Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Maplat -Mapping know-how/maplat-mapping-know-how
Search
Code for History
September 12, 2021
Technology
0
59
Maplat -Mapping know-how/maplat-mapping-know-how
Mapping know-how on MaplatEditor
Code for History
September 12, 2021
Tweet
Share
More Decks by Code for History
See All by Code for History
絵地図を扱うFOSS4G Maplatの利用形態と採用事例のご紹介/maplat_foss4g_2024
kochizufan
0
850
Maplatソリューションのご紹介 2024/Introduction_of_Maplat_geoten_2024
kochizufan
0
25
MySQLで処理するGIS 〜地球が丸いことを覚えたMySQL〜 Ver. 3?/mysql_gis_sphere
kochizufan
0
1.1k
市民生成メディアの諸問題と共通プラットフォームへの期待/code_4_history_joss2023
kochizufan
0
66
Maplatソリューションのご紹介/Introduction_of_Maplat_geoten_2023
kochizufan
0
75
歴史民俗研究に活用できるGIS-地図知識の紹介を中心に-/gumma_history_fork_study_with_gis
kochizufan
0
110
奈良の地誌研究における、最新の判明事項と研究の諸問題/nara_chishi_kenkyu
kochizufan
0
100
高札場の歴史事例研究(館林・奈良) ―道路元標の置かれた場所の前時代史―/nara-tatebayashi-0km-post
kochizufan
0
160
石仏情報学:石造物のデータ化およびデータに基づく石造物研究の推進に向けて/jinmonkon-2022
kochizufan
0
160
Other Decks in Technology
See All in Technology
これからクラウドエンジニアになるために本当に必要なスキル 5選
hiyanger
1
400
みんなで育てるNewsPicksのSLO
troter
4
1k
TechBullエンジニアコミュニティの取り組みについて
rvirus0817
0
560
ドメインイベントを活用したPHPコードのリファクタリング
kajitack
1
620
AIが変えるソフトウェア開発__未来のアジャイルチームとは__.pdf
buchirei
0
300
入社半年で PTE に! 元海外在住者が語る Google Cloud × G-genで 成長する秘訣
risatube
PRO
0
140
UDDのすすめ
maguroalternative
0
600
DIってなんだか難しい? 依存という概念を「使う・使われる」 という言葉で整理しよう
akinoriakatsuka
1
630
ブレインパッド_20250311_AIxIoTビジネス共創ラボ_第2回勉強会.pdf
iotcomjpadmin
0
250
非エンジニアにも伝えるメールセキュリティ / Email security for non-engineers
ykanoh
12
3.1k
eBPF-based Process Lifecycle Monitoring
yukinakanaka
1
150
AI_Agent_の作り方_近藤憲児
kenjikondobai
19
5.4k
Featured
See All Featured
Fireside Chat
paigeccino
37
3.3k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
104
6.3k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
69
4.7k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
Facilitating Awesome Meetings
lara
53
6.3k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
4
440
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
28
2k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.3k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
8
690
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
116
51k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
Transcript
- Mapping know-how Kohei Otsuka – Code for History 1
これは何 • 2年ほど前に、某Maplat利用者の低質だった古地図マッピングに対し て、気を付けるべきところなどを説明した資料です。 • その内容を特に編集を加えず公開しますが、具体的事例とはいえ一般 論としてどういうところに気をつけたらよいかという話も含んでます ので、参考にしていただければ幸いです。 • 古い資料なので、最新のMaplatEditorと合わないところもあります
(例えば、最新のMaplatEditorでは線を線に対応させることができる など)
(1) 御池通東端付近 • これより西側はたくさん対応点が取られていますが、ここより東で突 然対応点がなくなります。 ですがここより東でもたくさん位置を取れる点はあります。 • 現在地図でわかりにくいのであれば、対応地図を切り替えてください。 地理院地図の過去航空写真(これは場所が信頼できます)や、今昔マッ プの過去地形図(これは場所がズレているので信頼できませんが、昔は
なかった道路、昔は川だった道路等の判定はできます)などに切り替え れば、得られる情報はたくさんあります。
None
None
(2) 三条二条川端通東側付近 • 通りの読み違えが発生しているせいで、830番など違った場所に対応点を 打ってしまっています。 • 新車屋町、新東洞院町、和国町、新丸太町などは今も地名が残っているので、 地名に注意していれば場所を間違えないはずです。 • また、新富小路町の南端、要法寺の西南端に特徴的なクランク状の交差点が
あるので、そこを起点に見ていっても間違えないはずです。 • 西北端の新先斗町などの地域ですが、これはマピオンなど町域の判定できる 地図で確かめると、新生洲町は鴨川拡幅のために削られており(なので現在の 川端通りは江戸時代の鴨川東岸ではない)、そのために道路の数があわないの がわかります。それがわかると、後は新先斗町、吉永町などの残っている地 名と、道路の数で場所は特定できます。
(2)
None
None
(3) 三条二条川端通東側付近 • 変換テストマーカーを見てもらえばわかりますが、三条通り東詰付近 で変換ズレが生じています。Maplatの変換方式の特徴として、三角 網の辺の上の変換は正しくその位置に変換されますが、辺をまたぐ方 向の変換は人間の感覚とズレることがあります。なので赤丸の中など 位置が特定できているところでは確実に点を打っていく他、三角の辺 が道路と重ならない場合には補助点を入れてやるなどの対応も必要で す。いずれにせよ、最低限道路の上などは変換テストを繰り返しなが
ら点を打つことが大切です。 • ヤクラクヅシは、微妙なクランク構造の形から判断して、紫の線のよ うな対応になると思われます。すると、対応点459は現在の位置では なく、水色丸での対応になるとわかります。
(3)
(4) 東山駅付近 • 東大路通は近代以降に通ったのは常識だと思いますが、それの上に対 応点(462等)を取ってしまっています。今昔マップで見てもらえば、昔 はなかったのは一目瞭然です。東大路通に限らず、太くまっすぐの長 い道路などは近代に新たに作られたか、あるいは昔からあった道でも、 川などと同様拡幅されて周辺の形を歪めてしまっている可能性を考慮 してマッピングする必要があります。 •
正しい対応づけをした結果、赤丸の中あたりに、道路の真ん中でマッ ピングすると絶対にエラーが発生する位置関係が発生してしまってい ます。こういう時は、最後のスライドに833, 462, 464で示したように、 路肩位置で対応点を取るなどすると回避できます。
(4)
None
None
End User: kochizufan Github pages: https://code4history.dev/ E-mail:
[email protected]
16