例 売れ筋ランキング 類似商品・関連商品の提示
書評、クチコミ 「これをリンク/購入した人は…を購入しています」
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推薦システム誕生の背景 情報量の増大 検索すればいいのでは? 検索ではヒット件数が多すぎて絞り切れない どんなキーワードで検索していいのか分からない
推薦システムで利用される情報 明示的情報:利用者自身が入力した情報 星の数(1~5または7) 商品コメント 推測情報:利用者の行動から推測した情報
購入履歴:買ったということは興味がありそう 閲覧ページ、閲覧時間:ページを(長時間)見ているということは興味 がありそう
推薦システムで起こった発想の転換 1.店の視点(売りたいものを売る)から購入者の視点(買いたいものを買う)へ の発想の転換 書店では、店員が読んで面白い/誰かに依頼された/これを売ると利益率が 高い、など様々な(店側の)理由で売りたいものを並べていた (例えば)アマゾンでは、購入者に意見・感想を書かせ、あるいは購入行動の 情報を新規利用者に提示することで購入意欲を高めている。つまり、店は予め 売りたい商品を決めていない。
2.大衆から個別への発想の転換=個人適用 個人によって興味関心が違うことを前提とした売り方 インターネットやIT化に伴って省コストで実現可能
発想の転換(続き) 自然言語処理から見ると、もう一つ重要な発想の転換がある。 「内容を理解せずに推薦する」 すなわち、店の人(あるいはアマゾン)は本を読まず、音楽を聴かず、購入者 の行動履歴や購買履歴を情報源にして推薦している。 これはある意味、推薦システムの構築に自然言語処理は不要であることを
意味している。 ただし、「良い推薦」のためにはテキスト解析が必要なことも事実。
推薦システムの分類 協調フィルタリング クチコミ等の情報を利用して高評価なものを提示 内容ベースフィルタリング 内容を解析して類似したもの・高評価なものを提示
推薦システムの問題点 協調フィルタリングにおいて新規ユーザーや新商品に対応できない コールドスタート問題 偽のクチコミ、サクラ、ゴミ、スパム 意図的に高い評価を与える
意図的に低い評価を与える 大規模化 規模拡大によって上記ゴミが増え、結果的に評価の信頼性が下がる
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(クチコミ分析、ソーシャルリスニング)
評判分析 クチコミやレビュー、アンケートなど、主観的な文章を解析して、著者の意見 や感情、その他情報などを自動的に読み取る技術 多くの場合は対象テキストが大量であることが前提 解析結果を何らかの形で取りまとめて提示 2値分類(肯定的/否定的)
特定情報のみ抽出(固有表現抽出) 高頻度語を提示
評判分析の対象 通販サイト Amazon、楽天など ソーシャルメディア FacebookやLINEは閉鎖性が高いので主に Twitter
が使われる Q&Aサイト Yahoo!知恵袋、OKWAVEなど レビューサイト 価格.com、@cosmeなど ブログサイト
何を分析するのか? 商品・サービスの注目度、話題度 言及数をカウント Twitterの場合、言及者数も計数可能 どれだけ好評か?
肯定/否定の割合を計算 商品・サービスに関連するキーワード 「花火」「限定」「サッカー」 メディア別 Twitterで特に話題になる等
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評判分析の難しさ 高頻度=特徴語とは限らない ストップワード サクラ問題 各種表現
これでおいしくないとは言わせない おいしすぎてつらい ~店のほうが断然おいしい 客が誰もいなくて神秘的 もう来ない
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オープンテストとクローズドテスト オープンテスト(open test) システム作成時に使ったデータ以外の入力(未知の入力)に対してシステムの性 能を評価するテスト方法。これがいわゆるシステム性能となる。 クローズドテスト(closed test)
システム作成時に何らかの形で参照したデータに対してシステムの性能を評価 するテスト方法。 通常はオープンテストを行えばよいが、クローズドテストの性能もシステム開発時の 参照として意味がある。 例えば、一般にクローズドテストの結果>オープンテストの結果なので、クローズ ドテストで低い値しか得られない時はそもそもオープンテストの意味がないなど。
交差検定(cross validation) できるだけ多くのオープンテストを行うための工 夫 データをn分割してオープンテストを繰り返す (これをn-fold cross validationと呼ぶ)
この特別な場合として、データを1件のみ訓 練から除外して交差検定を行うことをジャック ナイフ法または leave-one-out法と呼ぶ 最大限の訓練データが確保できるが、そ の一方で実験負荷が最大になる。
システム評価 出力(スイング) 非出力(見送り) 正解 (ストライク) True Positive(TP) (ホームラン) False Negative(FN)
(見逃し三振) 不正解 (ボール) False Positive(FP) (空振り三振) True Negative(TN) (ボール見送り) 各事例に対して、システムは正解と判断したもののみを出力する。
適合率、再現率、正解率 適合率(precision) 再現率(recall) 正解率(accuracy)
F-measure F-measure (F-score, F尺度)は再 現率と適合率の調和平均である。 これを変形して、
マイクロ平均とマクロ平均 マイクロ平均 マクロ平均 A社は900人面接で内定者90人 B社は100人面接で内定者50人
マイクロ平均の内定率(=内定者比率)は (90+50)/(900+100)=14% マクロ平均の内定率(=会社別平均)は (10%+50%)/2=30%
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テキスト分析は甘くない まず何を知りたいのかを明確に 目的なく分析しても平凡な結果 しか得られない 分析には限界がある データの規模は十分か?
収集データに偏りはないか? 解析誤りがどの程度含まれる か? レポートの提出をお待ちしています。
「データの 世紀」
履修・聴講いただきありがとうございました。