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【mento】コーチングを活用した育成型組織への転換

 【mento】コーチングを活用した育成型組織への転換

mento _official

July 26, 2022
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Transcript

  1. “個の成長実感”が組織を強くする 木下さん(以下、木下):僕がメルカリにジョインした2年ほど前は、 大きな転換期だったんですね。「採用の強化」というだけではなく、人 が成長する育成型組織へと転換していこうと。 育成の対象は全メンバーですが、特に組織への影響度を考えてマネージ ャーへの支援を手厚くしてきました。なるべく「気づきを得られる場」 を増やそうと研修のブラッシュアップだけでなく、360度評価の導入な どの設計もしてきましたね。そこにコーチングを導入することによって、 彼ら/彼女らの気づきを最大化すること、さらには行動変容までをサポ ートできればという狙いがありました。

    メルカリでは、エンゲージメントサーベイを3ヶ月毎に実施しているんで すが、エンゲージメントに最も相関が高い項目は「成長実感があるか」 ということなんですよね。 会社や事業が成長していくだけではなくて、個人としても成長している ぞ、という実感が喜びにつながる方々が多い。そういう意味でも、個の 成長支援に取り組んでいくことは重要だと考えています。やはりせっか く入社していただいた方々には、引き続きメルカリで頑張ってもらいた いですからね。 株式会社メルカリ 執行役員CHRO 木下 達夫 株式会社メルカリ HRBP 笹木 葉子 mento(株式会社ウゴク) 代表取締役 木村 憲仁 インタビュー参加者 ーmento for businessの導入背景を教えてください。 インタビュー1 インタビュー2
  2. プロフェッショナルとして自律を求めつつも、適切な支援を 笹木さん(以下、笹木):本当に多様なマネジメントスタイルがあるの で、「メルカリはこれです」というカチッとしたものは掲げていなくて。 一人ひとりが自分のスタイルを見つけていく。それを実現できるような 場をつくる、というのが施策の基本姿勢ですね。 mento for Businessでは設問に答えていくなかで、対象者一人ひとりに あったコーチを複数人レコメンドしてくれるじゃないですか。コーチと の相性ってあると思うので、それを見極めてオススメしてくれる。そし

    て最終的には、自分でコーチを選べるというのが自主性を尊重する意味 で良い体験だと思いました。 あとは「一律でやりましょう」ではなくて、各々が必要とするタイミン グで手をあげられる仕組みにしたいということが導入設計時からのこだ わりでした。 なのでこれまで一度も「やってください」とは伝えていません。オリエ ンテーションや研修の際にあくまでもおすすめとして紹介しているだけ なんですが、それでも継続的に新規利用者が増え続けている状況。本当 に忙しい彼ら/彼女らが自ら時間を確保している様子は、まさしく自律的 だと思いますし、Be a Proを体現するメルカリらしくて素敵だなと感じ ています。 木下:メルカリのような自律的な組織において、挙手制での導入設計は 相性が良いですね。あとは、マネージャー候補が多く手を挙げてくれて いるのも嬉しい(笑) 笹木:そうですそうです! 木下:マネージャーになったから受ける、というよりは、マネージャー に挑戦しようかなと、個人的にハングリーな状態のときに手を挙げられ る環境があることは大きな価値があると思います。 インタビュー3 インタビュー4
  3. コーチングが個と組織のwin-winな関係をより強固にする 木下:僕の最初の会社ではコーチング文化が根付いてたんです。上司は 意見を押し付けてくるのではなく、引き出してくれた。だからこそ自分 は短い期間で成長できたという感覚があります。やはり自分の中にそう いった実感があると、他の人にもそういう経験をしてほしいと感じたり、 いざ実践しようとしたときにも感覚が掴みやすいですよね。メルカリで も、マネージャーがメンバーの力を引き出してくれることを期待して 1on1を週1〜隔週ほどの頻度で実施しています。見ていると実体験があ るかないかで大きな差がある。自分自身が良いコーチングを経験してい ない限り、他の人に実践をすることは難しいですから。

