$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
研究をはじめる前に知っておいて欲しい7つのこと / Welcome to Lab
Search
kaityo256
PRO
January 12, 2023
Education
214
490k
研究をはじめる前に知っておいて欲しい7つのこと / Welcome to Lab
研究室配属ガイダンス
kaityo256
PRO
January 12, 2023
Tweet
Share
More Decks by kaityo256
See All by kaityo256
卒論の書き方 / Happy Writing
kaityo256
PRO
50
27k
生成AIとの付き合い方 / Generative AI and us
kaityo256
PRO
11
6.6k
モンテカルロ法(3) 発展的アルゴリズム / Simulation 04
kaityo256
PRO
10
1.6k
UMAPをざっくりと理解 / Overview of UMAP
kaityo256
PRO
9
3.7k
SSH公開鍵認証による接続 / Connecting with SSH Public Key Authentication
kaityo256
PRO
7
700
論文紹介のやり方 / How to review
kaityo256
PRO
17
88k
デバッグの話 / Debugging for Beginners
kaityo256
PRO
18
1.8k
ビット演算の話 / Let's play with bit operations
kaityo256
PRO
8
670
GNU Makeの使い方 / How to use GNU Make
kaityo256
PRO
16
5.5k
Other Decks in Education
See All in Education
Google Gemini (Gem) の育成方法
mickey_kubo
2
750
Library Prefects 2025-2026
cbtlibrary
0
150
俺と地方勉強会 - KomeKaigi・地方勉強会への期待 -
pharaohkj
1
1.5k
授業レポート:共感と協調のリーダーシップ(2025年上期)
jibunal
1
170
沖ハック~のみぞうさんとハッキングチャレンジ☆~
nomizone
1
530
Réaliser un diagnostic externe
martine
0
830
アジャイルの知見から新卒研修作り、そして組織作り
pokotyamu
0
120
1008
cbtlibrary
0
110
HyRead2526
cbtlibrary
0
160
1111
cbtlibrary
0
240
Semantic Web and Web 3.0 - Lecture 9 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
2
3.1k
AIを使って最新研究 について調べて発表しよ う!
mickey_kubo
4
170
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
Making Projects Easy
brettharned
120
6.5k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.1k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
330
39k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
34k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
37
6.2k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
230k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
31
5.7k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
432
66k
Transcript
1 1 研究をはじめる前に 知っておいて欲しい7つのこと 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科 渡辺
2 2 1. 睡眠は大事 • 良質な睡眠は知的生産活動のキモ • 徹夜自慢は無能自慢 • 作業時間ではなく成果を誇ること
3 3 2. やばいと思ったらすぐ逃げる • 石の上に何年いたって石のまま • 「違うかな?」と思ったらすぐ相談 • 環境を変えることは逃亡ではない
4 4 3. わからなければすぐ質問 「先生は忙しいから……」と考える必要はない → 忙しければそう言います 「まず自分で考えるべきか?」と思う必要もない → 自分で考えるべき課題であればそう言います
知識が不十分な状態で「自分で解決すべき課題か」「質問すべき課題か」 の判定をするのは困難です
5 5 4. まず手を動かす 「自分が思いつくことは、ほとんど誰かが先に思いついている」は正しい しかし「思いついたことを『形』にまで持っていく人」はほとんどいない 再開発を笑う人より、オリジナル の車輪を作る人の方が楽しい 「車輪の再開発」を恐れない
6 6 5. 「質問」は「詰問」ではない 質問は質問であって「詰問」や「叱責」ではない 裏の意図を勘ぐって「怒られている」と勘違いしないこと 例「なぜ高温側でデータがばらついてるの?」 もっとちゃんとサンプルとって出直してこい! 低温に比べて精度が悪いように見えるが、なぜだろう?
7 7 6. アウトプットを大切に 結果は「形」にすること 「自分が思いつくことは、ほとんど誰かが先に思いついている」は正しい しかし「思いついたことを『形』にまで持っていく人」はほとんどいない 再掲 アウトプットには、約10倍程度のインプットが必要 うまく文章がでてこない時にはインプットが足りないことが多い
形=論文やソフトウェア
8 8 7. 自立して研究をする 指導教員は「共同研究者」であって「上司」ではない 学生は「下請け」では無い テーマは自分で決める (ネタは提供します) 卒論生:そのテーマについて指導教員が知らないことも知っている 修論生:そのテーマについて指導教員より詳しい
博論生:その分野について指導教員より詳しい ※少なくとも当研究室では
9 9 楽しく研究しましょう 研究を進める一番の動機は「楽しさ」です いくら役に立つことでも、学術的に重要でも 楽しくなければ続きません