小金井市立第二中学校 校内研修会 2022年8月25日個別最適な学び・協働的な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU小金井市立第二中学校 校内研修会 20220825個別最適な学び・協働的な学びとICT東京学芸大学ICTセンター 教育情報化研究チーム加藤直樹
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©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 自己紹介加藤直樹東京学芸大学 ICTセンター 教育情報化研究チーム専門:情報工学 Human Computer Interaction特にペン入力ペン入力I/Fの教育への利用文科省:デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議 (R2-R3)・委員:ICT活用教育アドバイザー派遣事業(H28-)・アドバイザー:学習者用デジタル教科書のクラウド配信等の設計に関する検証事業(R4-)・有識者会議 座長
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 自己紹介加藤直樹東京学芸大学 ICTセンター 教育情報化研究チーム専門:情報工学 Human Computer Interaction特にペン入力ペン入力I/Fの教育への利用文科省:デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議 (R2-R3)・委員:ICT活用教育アドバイザー派遣事業(H28-R3)・アドバイザー:学習者用デジタル教科書のクラウド配信に関するフィージビリティ検証事業(R4-)・有識者会議 座長
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 自己紹介最近の教育現場に近い仕事と研究プログラミング教育デジタル教科書一人一台端末 の活用学習履歴の可視化カリキュラム開発
©2016- Naoki Kato, IMLat TGUはじめに
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU はじめに産業(工業)革命?画像引用:SCF2015webサイト http://scf.jp/ja/essay/a005.php→石炭→石油・電気農業→軽工業→重工業労働力:人→コンピュータ判断:人→コンピュータAI,IoT?
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU はじめに国家戦略(IT総合戦略本部)(H26~H28/2016.4)l 一定数の突出した能力を有するIT人材育成l 新たな産業をリードする高度なIT人材育成(参考)人材育成におけるプログラミング教育の位置付け等に係る調査報告書現社会Industry4.0(第四次産業革命)高度なIT利活用社会(超スマート社会)
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU はじめに近い将来すべての人に求められるもの高度IT人材ミドルIT人材課題発見解決新たな価値の創造 高度情報通信技術AI技術活用こういうことができる依頼
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU これから必要な力学習指導要領における情報教育の方針情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力(小学校学習指導要領解説 p.51)情報の科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力を育むことが重要情報活用能力言語能力問題発見・解決能力基盤的な力人間性学びに向かう力思考力判断力表現力知識技能創造協働自立加速度的に進展し続ける社会Industry4.0(第四次産業革命)
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU これから必要な力体系的な情報活用能力の育成情報活用能力言語能力問題発見・解決能力基盤的な力人間性学びに向かう力思考力判断力表現力知識技能創造協働自立技術分野情報に関する技術プログラミング教育基本的な操作情報モラル情報化と社会・産業2021-2022-2020-情報Ⅰ(必修)情報ⅡAI・Data Science教育
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU これから必要な力学ぶ内容と学び方の変化情報活用能力言語能力問題発見・解決能力基盤的な力人間性学びに向かう力思考力判断力表現力知識技能創造協働自立知識の伝達に効率的な一斉授業
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU これから必要な力学ぶ内容と学び方の変化情報活用能力言語能力問題発見・解決能力基盤的な力人間性学びに向かう力思考力判断力表現力知識技能創造協働自立主体的で対話的な深い学び個別最適な学びと協働的な学びICT活用児童生徒が主体の授業
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU これから必要な力情報教育とICT活用の正の循環l 手段と目的が相互に絡み合う学びに情報教育の実施情報活用能力の育成・習得学びでのICT活用
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU個別最適な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT個別最適な学び個別最適な学び指導の個別化 学習の個性化自己調整しながら学習を進める個々に合った方法・教材・時間での学び個々に合った目的での学び自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方個に応じた指導協働的な学び
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT個別最適な学び個別最適な学び指導の個別化 学習の個性化個々に合った方法・教材・時間での学び個々に合った目的での学び自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方個に応じた指導協働的な学び支援が必要な子への重点的対応進度や到達度に応じた対応自己調整しながら学習を進める公立中学ではほんと難しいですよね
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT指導の個別化にはl 子供の状態把握が必要(あたりまえ)左上:練馬区立仲町小学校 右下:東原義訓「教育データの活用」よりSchooltakt,classroom等机間巡視の効率化デジタルドリル進度や到達度把握の高度化個別対応の時間の確保
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT(夢ではなくなってきた)AI教材上:東原義訓「教育データの活用」より下:COMPASS Inc.webサイトより(https://qubena.com/blog/pr-20220726/)デジタルドリル進度や到達度の把握と教材選択に自動化