    笹木:激しい変化に対応するために、四半期に一度のスパンで目標設 定・評価を実施していますが、そのサイクルを支えているのが1on1なん です。マネージャーが日頃から引き出し型のコミュニケーションが出来 ていれば、お互いに納得のいく目標と評価ができる。その意味でコーチ ングのスキルは欠かせません。すべてのマネージャーにはコーチングを 体験して欲しいですね。 木下:やはり優秀な社員はいつでも外に出ていけるんです。そのなかで も引き続き楽しく働いてもらうためには成長を応援するしかない。それ がとても大事なんです。だからこそ会社としても成長の機会をつねに提 供し、“本人にとって嬉しい”環境をつくる必要があります。人事の役割は 個と組織がwin-winの関係をつくっていくこと。コーチングのようにある 程度の自由を持たせた形で個に投資をすることにも、Trust & Openness の精神で恐れずいくべきですね。どちらかを見捨てると簡単な意思決定 になりますが、それをしててはいけないですよ。組織はまず個を対等に 見て、信じていく。 その先にwin-winの関係性があるんです。 ーコーチングが根付いていくと、どのような組織づくりにつなが っていきそうでしょうか。 インタビュー6
  4. 僕がとても感謝しているのは、DoingじゃなくてBeingの話ができること。 仕事だと基本Doingモードじゃないですか。どのタスクをいつまでにどう 終わらせるとか。だからこそセッション内で「達夫さんはどうありたい の?」とBeingに注目して、考えるきっかけをつくってくれることがあり がたいですね。 僕がどうして人事の仕事をやっているかというと「人の成長を促す」と いうことにパッションがあるんですよね。 本人が思っている以上の成長スピードがでて、こんなに成長できると思 っていなかったですと言われたら、それは人事冥利に尽きるなと思いま す。Beingに立ち返ることができれば、細いことに気が紛れることもない

    ですし、コミュニケーションにも一貫性が出てきます。 それにコーチがいるとコミットメントが引き出されるじゃないですか。 エグゼクティブ層にもなると行動や変化を促してくれる存在っていなく なってしまうんですよね。経営陣対象の360度評価も実施はしていますが、 どうしても直接的ではなくオブラートがかかった言葉になってしまう。 だからこそコーチのようにズバッと問いをくれる存在、本質を射抜いて くれる存在というのは大きいですよね。 当時はHR部門に移動したばかりで、初めてのHR領域の業務や仕事に対し て悩みを抱えていた時期だったんです。もちろんマネージャーに相談す ることもできたんですけど、「実は...」と打ち明ける踏ん切りってなかな かつかないものですよね。自分のなかでどうにか処理できるだろうと思 い込んでいた節もあって、結局自分のなかに抱えたままにしていました。 でもいざコーチに話してみたら、自分は何に対してどう感じているのか が自覚でき、思考が整理されました。コーチングが終わった後は毎回モ チベートされていましたね。 あとは仕事をするうえで、これまでの経験から反射的に答えを出してし まっていたり、知らず知らずのうちに思考が凝り固まってしまっている ことは意外とあると思うんです。コーチの関わり方を思い返して、主張 したいことがあったら「なぜ主張したいのか」を自問できるようになっ たのはすごく感じますね。 他の対象者からも「アクションが明確になり、パフォーマンスがぐっと あがる」「問題解決への姿勢が前向きになる」「振返りのサイクルをつ くれたことで自己成長やストレス軽減につながっている」といった声が あがっています。 コーチングを受けてみての感想 株式会社メルカリ 執行役員CHRO 木下 達夫 株式会社メルカリ HRBP 笹木 葉子
  5. 採用強化 エンゲージメント エンゲージメントと相関が高い項目 “個の成長実感” 役職者自身の成長 1on1スキルの向上 執行役員・マネージャーへのコーチング導入 mento for Business

    株式会社メルカリの活用事例サマリ コーチング導入の目的と取り組み内容 mentoコーチングの感想 ・アクションが明確になり、パフォーマンスがぐっと上がった ・問題解決への姿勢が前向きになる ・振り返りサイクルでストレスが軽減 ・Doing < Beingの話ができる ・コミュニケーションにも一貫性が出る ・コミットメントを引き出してくれた 継続的にコーチングを活用
  6. mento for Business とは? 全コーチ面接と実技試験の上で採用 (合格率10%以下) toC向けmentoで評価のいいコーチの みをアサイン 個人向けサービスでのマッチング実績 約6,000名以上、在籍コーチは140

    名以上 toC向けで培ったマッチングシステム と管理システムで運用コストは最小限 3〜100名まで対応可能 導入担当者の手間は最小限 有資格×厳正なコーチ審査で コーチの質が高い 相性のいいコーチをレコメンド いつでも変更可能 Point1 Point2 Point3 要件や対象者をもとにコーチアサイン 高いマッチング精度を実現 合わなければすぐにコーチ変更可能 初回セッション後継続率95%以上 厳しい基準をクリアしたコーチ陣による高品質のコーチングを、対企業向けにパッケージ提供します。 導入管理のシステム化により低単価かつ、柔軟なサービス提供を実現しています。