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT個別最適な学びとICT個別最適な学び指導の個別化 学習の個性化自己調整しながら学習を進める個々に合った方法・教材・時間での学び個々に合った目的での学び自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方個に応じた指導協働的な学びメディア選択の機会メディアを活用する力+メディア選択の力の育成に繋がったか
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICTメディア選択の場面l ICTを使いこなせるようにすることが重要調べる表現・可視化する従来のメディアがよいと思えばそれを使うので良いが
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT個別最適な学びとICT個別最適な学び指導の個別化 学習の個性化自己調整しながら学習を進める個々に合った方法・教材・時間での学び個々に合った目的での学び自分に合った学び方 自分の学び(興味)の広げ方個に応じた指導協働的な学び自己評価の機会
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICT自己評価→改善の力l “個別最適な学び”の実行力思考学びの振り返り(短期~長期)表現・可視化ICTICT・AI学び方の調整
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 個別最適な学びとICTいかに振り返りしやすくしてあげるかたとえばClassroom構造化AI
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU協働的な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU協働的な学び協働的な学びとICT対話・議論自立協働説明 理解問題発見解決法探索計画実行解決振り返り探求的活動/体験活動個別最適な学び協働的な学び社会において個の学びの深化協働的活動力の育成
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU協働的な学び協働的な学びとICT対話・議論自立説明 理解問題発見解決法探索計画実行解決振り返り探求的活動/体験活動社会において学びの過程の共有批評しあいの機会協働的な学び個別最適な学び個の学びに戻ったか協働協働する力を育めたか
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICT考えの共有を含む学びのサイクル読んで見て聴いて考えて書いて話して撮って他の人考えの理解・比較可視化・表現認知共有思考
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICT基本はまず考えの記録・表現左:小平第七小学校,右:お台場学園港陽中学校,下:小平第三小学校副効果いっぱい書くように,考えるように書く・直すのやりやすさ
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICT今までは手軽にできなかった記録・表現も左:小平第三小学校,右:品川区立清水台小学校,下:港区立南山小学校多彩な考えの記録手段次の考えの手助けに副効果
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICTそれを共有左:お台場学園港陽中学校,右:品川区立清水台小学校,下:小平第三小学校共有のやりやすさ考えを広げる,深めるきっかけに副効果
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICTさらに共有左:東村山市立富士見小学校,右:青梅市立第三小学校,下:練馬区立仲町小学校みなの意見をとりこぼすことなくみなに見てもらえる共有のやりやすさ副効果
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICTうまくいく学びの共有左上:品川区立清水台小学校,右:お台場学園港陽中学校,左下:小平市立小平第七小学校算数の考え短文メモ,プレゼン資料何を共有し,何を考えさせるかがが重要
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICTうまくいく相互評価左上:小平市立小平第三小学校,左下:小平市立小平第五小学校音読の相互評価(2年 )体育演技の相互評価(2年)プレゼン資料の相互評価(5年)(育てる観点もあるが)評価できる力があるかが重要
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 協働的な学びとICT協働的な学びの位置付け個の活動協働的な活動個の活動最終成果物最終成果物純粋な知識・技能の学び考えどころがある学び共同・協働活動がある学び
©2016- Naoki Kato, IMLat TGUおしまい個別最適な学び・協働的な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGUGIGAスクール時代のICT環境個別最適な学び・協働的な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境GIGAスクール構想の基礎となるICT環境大型提示装置(電子黒板)実物投影機指導者用PC
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境大型提示装置があれば
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境なぜ見せるのかWorking Memory作動記憶))))))))))))))))))))))))))))))))感覚記憶音韻ベースイメージベース言語的モデル視空間的モデル二重経路long-term memory長期記憶二重符号化
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境学習中に要求される処理(Mayer 2010,福本訳)essential(本質的処理)extraneous(外的処理)generative(生成的処理)coherence(一貫性)signaling(シグナリング)redundancy(冗長性)spacial contiguity(空間的近接性)temporal contiguity(時間的近接性)segmenting(分割)pre-training(事前練習)modality(様式)multimedia(マルチメディア)personalisation(個別化)::減少< >減少
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境最悪なwICT活用
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境指導者用デジタル教科書があれば空間的近接性一貫性
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境そして電子黒板ならシグナリング一貫性
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU GIGAスクール構想のICT環境そして一人一台!!写真:小平市立小平第七小学校
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果体育科での活用から認知可視化共有自分の活動を客観的に
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果社会科での活用から認知共有可視化
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果理科での活用から認知可視化共有
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果一人一台端末の活用のメリット読んで見て聴いて考えて書いて話して撮って強化可視化・表現認知思考様々なチャンネル
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU学習者用デジタル教科書とは個別最適な学び・協働的な学びとICT
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とはここで一つ動画を動画:光村図書出版Webサイトより
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは学習者用デジタル教科書と教材(現在)「デジタル教科書」2019年度より教育課程の一部で教科書として利用可能に紙の検定教科書同一内容を電磁的に記録学習者用コンピュータ教材コンテンツビューア学習者用デジタル教科書・教材
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは学習者用デジタル教科書の流れ(文科省)H252013学びのイノベーション事業学習者用デジタル教科書・教材等の機能の在り方H262014H272015H282016(デジタル教材等の標準化事業)「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議第2期教育振興基本計画H292017H302018最終まとめガイドライン教育基本法改正R12019実践事例集「デジタル教科書」の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン検討会議R22020デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは学習者用デジタル教科書の流れ(文科省)H252013学びのイノベーション事業学習者用デジタル教科書・教材等の機能の在り方H262014H272015H282016(デジタル教材等の標準化事業)「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議第2期教育振興基本計画H292017H302018最終まとめガイドライン教育基本法改正R12019実践事例集「デジタル教科書」の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン検討会議R22020デジタル教科書の効果・影響等に関する実証研究事業デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議4年後,10年後には「デジタル教科書」そして「教科書」が大きく変わるかも
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは学習者用デジタル教科書l 一人一台環境のキラーコンテンツ
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果学習者用デジタル教科書・教材を使うとl 本文へのマーキング,書き込みが容易になり試行錯誤が活発に容易に書き直せる綺麗にまっすぐ様々な色や太さ
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果本文から一部分を抜き出して活用l 書き写し不要や,自由な移動によって思考に集中・深化右下画像:東京書籍学習者用デジタル教科書サンプルサイト上で作成書くことが苦手な子も
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果ノート作りという意味では右下:小平市立小平第五小学校端末なら・・・
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果多様な見え方l 読む/見る(聴く)ことの自由度が向上画像:光村図書出版学習者用デジタル教科書体験版サイトより作成巻物スクロール総ルビ拡大物理的な制約からの解放読み上げ個に応じた支援
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果様々な連動教材l 児童生徒主体の活動へ左上画像:教育出版学習者用デジタル教科書サンプルサイトより作成右上画像:東京書籍学習者用デジタル教科書サンプルサイトより作成インタラクティブ教材動画教材音声教材
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果「聴く」活動l 英語l 音楽l 国語など右上画像:東京書籍学習者用デジタル教科書サンプルサイトより作成動画教材音声教材生徒のペース・判断で繰り返し,必要な部分だけ「聴く」ことが可能自分の声,姿を録音・録画客観的な振り返りへ
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 端末活用で期待できる効果そして授業スタイルが自然に変化使い始めの頃 1年後 2年後 3年後←児童の活動先生の活動→
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは国語が好きだ4718151168643511110111 学期2 学期3 学期とても思う そう思う どちらとも言えないそう思わない まったく思わない (無回答)
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは観点別成績の変化4月月 3月月活活用用 39.6 62.6非非活活用用47.7 53.249.8 50.352.4 62.1全全国国 56.4 62.54月月 3月月活活用用 55.6 80.7非非活活用用59.7 71.660.5 72.963.3 76.3全全国国 61.4 76.1読む書く
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは観点別成績の変化4月月 3月月活活用用 75.4 78.0非非活活用用81.8 66.581.2 71.183.7 71.0全全国国 81.4 75.4聞く話す
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは成績の変化4月の点数4月と3月の点数の変化
©2016- Naoki Kato, IMLat TGU 学習者用デジタル教科書とは最近の成果l 利用経験ある教員のクラス(学年)で効果大n ICTで効果的な授業をしたいという意識の教員で効果大n 省力化を期待する教員で効果小l 成績下位層で効果大